安達景盛
あだち・かげもり

【生没】?−1248(宝治2)
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達盛長
【実母】丹後内侍
【別称】安達弥九郎
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 父盛長とともに伊豆配流中の源頼朝に仕え、1192(建久3)年の頼朝の征夷大将軍就任後も幕政に参画。1199(正治元)年の頼朝の没後間もなく、将軍源頼家を奪われ、頼家によって討たれようとしたが、尼御台北条政子の仲介によって事なきを得る。1203(建仁3)年の頼家の隠居後は、将軍源実朝に重用されて再び幕政に加わったが、1219(承久元)年の実朝暗殺後に出家し、高野山に入った。
 しかし、娘(松下禅尼)が幕府執権北条泰時の子時氏の正室となり、後に時氏との間の子経時、時頼が相次いで執権となると、外祖父としてその権勢は大いに高まる。1247(宝治元)年には高野山を下って鎌倉へ戻り、御家人三浦一族の討伐に成功して安達家の勢力を確固たるものとした。
【配役】
火野正平(30)…… 草燃える(1979・NHK)
渡部澪音→新名基浩(40)…… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

安達景盛の妻
あだち・かげもりのつま

【生没】
【生地】
【実父】武藤頼佐
【実母】
【略伝】
 安達景盛の妻(妾とも)。
 1199(正治元)年、将軍源頼家の命により頼家のもとに拉致され、その母北条政子の仲介によって救出されたという。
【配役】
岡まゆみ(23) …… 草燃える(1979・NHK) 役名は瑠璃葉
大部恵理子 …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK) 役名はゆう

安達清経
あだち・きよつね

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】安達新三郎
【略伝】
 源頼朝の家臣。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後、頼朝と不和となったその弟義経の監視を頼朝より命じられる。後に義経の妾が捕縛された際にはその身柄を預かり、静が義経の子を出産すると、頼朝の意を受けてその子を殺害したという。
【配役】
光岡龍三郎(37) …… 静御前(1938・新興) 役名は足立新三郎
藤岡重慶(33) …… 源義経(1966・NHK)
堀内正美(41) …… 源義経(1991・NTV)

安達幸之助
あだち・こうのすけ

【生没】1824(文政7)−1869(明治2)
【生地】加賀国
【実父】中宮五左衛門
【実母】
【略伝】
 加賀藩士。
 1855(安政2)年より江戸に出て、村田蔵六(大村益次郎)に師事。一時、幕府講武所で教鞭をとったが、後に加賀に戻って大砲鋳造に従事する。
 維新後は、大村の推薦で伏見兵学校で教壇に立ったが、1869(明治2)年9月、京都三条木屋町で大村と会談中に刺客に襲われ、殺害された。
【配役】
南部章三(44) …… 大村益次郎(1942・新興)
山本紀彦(34) …… 花神(1977・NHK)

安達清一郎

あだち・せいいちろう

【生没】1835(天保6)−1884(明治17)
【生地】因幡国
【実父】安達辰三郎
【実母】
【別称】安達忠貫、安達清風
【略伝】
 鳥取藩(池田家)に仕え、江戸や大坂、水戸で学び、特に水戸では会沢正志斎の薫陶を受ける。
 1862(文久2)年には京都留守居役となり、維新後は開拓使などに出仕した後、岡山県に勤め、勝北郡長などを務めた。
 なお、1860(万延元)年の桜田門外の変の後、鳥取に水戸浪士関鉄之介の訪問を受け、支援を依頼されている。
【配役】
近藤公園(32) …… 桜田門外ノ変(2010・東映)

安達高景
あだち・たかかげ

【生没】
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達時顕
【実母】
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 代々安達家が務めた秋田城介に任ぜられ、幕政にも参画する。
 1333(元弘3・正慶2)年の幕府崩壊後、後醍醐天皇の新政に対して挙兵したが敗れたという(幕府崩壊時に鎌倉長勝寺で自害したとも)。
【配役】
佐藤祐治(38) …… 太平記(1991・NHK) 役名は秋田城介

安達辰三郎
あだち・たつさぶろう

【生没】1796(寛政8)−1862(文久2)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】安達貞恭
【略伝】
 因幡鳥取藩士。
 安達清一郎の父。鳥取藩(池田家)に仕えた。
【配役】
深水三章(63) …… 桜田門外ノ変(2010・東映)

安達藤三郎
あだち・とうざぶろう

【生没】1852(嘉永5)−1868(明治元)
【生地】陸奥国
【実父】小野田助右衛門
【実母】みさ(中林助左衛門女)
【略伝】
 会津藩の白虎隊士。
 1868(明治元)年3月の会津藩の軍制改革により白虎隊が編成されると、士中二番隊に配属される。
 同年8月、新政府軍が会津に迫ると、篠田儀三郎とともに二番隊の出陣を家老萱野権兵衛に嘆願して容れられ、出陣して新政府軍と交戦するが負傷。新政府軍が若松城下に突入した同年8月23日、戦火に包まれた城下を望む飯盛山にて他の18名の隊士とともに自害して果てた。
【配役】
坂井 徹(21) …… 白虎隊(1986・NTV)
鯨井康介(20) …… 白虎隊(2007・EX)
大原由暉(11)→和田崇太郎(17)…… 白虎隊 敗れざる者たち(2013・TX)

