島津家久
しまづ・いえひさ

【生没】1547(天文16)−1587(天正15)
【生地】薩摩国?
【実父】島津貴久
【実母】本田親康女
【略伝】
 島津貴久の四男。島津義久義弘の異母弟。
 父貴久、兄義久・義弘に従ってその九州平定戦で活躍。特に1584(天正12)年3月の沖田畷の戦いでは、有馬晴信の援軍として島津勢の総大将を務め、敵将龍造寺隆信を討ち取る戦功を立てた。
 その後、日向佐土原城代として日向の支配を担当し、1586(天正14)年12月には豊臣秀吉の命を受けて九州へ侵攻した仙石秀久や長宗我部元親らの軍勢を豊後戸次川に撃破するなど奮戦したが、翌年6月、佐土原城で没した。
【配役】
川畑和雄(31) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)

島津家久
しまづ・いえひさ
【生没】1576(天正4)−1638(寛永15)
【生地】日向国
【家系】島津氏
【実父】島津義弘
【実母】実窓夫人(園田実明女)
【別称】島津忠恒
【略伝】
 薩摩藩主。
 1592(文禄元)年からの朝鮮出兵で渡海して奮戦し、父義弘とともに多くの戦功を立てる。
 帰国後の1599(慶長4)年、家中で大きな権勢を誇っていた家老伊集院忠棟を伏見島津邸にて手討ちし、これを怨んだ忠棟の子忠真が日向庄内にて謀叛したため、急きょ国元へ戻ってこれを鎮圧。こうした事情から、翌年の関ヶ原の戦いの際には国元にあって動かなかった。
 1602(慶長7)年、伯父義久と父義弘の名代として上洛し、徳川家康と対面してようやく島津家に本領が安堵されることとなり、この年、正式に島津家家督を相続する。
 1609(慶長14)年には幕府の承認を得た上で、家臣樺山久高を総大将に琉球に進出。琉球王尚寧を捕縛し、江戸に連行して将軍徳川秀忠に謁見させる。以降、薩摩藩による琉球支配が始まり、琉球特産の砂糖などが藩財政を支えることとなった。
【配役】
尾上菊太郎(35) …… 柳生大乗剣(1942・映画)
宇佐美淳也(49) …… 旗本退屈男 謎の大文字(1959・東映) 登場時期が史実より遅い
明石 潮(64) …… 天下の御意見番(1962・東映)
荒木 忍(72) …… 手討(1963・大映)
五味竜太郎@(31) …… 忍びの者 続霧隠才蔵(1964・大映)
五味竜太郎A(33) …… 忍びの者 新・霧隠才蔵(1966・大映)
天津 敏(49) …… 柳生十兵衛(1970・CX)
村居京之輔 …… 柳生一族の陰謀(1978・KTV)
那須伸太朗(61) …… 徳川の女たち(華麗春日局)(1980・CX)
成田三樹夫(47) …… 柳生十兵衛あばれ旅(1982・ANB)
近藤洋介(52) …… 風雲 柳生武芸帳(1985・TX)
永野辰弥(59) …… 風雲江戸城 怒涛の将軍徳川家光(1987・TX)
長門裕之(59) …… 徳川武芸帳 柳生三代の剣(1993・TX)
竪山博之(30) …… 琉球の風(1993・NHK)
里見浩太朗(62) …… 家康が最も恐れた男 真田幸村(1998・TX)
中村俊介(25) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)
山下洵一郎(66) …… 新影の軍団 VI 最終章(2005・映画)

島津壱岐
しまづ・いき

【生没】1781(天明元)−1850(嘉永3)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久英
【実母】畠山国腑女
【別称】島津久武、島津久明
【略伝】
 薩摩藩の家老。
 薩摩藩(島津家)に仕え、町奉行や江戸家老などを務めたが、島津斉彬の藩主擁立運動に加わり、藩主島津斉興やその側室由羅を排斥しようとしたため、1850(嘉永3)年に家老職を罷免され、同年4月、藩命により切腹させられた。
【配役】
中台祥浩(51) …… 風の隼人(1979・NHK)

