畠山昭高
はたけやま・あきたか

【生没】1545(天正14)?−1573(天正元)
【生地】
【実父】畠山政国
【実母】
【別称】畠山秋高
【略伝】
 河内高屋城主。
 1569(永禄12)年に兄畠山高政が家臣遊佐信教らにより畠山家当主の座を追われるとその後継に擁立され、やがて三好義継や松永久秀などとともに織田信長包囲網の一角を形成するが、敗れて信長と和睦する。
 しかし、その後、遊佐らとの対立が深まり、1573(天正元)年6月、遊佐らの謀叛により、本拠河内高屋城内で殺害された。
【配役】
高橋 豊(45) …… 武田信玄(1988・NHK)

畠山梅王丸
はたけやま・うめおうまる

【生没】1578(天正6)−?
【生地】
【実父】畠山義継
【実母】畠山義継の妻
【別称】畠山義孝、二本松義孝
【略伝】
 畠山義継の次男。
 1586(天正14)年、伊達政宗によって本拠陸奥二本松城が落とされると、兄国王丸とともに芦名家、後に佐竹家を頼る。
 1589(天正17)年の国王丸の横死後は会津に戻り、上杉景勝加藤嘉明などその後の会津領主に仕えた。
【配役】
布施優一郎 …… 独眼竜政宗(1987・NHK)

畠山国王丸
はたけやま・くにおうまる

【生没】1574(天正2)−1589(天正17)
【生地】
【実父】畠山義継
【実母】畠山義継の妻
【別称】畠山義綱
【略伝】
 畠山義継の長男。
 1585(天正13)年、父義継が伊達輝宗の拉致に失敗して横死したために家督を継承。翌年、本拠陸奥二本松城への伊達政宗の来襲にもよく耐えたが、開城して芦名家を頼る。
 1589(天正17)年に政宗により芦名家が滅ぼされると、佐竹家を頼ったが、後に殺害されたという。
【配役】
八百坂圭佑 …… 独眼竜政宗(1987・NHK)

畠山国清
はたけやま・くにきよ

【生没】?−1362(正平18・貞治元)?
【生地】
【実父】畠山家国
【実母】
【略伝】
 室町幕府の関東管領。
 足利尊氏に従って各地を転戦し、紀伊などの守護に任ぜられる。
 1349(正平4・貞和5)年に表面化した幕府の内紛では、はじめ足利直義に属したが、後に尊氏に帰順。内紛の収束後は、鎌倉公方となった足利基氏付となって東下し、関東執事(関東管領)を務める。
 しかし、幕政の中枢にあった仁木義長の失脚に関与するなど専横が目立ったため、執事罷免の動きが強まり、1361(正平16・康安元)年に失脚した。
【配役】
久保忠郎(35) …… 太平記(1991・NHK)

畠山重忠
はたけやま・しげただ

【生没】1164(長寛2)−1205(元久2)
【生地】武蔵国
【実父】畠山重能
【実母】三浦義明
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 はじめ平氏方の大庭景親に属していたが、後に源頼朝に従い、平氏追討軍に加わって宇治川の戦い、一ノ谷の戦いなどで活躍。1189(文治5)年の頼朝の陸奥出陣でも先陣を務め、1192(建久3)年の頼朝の征夷大将軍就任後も有力御家人として幕政に重きをなす。
 しかし、1205(元久2)年6月、嫡男重保と平賀朝雅との紛争を口実とした岳父北条時政の命を受けた幕府方の攻撃を受け、武蔵二俣川で北条義時と戦い、寡勢で奮戦したが、愛甲季隆の放った矢に射られて落命した。
【配役】
阪東豊昇(38) …… 悪七兵衛景清(1921・帝キネ)
嵐 璃徳(48) …… 夜討曽我(1923・帝キネ)
松本泰輔(43) …… 静御前(1938・新興)
阪東扇太郎 …… 平家西へ行く(1941・新興)
大友柳太朗(44) …… 曽我兄弟 富士の夜襲(1956・東映)
安部 徹(45) …… 源九郎義経(1962・東映)
清川新吾(28) …… 源義経(1966・NHK)
森次晃嗣(36) …… 草燃える(1979・NHK)
立川三貴@(41) …… 源義経(1990・TBS)
渕野俊太(34) …… 源義経(1991・NTV)
立川三貴A(48) …… 弁慶(1997・ANB)
金杉太朗(31) …… 義経(2005・NHK)
中川大志(24) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