安達時盛
あだち・ときもり
【生没】1241(仁治2)−1285(弘安8)
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達義景
【実母】小笠原時長女?
【略伝】
 安達泰盛の弟。
 1263(弘長3)年の執権北条時頼の没後に出家したが、1267(文永4)年より幕府評定衆を務める。
 しかし、1276(建冶2)年、無断で再び出家したために所領を没収され、安達家滅亡の5か月前、1285(弘安8)年6月に隠棲先の高野山に没した。
【配役】
又野彰夫(40) …… 北条時宗(2001・NHK)

安達盛長
あだち・もりなが

【生没】1135(保延元)−1200(正治2)
【生地】
【家系】安達氏
【実父】小野田兼広?
【実母】
【別称】安達藤九郎
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 伊豆に流された源頼朝に早くから仕え、1180(治承4)年に平氏に対し頼朝が挙兵した際には関東一円の武士を説き伏せ、挙兵成功の原動力となる。
 以後も一貫して頼朝の側近くにあり、1199(正治元)年に頼朝が没すると出家したが、その後継頼家の親政から御家人13人による合議制に移行するとこれに加わり、引き続き幕政に参画した。
【配役】
伊東亮英 …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
福田豊土(36) …… 北条政子(1970・NET)
浅若芳太郎 …… 新・平家物語(1972・NHK)
武田鉄矢(30) …… 草燃える(1979・NHK)
有島淳平(64) …… 源義経(1991・NTV)
勝部演之(55) …… 炎立つ(1993・NHK)
草見潤平(49) …… 義経(2005・NHK)
塚本高史(30) …… 平清盛(2012・NHK)
野添義弘(64) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

安達盛宗
あだち・もりむね

【生没】?−1285(弘安8)?
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達泰盛
【実母】北条重時女
【略伝】
 安達泰盛の子。
 1281(弘安4)年の元軍の再来襲(弘安の役)の際、出陣してこれと交戦する。
 1285(弘安8)年11月、鎌倉で安達一族が滅ぼされた際には、肥後守護代として九州にあったが、安達一族を滅ぼした平頼綱に属した少弐経資と筑前岩門に戦って討死した。
【配役】
平沼紀久(25) …… 北条時宗(2001・NHK)

安達泰盛
あだち・やすもり

【生没】1231(寛喜3)−1285(弘安8)
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達義景
【実母】小笠原時長女
【略伝】
 鎌倉幕府の評定衆。
 執権北条時頼がいとこ、時宗は義弟に当たるという北条得宗家との密接な関係から、幕府引付衆や評定衆などの要職を務め、5代執権時頼から9代貞時の執政に参画して権勢を誇り、1281(弘安4)年の弘安の役の後には御恩奉行として戦後の論功行賞を定める。
 1284(弘安7)年に執権時宗が没すると、幕政の主導権をめぐって平頼綱との対立が激化。翌年11月、頼綱の讒言を受けた執権貞時により討伐された。
【配役】
原聖四郎(40) …… かくて神風は吹く(1944・大映)
加賀邦男(78) …… 太平記(1991・NHK)
柳葉敏郎(40) …… 北条時宗(2001・NHK)

安達泰盛の妻
あだち・やすもりのつま

【生没】
【生地】
【家系】北条(鎌倉)氏
【実父】北条重時
【実母】女房少納言局
【略伝】安達泰盛の妻。
【別称】
【配役】
牧瀬里穂(30) …… 北条時宗(2001・NHK) 役名は梨子

安達義景
あだち・よしかげ

【生没】1210(承元4)−1253(建長5)
【生地】
【家系】安達氏
【実父】安達景盛
【実母】武藤頼佐女
【略伝】
 鎌倉幕府の評定衆。
 1239(延応元)年より幕府評定衆を務め、妹松下禅尼が執権北条時頼の母であるという関係から、幕政に大きな影響力を持つ。1247(宝治元)年には父景盛とともに時頼を援けて御家人三浦一族を討伐し、その後の安達家の基盤を磐石たらしめた。
【配役】
小野武彦(59) …… 北条時宗(2001・NHK)

安達義景の正室
あだち・よしかげのせいしつ

【生没】
【生地】
【実父】
【実父】北条時房
【略伝】安達義景の妻。
【別称】
【配役】
平田洸帆(40) …… 北条時宗(2001・NHK) 役名は朗子

足立遠元
あだち・とおもと

【生没】
【生地】
【実父】藤原遠兼
【実母】豊島康家女?
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 武蔵の豪族で、1159(平治元)年の平治の乱では源義朝に属して敗れ、その後、本拠武蔵足立郡に隠棲する。
 1180(治承4)年に義朝の遺児頼朝が平氏に対して挙兵するとこれに従い、1192(建久3)年の頼朝の征夷大将軍就任後も幕政に参画。1199(正治元)年の頼朝没後、その後継頼家の親政から御家人13人による合議制に移行するとその一員となった。
【配役】
金子 元 …… 草燃える(1979・NHK)
大野泰広(46) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

足立六兵衛
あだち・ろくべえ

【生没】?−1561(永禄4)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 美濃斎藤家の家臣日比野清実に仕えて「首取り足立」との異名をとった豪傑で、美濃への進出を目指す織田信長の軍勢としばしば戦い、幾度か信長に苦杯をなめさせたという。
 しかし、1561(永禄4)年、美濃森部で織田勢と交戦した際、前田利家に討ち取られた。
【配役】
大八木淳史(41) …… 利家とまつ 加賀百万石物語(2002・NHK)

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