島津久治
しまづ・ひさはる

【生没】1841(天保12)−1872(明治5)
【生地】大隅国
【家系】島津氏
【実父】島津久光
【実母】千百子(島津忠公女)
【別称】島津図書
【略伝】
 島津久光の次男。
 島津忠義の弟。1852(嘉永5)年に島津久宝(宮之城家)の養子となり、同年、宮之城島津家の家督を相続。1858(安政5)年より、薩摩藩主となった兄忠義を輔佐して薩摩藩の沿岸防衛に当たり、1863(文久3)年の薩英戦争では薩摩藩海軍の指揮を執ったほか、翌年の蛤御門の変(禁門の変)でも皇居警衛総督として藩兵を指揮し、京都御所の警備に当たる。
 1866(慶応2)年に薩摩藩家老となるが、藩内の討幕派とは一線を画し、1868(明治元)年からの戊辰戦争でも出陣しなかったため、討幕派より批判を受けて家老職を辞し、1872(明治5)年1月に没した。自害ともいう。
【配役】
加治将樹(20) …… 篤姫(2008・NHK) 役名は島津右近

島津寛之助
しまづ・かんのすけ

【生没】1845(弘化2)−1848(嘉永元)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津斉彬
【実母】横瀬克己女
【略伝】
 島津斉彬の次男。
 1848(嘉永元)年5月に4歳で没し、斉彬の父斉興の側室由羅の呪詛によるものと噂された(死後、その病室の床下から呪いの人形が発見されたとも囁かれた)。
【配役】
春日笑子@ …… 南国太平記 第一・第二篇(1931・東亜)
春日笑子A …… 南国太平記 双竜篇(1931・東亜)
春日笑子B …… 南国太平記 爆発篇(1931・東亜)
黒須光彦 …… 南国回天記(1941・映画)
植木千恵(5) …… 南国太平記 前篇(1954・映画)
青木しげる …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
出原健一 …… 風の隼人(1979・NHK)
近藤隆正 …… 篤姫(2008・NHK)
寺師海渡(8) …… 西郷どん(2018・NHK) 名の読みは「ひろのすけ」

島津下総
しまづ・しもうさ

【生没】1819(文政2)−1870(明治3)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久風
【実母】
【別称】島津久徴
【略伝】
 薩摩藩(島津家)の家老。
 赤山靱負桂久武の兄。薩摩藩に仕え、主君島津斉彬に重用されて家老を務めるが、1858(安政5)年の斉彬急死により忠義が藩主に就任し、斉彬と不和だった前藩主斉興が藩政を後見すると、保守派に転じた家老島津久宝(豊後)によって家老職を追われる。
 その後、斉興が没し、忠義の父久光が忠義の後見を開始すると家老に復帰したが、久光の率兵上京に反対するなどしたため、1861(文久元)年に再び罷免された。
【配役】
阿部六郎(54) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)

島津忠剛
しまづ・ただたけ

【生没】1806(文化3)−1854(安政元)
【別称】
【家系】島津氏
【実父】島津斉宣
【実母】荒田常明女
【別称】島津安芸
【略伝】
 天璋院の父。
 島津斉興の異母弟。はじめ島津久賢(花岡家)の養子に入っていたが、1825(文政8)年に島津忠喬(今和泉家)の養子となり、1839(天保10)年に家督を相続する。
 当時、今和泉家の財政は逼迫していたが、藩財政改革に功を挙げていた薩摩藩家老調所笑左衛門らの指導によって、財政の立て直しに成功。1853(嘉永6)年には、甥に当たる薩摩藩主島津斉彬に請われて娘敬子(天璋院)を養女に出し、後にこれが徳川家定の正室となった。
【配役】
瀬下和久(54) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
森下哲夫(58) …… 大奥(2003・CX)
藤沢徹衛 …… 大奥スペシャル(幕末の女たち)(2004・CX)
長塚京三(63) …… 篤姫(2008・NHK)
すわ親治(66) …… 西郷どん(2018・NHK)

島津忠冬
しまづ・ただふゆ
【生没】1827(文政10)−1859(安政6)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津忠剛
【実母】
【略伝】
 天璋院の兄。
 島津忠剛の長男。1854(安政元)年の父忠剛の死後、今和泉島津家の家督を相続した。
【配役】
藤崎 剛(11)→河野安郎(34) …… 篤姫(2008・NHK)

島津忠冬の妻
しまづ・ただふゆのつま
【生没】1813(文化10)−1887(明治20)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久寛
【実母】
【略伝】島津忠冬の妻。
【配役】
加藤絹子(32) …… 篤姫(2008・NHK)

島津忠敬
しまづ・ただゆき
【生没】1832(天保3)−1892(明治25)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津忠剛
【実母】河野通記女
【略伝】
 天璋院の異母兄。
 島津忠剛の四男。1859(安政6)年の異母兄忠冬の死後、今和泉島津家の家督を相続した。
【配役】
坂井和久(6)→岡田義徳(31) …… 篤姫(2008・NHK)