畠山重忠の妻
はたけやま・しげただのつま

【生没】
【生地】
【家系】北条(鎌倉)氏
【実父】北条時政
【実母】
【略伝】北条時政の子。畠山重忠の妻。
【配役】
伊藤つかさ(12) …… 草燃える(1979・NHK) 役名は北条元子
福田愛依(22) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK) 役名はちえ

畠山重秀
はたけやま・しげひで

【生没】1183(寿永2)−1205(元久2)
【生地】
【実父】畠山重忠
【実母】足立遠元
【略伝】
 畠山重忠の子。
 1205(元久2)年6月、父重忠が謀叛の疑いを受け、幕府方の攻撃を受けると、武蔵二俣川で重忠とともに応戦するが、討死した。
【配役】
吉田太門(26) …… 草燃える(1979・NHK)

畠山重保
はたけやま・しげやす

【生没】?−1205(元久2)
【生地】
【実父】畠山重忠
【実母】北条時政女
【別称】畠山六郎
【略伝】
 畠山重忠の子。
 1204(元久元)年、北条政範とともに、将軍源実朝の正室信子を鎌倉に迎えるべく上洛。このとき、政範の母牧の方の女婿平賀朝雅との間に紛争が生じる。翌年6月、これを口実とした政範の父で牧の方の夫でもある北条時政の命により、鎌倉由比ヶ浜で殺害された。
【配役】
神 有介(26) …… 草燃える(1979・NHK)
杉田雷麟(20) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

畠山直宗
はたけやま・なおむね

【生没】?−1349(正平4・貞和5)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 足利家の家臣。
 足利直義の側近で、1349(正平4・貞和5)年に直義が高師直により失脚させられた際、師直により越前に流されたが、同年12月、上杉重能とともに同地で殺害された。
【配役】
安達義也(39) …… 太平記(1991・NHK)

畠山政長
はたけやま・まさなが

【生没】1442(嘉吉2)−1493(明応2)
【生地】
【実父】畠山持富
【実母】
【略伝】
 室町幕府の管領。
 1459(長禄3)年、畠山義就と畠山家の家督を争っていた兄弥三郎が没すると、弥三郎派の家臣に擁立されて義就との対立を深める。1464(寛正5)年には細川勝元の後援を受けて管領に就任したが、1467(応仁元)年、義就を推す山名宗全の圧力によって罷免されるとこれに激しく反発し、義就討伐のために京都上御霊社に挙兵。これが応仁の乱勃発のきっかけとなった。
 その後、義就との激しい抗争を続ける一方で、勝元の後ろ盾を受けて幕政に復帰。3度にわたって管領に任ぜられ、幕政に重きをなしたが、専権を極めたため、勝元の後継政元ら諸将が次第に離反。守護に任ぜられた山城南部でも義就の侵攻などによる土地の荒廃に加え、領内支配の失敗もあって、1485(文明17)年にはいわゆる山城国一揆が発生し、山城南部の支配権を失った。
 1493(明応2)年、義就の子義豊(基家)の討伐のため、将軍足利義材に河内への出兵を要請し、義材とともに河内に下る。しかし、その間に政元によって京都が制圧され、新将軍に義遐が擁立されると軍勢が崩壊。同年閏4月、政元方の軍勢に河内正覚寺城を包囲され、子らを逃した後、自害して果てた。
【配役】
赤羽秀之(28) …… 花の乱(1994・NHK)