島津忠義
しまづ・ただよし
【生没】1840(天保11)−1897(明治30)
【生地】薩摩国
【家系】島津氏
【実父】島津久光
【実母】千百子(島津忠公女)
【別称】島津又次郎、島津茂久
【略伝】
 薩摩藩主。
 島津久光の長男。1858(安政5)年、伯父の薩摩藩主島津斉彬の死により家督を相続し、薩摩藩主となる。
 当初は祖父斉興が後見したが翌年に没したため、久光が後見となり、藩政の実権を握る。久光の影響下、自らも上洛・江戸出府・帰国を繰り返しながら、小松帯刀西郷吉之助大久保一蔵らの人材を用いて薩摩藩の主導による倒幕に成功。1867(慶応3)年12月の王政復古により新政府が発足すると議定となった。
 維新後の1869(明治2)年には版籍奉還により鹿児島藩知事となり、1871(明治4)年の廃藩置県でこれを免ぜられる。しばらく東京にあったが後に鹿児島へ戻った。
【配役】
武田基嗣(20) …… 天皇の世紀(1971・ABC)
三田 明(40) …… 田原坂(1987・NTV)
本田太郎→藤原秀樹(19)→川名康浩(26)…… 翔ぶが如く(1990・NHK)
田代泰司(26)→佐藤 旭(40)…… 徳川慶喜(1998・NHK)
中川真吾(25) …… 篤姫(2008・NHK)
中島来星(18)→長田成哉(29)…… 西郷どん(2018・NHK)

島津継豊
しまづ・つぐとよ

【生没】1701(元禄14)−1760(宝暦10)
【生地】武蔵国
【家系】島津氏
【実父】島津吉貴
【実母】月桂院(名越恒渡妹)
【略伝】
 薩摩藩主。
 1721(享保6)年、父吉貴の隠居により家督を相続し、薩摩藩主となる。
 1729(享保14)年、将軍徳川吉宗の養女を継室に迎え、これによる出費がかさんで、傾きつつあった藩財政がさらに悪化。1746(延享3)年に隠居して長男宗信に家督を譲ったものの、1749(寛延2)年に宗信が病死し、その後継に据えた次男重年も1755(宝暦5)年に没したため、重年の長男重豪を藩主としてこれを後見した。
【配役】
入江慎也(45) …… 大奥(1968・KTV)
太田博之(28) …… 水戸黄門(第6部)(1975・TBS) 役名は島津公(竹姫[鳥居恵子]の夫)/登場時期が史実より早い
御木本伸介(57) …… 暴れん坊将軍 III(1988・ANB)
森永健司(31) …… 八代将軍吉宗(1995・NHK)
峰蘭太郎(50) …… 暴れん坊将軍(第9部)(1998・ANB)

島津哲丸
しまづ・てつまる

【生没】1857(安政4)−1859(安政6)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津斉彬
【実母】寿満
【略伝】
 島津斉彬の六男。
 1858(安政5)年3月に斉彬の世子となり、斉彬の子のうち生存する唯一の男子であったが、翌年1月に没した。
【配役】
石田あん(1)・石田えま(1) …… 西郷どん(2018・NHK)

島津篤之助
しまづ・とくのすけ

【生没】1848(嘉永元)−1849(嘉永2)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津斉彬
【実母】寿満
【略伝】
 島津斉彬の四男。
 1849(嘉永2)年6月に2歳で没し、斉彬の父斉興の側室由羅の呪詛によるものと噂された。
【配役】
本川嵐翔 …… 篤姫(2008・NHK)

島津歳久
しまづ・としひさ

【生没】1537(天文6)−1592(天正20)
【生地】薩摩国?
【家系】島津氏
【実父】島津貴久
【実母】雪窓妙安(入来院重聡女)
【略伝】
 島津貴久の三男。島津義久義弘の弟。
 父貴久、兄義久・義弘に従ってその九州平定戦で活躍。1587(天正15)年に義久が豊臣秀吉への降伏を決した際はこれに強く反対したとされ、これが秀吉に悪印象を与えたという。
 1592(文禄元)年6月、島津家家臣梅北国兼が突如として挙兵して肥後佐敷城を占拠し、これにより島津家の朝鮮への出陣が大幅に遅れると、秀吉にその首謀者として疑われ、翌7月、秀吉の意を汲んだ義久の追討を受け、自害して果てた。
【配役】
小椋 毅(42) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)

島津豊久
しまづ・とよひさ
【生没】1570(元亀元)−1600(慶長5)
【生地】薩摩国?
【家系】島津氏
【実父】島津家久
【実母】樺山善久女
【略伝】
 島津義久義弘の甥。
 1587(天正15)年の父家久の死により、日向佐土原城主となる。
 1592(文禄元)年からの朝鮮出兵で伯父義弘とともに渡海して活躍。1600(慶長5)年9月の関ヶ原の戦いでは、義弘とともに石田方として出陣するが、石田方の潰滅後、義弘とともに敵中突破を図り、義弘の戦場離脱を見届けた後、自らは義弘の身代わりとして戦場にとどまり、追手と交戦して討死した。
【配役】
高田大三 …… 関ヶ原(1981・TBS)
片岡弘貴(28) …… 徳川家康(1983・NHK)
山口祐一郎(44) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)
田村 亮(34) …… 功名が辻(2006・NHK)
三浦誠己(42) …… 関ヶ原(2017・東宝)

島津虎寿丸
しまづ・とらじゅまる

【生没】1848(嘉永2)−1854(安政元)
【生地】武蔵国
【家系】島津氏
【実父】島津斉彬
【実母】田宮安知女
【略伝】
 島津斉彬の五男。
 1850(嘉永3)年に斉彬の世子となったが、1854(安政元)年閏7月に7歳で没し、斉彬の父斉興の側室由羅の呪詛によるものと噂された。
【配役】
伊藤 俊 …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
渡邉奏人(8) …… 篤姫(2008・NHK)
藤本悠希(9) …… 西郷どん(2018・NHK)

島津斉彬
しまづ・なりあきら
【生没】1809(文化6)−1858(安政5)
【生地】武蔵国
【家系】島津氏
【実父】島津斉興
【実母】周子(池田治道女)
【略伝】
 薩摩藩主。
 幼時より、曽祖父重豪の影響を強く受け、成人後も蘭学者とさかんに交流するなどして西洋事情に高い関心を示していたために「蘭癖」と称され、そのために藩財政の悪化を招いた重豪時代の再来を懸念した父斉興が家督を譲らず、異母弟久光を藩主に擁立しようとするその母由羅、家老調所笑左衛門ら一派との間でお由羅騒動と呼ばれる藩内抗争が続いた。
 斉彬を支持する幕府老中阿部正弘らの介入もあって1851(嘉永4)年にようやく家督を相続して薩摩藩主となり、軍制改革や殖産興業などの藩政改革を次々と進め、松平慶永伊達宗城山内容堂とともに幕末四賢侯の一に数えられる。
 1853(嘉永6)年のペリー来航後、海防問題などを通じて幕政への関与を強め、子のなかった将軍徳川家定の後継問題では、慶永らとともに一橋慶喜を推し、下士から抜擢した西郷吉之助らを用いて、義理の叔父に当たる近衛忠Xを通じて朝廷工作を進めさせるが、1858(安政5)年6月、大老井伊直弼らいわゆる南紀派が推す紀州藩主徳川慶福(家茂)が家定後継に決定するに至って失敗。翌7月、鹿児島にて発病し、急逝した。
【配役】
阪東国太郎@ …… 南国太平記 第一・第二篇(1931・東亜)
阪東国太郎A …… 南国太平記 双竜篇(1931・東亜)
阪東国太郎B …… 南国太平記 爆発篇(1931・東亜)
金井憲太郎 …… 益満休之助(1935・映画)
大河内伝次郎(39) …… 南国太平記(1937・映画)
深見泰三(40) …… 維新前夜(1941・東宝)
阿部九洲男(31) …… 南国回天記(1941・映画)
大友柳太朗@(42) …… 南国太平記 前篇(1954・映画)
大友柳太朗A(42) …… 続南国太平記 薩南の嵐(1954・東映)
3市川門三郎(55) …… 勤王?佐幕?女人曼陀羅(1956・新東宝)
北村和夫@(31) …… 西郷隆盛(1958・NTV)
徳大寺伸@(49) …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
徳大寺伸A(49) …… 南国太平記 薩摩の狼煙(1960・東映)
北村和夫A(37) …… 西郷隆盛(1964・CX)
花柳喜章(40) …… 風雪(あけぼの)(1964・NHK)
関根永二郎 …… 大奥(1968・KTV)
池部 良(50) …… ジョン万次郎(1968・NTV)
堀 雄二(52) …… 勝海舟(1974・NHK)
加藤 剛(39) …… 命もいらず名もいらず 西郷隆盛伝(1977・TBS)
津川雅彦(39) …… 風の隼人(1979・NHK)
安井昌二(55) …… 大奥(1983・KTV)
西沢利明(49) …… 影の軍団 IV/幕末編(1985・KTV)
田村高廣(57) …… 天璋院篤姫(1985・ANB)
綿引勝彦(43) …… 花の生涯(1988・TX)
加山雄三(53) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
立川三貴(49) …… 徳川慶喜(1998・NHK)
本田博太郎@(52) …… 大奥(2003・CX)
本田博太郎A(53) …… 大奥スペシャル(幕末の女たち)(2004・CX)
高橋英樹(64) …… 篤姫(2008・NHK)
林 与一(71) …… 八重の桜(2013・NHK)
渡辺 謙(59) …… 西郷どん(2018・NHK)
新納慎也(46) …… 青天を衝け(2021・NHK)