畠山持国
はたけやま・もちくに

【生没】1398(応永5)−1455(康正元)
【生地】
【実父】畠山満家
【実母】
【別称】畠山徳本
【略伝】
 室町幕府の管領。
 河内などの守護を務めていたが、1441(嘉吉元)年、将軍足利義教により隠居させられて河内に移る。同年、義教が赤松満祐に暗殺された際には、幕政の実権を掌握すべく上洛を企図して管領細川持之と対立し、赤松追討軍の編成を手間取らせた。
 翌年、幕政に復帰し、持之に代わって管領に就任。さらにその翌年、将軍足利義勝が病没すると直ちにその弟義政を将軍に擁立するなど体制の安定に努めた一方で、勢力の拡大を企図し大名家の家督争いに介入してこれを激化させ、後の応仁の乱の遠因を作る。また、自身にも子がなく、弟持富の子弥三郎を嗣子として迎えたものの、後に側室との間に義就が出生したため、これに家督を継がせようとして家中が分裂。事態を収拾できぬまま、1455(康正元)年3月に没した。
【配役】
中井啓輔(58) …… 花の乱(1994・NHK)

畠山義継
はたけやま・よしつぐ

【生没】1552(天文21)−1585(天正13)
【生地】
【実父】畠山義国
【実母】
【別称】二本松義継
【略伝】
 陸奥二本松城主。
 1580(天正8)年の父義国の死により畠山家の家督を継承し、二本松城主となるが、伊達家・芦名家に南北を挟まれ、難しい領国経営を迫られる。
 1585(天正13)年、姻戚関係にあった大内定綱伊達政宗の攻撃を受けると、これを芦名家とともに支援したために政宗の攻撃を受けて降伏。しかし、政宗の苛烈な領土仕置に堪えかね、同年10月、仲介の労をとった政宗の父輝宗を陸奥宮森城より拉致して状況の打開を図るが、拉致途中に政宗の攻撃を受け、輝宗を殺害した後、自らも討たれた。
【配役】
遠山 満(49) …… 独眼龍政宗(1942・大映)
山形 勲(44) …… 独眼竜政宗(1959・東映)
石田弦太郎(43) …… 独眼竜政宗(1987・NHK)
大門正明(44) …… 独眼竜の野望 伊達政宗(1993・ANB)
勝部演之(57) …… 愛と野望の独眼竜 伊達政宗(1995・TBS)
白井滋郎(63) …… 臥竜の天 伊達政宗・独眼竜と呼ばれた男(2013・BS-TBS)

畠山義継の妻
はたけやま・よしつぐのつま

【生没】
【生地】
【実父】大内氏?新城直継?
【実母】
【略伝】畠山義継の妻。
【配役】
市毛良枝(37) …… 独眼竜政宗(1987・NHK) 役名は綾御前

畠山義就
はたけやま・よしなり(よしひろ)

【生没】1437(永享9)?−1490(延徳2)
【生地】
【実父】畠山持国
【実母】
【略伝】
 父持国によって畠山家の家督を望まれるが、持国が先に養子に迎えていた甥の弥三郎を擁立する一派との間で抗争が勃発。1455(康正元)年の持国没後に家督を継承するが、1459(長禄3)年の弥三郎没後、弥三郎派に担がれたその弟政長細川勝元の後ろ盾を得ると次第に形勢不利となる。
 1466(文正元)年、勝元と対立する山名宗全の後援を得、宗全の圧力もあって政長の管領職解任に成功。翌1467(応仁元)年、政長が義就討伐を掲げて京都上御霊社に挙兵した際にも宗全の後ろ盾を受けてこれを破り、いわゆる応仁の乱の緒戦を勝利で飾る。
 その後も山名方に属して河内を制圧するなど奮戦し、政長が守護を務める山城南部にも侵攻して政長勢と激しい戦闘を続けたが、1485(文明17)年にはこれに反発する国人衆らによる山城国一揆が発生し、一揆勢の要求により、山城南部より撤退した。
【配役】
永澤俊矢(33) …… 花の乱(1994・NHK) 山城国一揆の残党(伊吹三郎=役所広司)に殺害される

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