島津斉彬の側室
しまづ・なりあきらのそくしつ

【生没】
【生地】
【実父】田宮安知
【実母】
【略伝】島津斉彬の側室。島津虎寿丸の母。
【配役】
寺田千穂(35) …… 篤姫(2008・NHK)

島津斉興
しまづ・なりおき

【生没】1791(寛政3)−1859(安政6)
【生地】武蔵国
【家系】島津氏
【実父】島津斉宣
【実母】八百(鈴木勝直女)
【略伝】
 薩摩藩主。
 1809(文化6)年、藩政改革をめぐる対立から、父斉宣が祖父重豪により隠居させられると、家督を相続して薩摩藩主に就任。その経緯から、祖父重豪の後見を受ける。
 1833(天保4)年の重豪の没後は、調所笑左衛門に藩政改革を推進させ、砂糖の専売制強化や密貿易などにより、藩財政の立て直しに成功。その一方、嫡男斉彬が重豪の再来を思わせる蘭癖だったために隠居をためらい、側室由羅の子久光を後継に望んで調所らがこれを後援し、斉彬派との間に激しい抗争が生じた。
 斉彬を推す幕府老中阿部正弘らの介入もあって、1851(嘉永4)年に家督を斉彬に譲って隠居。1858(安政5)年の斉彬の急死後、藩主となった忠義(久光の子)の後見役として藩政に復帰し、斉彬時代の改革路線を大きく転換させて藩政に混乱を生じさせた。
【配役】
嵐橘右衛門@ …… 南国太平記 第一・第二篇(1931・東亜)
嵐橘右衛門A …… 南国太平記 双竜篇(1931・東亜)
嵐橘右衛門B …… 南国太平記 爆発篇(1931・東亜)
上田吉二郎(33) …… 南国太平記(1937・映画)
高田 稔@(55) …… 南国太平記 前篇(1954・映画)
高田 稔A(55) …… 続南国太平記 薩南の嵐(1954・東映)
明石 潮(62) …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
名和 宏(38) …… 徳川おんな絵巻(1970・KTV)
仲谷 昇(46) …… 遠山の金さん(第1部)(1975・NET/ANB) 役名は薩摩侯
中村俊一(53) …… 風の隼人(1979・NHK)
江見俊太郎(67) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
長門裕之(74) …… 篤姫(2008・NHK)
鹿賀丈史(68) …… 西郷どん(2018・NHK)

島津久風
しまづ・ひさかぜ

【生没】1794(寛政6)−1851(嘉永4)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久知(久尹)
【実母】
【略伝】
 薩摩藩(島津家)の家老。
 島津家の分家日置家の当主。薩摩藩主島津斉興の代に家老に就任し、1837(天保8)年にアメリカの商船モリソン号が薩摩山川港に来航した際には、これへの砲撃を指示し、退去させた。
【配役】
坂部文昭(63) …… 篤姫(2008・NHK)

島津久宝
しまづ・ひさたか

【生没】1801(享和元)−1872(明治5)?
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久長
【実母】島津久大女
【別称】島津豊後
【略伝】
 薩摩藩(島津家)の家老。
 島津家の分家豊州家の当主。1834(天保5)年、薩摩藩家老を務めた父久長の死により家督を相続し、1845(弘化2)年には藩主島津斉興の下で家老に就任。1851(嘉永4)年の斉彬の藩主就任後も家老職にとどまり、その藩政改革の推進に携わる。
 1858(安政5)年の斉彬急死により忠徳(茂久)が藩主となり、隠居の斉興が藩政の実権を掌握。斉彬時代の改革路線を大きく転換させるとこれに応じ、斉彬に起用された新納駿河とともに斉彬派の家老島津下総を排除する。しかし、翌1859(安政6)年に斉興が没し、茂久の父久光が藩政を後見するに至って藩論が再び転換され、下総が家老に復帰すると罷免された。
【配役】
森幸太郎 …… 西郷隆盛(1964・CX)
村松克巳(51) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
浅沼晋平(66)→中山克己(66)…… 篤姫(2008・NHK)

島津久経
しまづ・ひさつね
【生没】1225(嘉禄元)−1284(弘安7)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津忠時
【実母】得台夫人(伊達判官入道念性妹)
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 1265(文永2)年、父忠時の隠居により家督を相続。1281(弘安4)年に元軍が日本に再来襲(弘安の役)した際には、薩摩の御家人を率いて元軍と交戦した。
【配役】
大木 聡(41) …… 北条時宗(2001・NHK)

島津久徳
しまづ・ひさのり
【生没】
【生地】
【家系】島津氏
【実父】碇山久寛
【実母】
【別称】碇山将曹、島津将曹
【略伝】
 薩摩藩(島津家)の家老。
 島津家に仕えて大目付などを務め、1846(弘化3)年、家老調所笑左衛門により家老に抜擢される。調所とともに藩主島津斉興の側近くに仕え、斉興の意を受け、斉興の嫡男斉彬に代わって、斉興の側室由羅の子久光を擁立しようとし、1850(嘉永3)年には斉彬派を大量に処分して、斉彬派から命を狙われた。
 翌1851(嘉永4)年、斉興が隠居して斉彬が薩摩藩主となると、家老職を罷免された。
【配役】
片岡京十郎@ …… 南国太平記 第一・第二篇(1931・東亜)
片岡京十郎A …… 南国太平記 双竜篇(1931・東亜)
片岡京十郎B …… 南国太平記 爆発篇(1931・東亜)
深見泰三(36) …… 南国太平記(1937・映画)
高村栄一(39) …… 南国回天記(1941・映画)
山室 耕@(47) …… 南国太平記 前篇(1954・映画)
山室 耕A(47) …… 続南国太平記 薩南の嵐(1954・東映)
香川良介@(64) …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
香川良介A(64) …… 南国太平記 薩摩の狼煙(1960・東映)
金子信雄 (41) …… 西郷隆盛(1964・CX)
金内吉男(46) …… 風の隼人(1979・NHK)
名和 宏(58) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
天現寺竜(57) …… 篤姫(2008・NHK)

島津久光
しまづ・ひさみつ

【生没】1817(文化14)−1887(明治20)
【生地】薩摩国
【家系】島津氏
【実父】島津斉興
【実母】由羅
【別称】島津忠教
【略伝】
 島津斉彬の異父弟。島津忠義の父。
 はじめ種子島久道、後に島津家一門筆頭島津忠公(重富家)の女婿となって1839(天保10)年に家督を相続。しかし、異母兄斉彬の藩主就任を阻もうとする家老調所笑左衛門らの一派によって斉彬の対抗馬に担ぎ出され、1851(嘉永4)年に斉彬が薩摩藩主となるまで、いわゆるお由羅騒動と呼ばれる藩内抗争が続いた。
 藩主となった斉彬の下では、その藩政改革に協力。1858(安政5)年の斉彬の死により、実子忠徳(忠義)が薩摩藩主となると、国父と称され忠義の後見役として藩政の実権を掌握し、小松帯刀大久保一蔵などの人材を広く起用して公武合体を推進。次第に幕政への関与も強め、1862(文久2)年、伏見寺田屋にて藩内の尊王攘夷派を掃討して藩論の統一を図った後、勅使を奉じて江戸に下り、一橋慶喜を将軍後見職、松平慶永を政事総裁職とする幕政改革を実現した。しかし、帰国の途上、武蔵生麦で行列を横切ったイギリス人を無礼討ちにしたため、翌1863(文久3)年、イギリスによる報復を受けた(薩英戦争)。
 同年8月18日の政変により朝廷より尊王攘夷派が一掃されると、朝廷の命により、大名の身分でないにもかかわらず、慶喜、慶永らとともに参与会議を構成して国政に加わるが、横浜港の閉鎖をめぐって慶喜と意見の齟齬を来して会議自体が空中分解したために帰国した。
 維新後は、旧大名や士族への待遇に大いに不満を持っていたが、政府の求めに応じて1873(明治6)年に上京。内閣顧問に就任し、翌年には左大臣となったが、政務には関与することができぬまま翌1875(明治8)年に辞職して鹿児島へ戻る。1877(明治10)年の西南戦争では、その動向が注目されたが、西郷軍に与せず中立を保った。
【配役】
美濃部進(26) …… 維新の京洛(1928・日活)
徳川邦彦 …… 小笠原壱岐守(1932・映画)
市川左三郎 …… 風雲 前篇(1933・千恵プロ)
沢村昌之助(16) …… 南国太平記(1937・映画)
尾上菊太郎(36) …… 海賊旗吹ッ飛ぶ(1943・松竹)
岡 譲二(51) …… 神変あばれ笠(1953・映画)
東宮秀樹@(27) …… 南国太平記 前篇(1954・映画)
東宮秀樹A(27) …… 続南国太平記 薩南の嵐(1954・東映)
沢村精四郎@(17) …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
沢村精四郎A(17) …… 南国太平記 薩摩の狼煙(1960・東映)
武智鉄二(52) …… 暗殺(1964・松竹)
森 雅之(53) …… 幕末(1964・TBS)
木村 功(41) …… 風雲児半次郎(1964・MBS)
戸田皓久(35) …… 竜馬がゆく(1968・NHK)
佐藤 慶(43) …… 天皇の世紀(1971・ABC)
横内 正(36) …… 命もいらず名もいらず 西郷隆盛伝(1977・TBS)
水野英明→高林幸兵(29)…… 風の隼人(1979・NHK)
仲谷 昇(53) …… 竜馬がゆく(1982・TX)
露口 茂(55) …… 田原坂(1987・NTV)
高橋英樹(46) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
江守 徹(54) …… 徳川慶喜(1998・NHK)
山口祐一郎(52) …… 篤姫(2008・NHK)
有福正志(58) …… 龍馬伝(2010・NHK)
江口直人(37) …… 花燃ゆ(2015・NHK)
青木崇高(38) …… 西郷どん(2018・NHK)
池田成志(59) …… 青天を衝け(2021・NHK)

島津久敬
しまづ・ひさゆき

【生没】1829(文政12)−1868(明治元)?
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津忠剛
【実母】
【略伝】
 天璋院の兄。
 島津忠剛の次男。1853(嘉永6)年、島津久陽(永吉家)の養子となるが、家督を継がぬまま、1868(明治元)年に没したという。
【配役】
田中碧海(11)→松尾勝久(30) …… 篤姫(2008・NHK)

島津伯耆
しまづ・ほうき

【生没】1804(文化元)−1869(明治2)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津久典
【実母】
【別称】島津久福
【略伝】
 薩摩藩(島津家)の家老。
 島津家の分家佐多家に生まれる。1813(文化10)年の父久典の隠居により家督を相続し、薩摩藩若年寄などを務め、1856(安政3)年には藩主島津斉彬の下で家老に就任。1858(安政5)年の斉彬の死後も家老職にとどまったが、1863(文久3)年に辞職した。
【配役】
長沢 大(68) …… 篤姫(2008・NHK)

島津宗信
しまづ・むねのぶ
【生没】1728(享保13)−1749(寛延2)
【生地】
【家系】島津氏
【実父】島津継豊
【実母】妙心院(渋谷貫臣女)
【略伝】
 薩摩藩主。
 父継豊の継室の養子として育てられ、1735(享保20)年には竹に従って江戸城大奥に入り、将軍徳川吉宗と対面する。
 1746(延享3)年、継豊の隠居により薩摩藩主となったが、3年後に病没した。
【配役】
宮本大輝(8) …… 八代将軍吉宗(1995・NHK)

島津義久
しまづ・よしひさ

【生没】1533(天文2)−1611(慶長16)
【生地】薩摩国
【家系】島津氏
【実父】島津貴久
【実母】雪窓妙安(入来院重聡女)
【別称】龍伯
【略伝】
 1566(永禄9)年、父貴久の隠居により家督を相続。有能な弟たちをよく采配して版図を拡大、1574(天正2)年に念願の薩摩・大隅の統一を果たし、1577(天正5)年には伊東義祐を豊後に敗走させて日向を平定する。その翌年には、義祐を援けて日向に侵攻した大友家の大軍を寡兵で日向高城川原に破り(耳川の戦い)、大友家の斜陽を決定づけた。また、1584(天正12)年には、佐嘉の龍造寺隆信の南進を受けた肥前日之江城主有馬晴信の来援要請に応え、四弟家久を遣わして肥前沖田畷で隆信を討ち取り、九州の大半を手中に収めるに至った。
 翌1585(天正13)年、天下の大勢を掌握した豊臣秀吉より大友家との和睦を求められるが、引き続き大友領への侵攻を続け、翌年には大友家の本拠豊後府内を制圧したため、秀吉の命を受けた仙石秀久や長宗我部元親らの軍勢が豊後に侵攻。家久らが豊後戸次川でこれを撃退するが、翌年には秀吉自身が大軍を率いて九州に入り、これに激しく抵抗するも日向根白坂での敗戦後に秀吉に降伏。自身に薩摩、次弟義弘に大隅が安堵されるが、剃髪して出家した。
 豊臣政権下では義弘を秀吉の下に伺候させて自身は薩摩を動かず、1592(文禄元)年からの朝鮮出兵でも秀吉に渡海を求められるものの老齢を理由にこれを断り、1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いの際も薩摩を出ることはなかったが、依然として家中で隠然たる力を有していたという。関ヶ原の戦いの後も徳川家康に伺候を求められるが、これに応じぬまま1611(慶長16)年3月に没した。
【配役】
和田昌也 …… 大坂城の女(1970・KTV)
中村靖之介(47) …… 黄金の日日(1978・NHK)
室田日出男(56) …… 琉球の風(1993・NHK)
永澤俊矢(53) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)

島津義弘
しまづ・よしひろ
【生没】1535(天文4)−1619(元和5)
【生地】薩摩国
【家系】島津氏
【実父】島津貴久
【実母】雪窓妙安(入来院重聡女)
【略伝】
 武勇に優れ、父貴久・兄義久に仕えて各地を転戦して活躍。三州(薩摩・大隅・日向)の平定、九州を三分していた大友家と龍造寺家を事実上の滅亡に追い込むなど、島津家の版図拡大に大いに貢献する。とりわけ、1572(元亀元)年の日向伊東家との木崎原の戦いでは自軍の数倍を越える伊東勢を破って日向の攻略を大きく前進させ、1578(天正6)年の大友家との耳川の戦いでも数に勝る大友勢に大勝して大友家の斜陽を決定づけた。
 その後も九州北部の攻略を進めたが、1587(天正15)年に豊臣秀吉が九州に侵攻すると、日向根白坂にその先鋒隊を迎え撃つなどこれに抵抗したが、義久とともに降伏。秀吉より改めて大隅一国が与えられ、以後、秀吉に従属し、1592(文禄元)年からの朝鮮出兵では渡海して奮戦。その戦いぶりから朝鮮では「鬼石曼子」と恐れられた。
 1598(慶長3)年の秀吉没後に帰国して大坂に戻り、石田三成徳川家康との対立が深まると中立を保つ。1600(慶長5)年に家康が上杉景勝追討のために上方より東下した際には、家康の留守を守る伏見城の守備に加勢しようとするがこれを拒まれたとされ、その後、石田方に加担。しかし、9月15日の関ヶ原の戦いでは合戦を傍観し、石田方の敗北が決定的となってから捨て身の敵中突破を図り、寡勢ながらこれに成功して薩摩へ帰還した。
 戦後、敵中突破の際に負傷させた井伊直政を通じて家康に恭順の意を示して許され、島津家の存続にも成功。その後、大隅加治木に隠退した。
【配役】
2沢村宗之助(46) …… 忍びの者 続霧隠才蔵(1964・大映)
郡司 良(59) …… 春の坂道(1971・NHK)
平泉 征(34) …… 黄金の日日(1978・NHK)
大友柳太朗(69) …… 関ヶ原(1981・TBS)
田崎 潤(70) …… 徳川家康(1983・NHK)
早川雄三(60) …… 真田太平記(1985・NHK)
市川右太衛門(82) …… 風雲!真田幸村(1989・TX)
高橋幸治(55) …… 柳生武芸帳 十兵衛五十人斬り(1990・NTV)
麿 赤兒@(57) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)
岩崎ひろし(53) …… 功名が辻(2006・NHK)
河原さぶ(61) …… 戦国自衛隊 関ヶ原の戦い(2006・NTV)
麿 赤兒A(74) …… 関ヶ原(2017・東宝)

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