平 敦盛
たいらの・あつもり

【生没】1169(嘉応元)-1184(元暦元)
【生地】山城国?
【家系】桓武平氏
【実父】平経盛
【実母】
【略伝】
 平清盛の甥。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道。翌年2月の源氏方との一ノ谷の戦いで、大勢が決した後に海へ逃れようとしたが、源氏方の熊谷直実に呼び止められて引き返し、これと戦って討死した。
 なお、横笛の名手と伝わり、直実も討つのをためらったほど若く、直実は戦の後、出家したという。また、幸若舞「敦盛」のほか、謡曲などのモデルとなって今日までその名を残している。
【配役】
片岡長正(37) …… 戦後の須磨(1924・日活)
2大川橋蔵(26) …… 笛吹若武者(1955・映画)
舟木一夫(22) …… 源義経(1966・NHK)
坂口多恵子 …… 女人平家(1971・ABC)
5中村勘九郎(17) …… 新・平家物語(1972・NHK)
大沢樹生(21) …… 源義経(1990・TBS)
大沢 健(17) …… 源義経(1991・NTV)

平 家貞
たいらの・いえさだ

【生没】1084(応徳元)-1167(仁安2)
【生地】
【実父】平範季?平季房?平家房?
【実母】
【略伝】平忠盛清盛父子に仕えてその信任厚く、『平家物語』によれば、昇殿を果たした忠盛を妬む公家たちの闇討ちの謀略を察知するなど常に忠盛の側近くにあったという。
【配役】
尾上栄五郎(34) …… 三十三間堂の由来 お柳怨霊(1939・映画)
荒木 忍(62) …… 地獄門(1953・大映)
菅井一郎(48) …… 新・平家物語(1955・大映)
高桐 真(45) …… 新・平家物語(1972・NHK) 役名は木工助家貞
御木本伸介(61) …… 平清盛(1992・TBS)
来須修二(47) …… 義経(2005・NHK)
2中村梅雀(57) …… 平清盛(2012・NHK)

平 家継
たいらの・いえつぐ

【生没】?-1184(元暦元)
【生地】
【実父】平家貞
【実母】
【別称】平田家継
【略伝】
 平家貞の子。
 父家貞とともに平清盛に仕えていたが、1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちの際にはこれに同道せず、翌年、伊賀で源氏方に対して挙兵。追討に差し向けられた佐々木秀義らを討ち取ったが、後に敗れて処刑された。
【配役】
伊藤 聡(45) …… 義経(2005・NHK)

平 家長
たいらの・いえなが

【生没】?-1185(文治元)
【生地】
【実父】平家貞
【実母】
【別称】平六
【略伝】
 平家貞の子。
 乳兄弟ともされる平知盛に従い、源氏方との交戦を続けたが、1185(文治元)年3月の壇ノ浦の戦いで源氏方に敗れ、入水して果てた。
【配役】
松本幸一 …… 新・平家物語(1972・NHK)

平 家盛
たいらの・いえもり

【生没】1123(保安4)?-1149(久安5)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠盛
【実母】池禅尼
【略伝】
 平清盛の異母弟。
 平忠盛の次男。朝廷に出仕し、常陸介や左馬頭などを務めた。
【配役】
大下矩夫 …… 新・平家物語(1955・大映)
藤本哉汰(9)→大東駿介(26)…… 平清盛(2012・NHK)

平家盛の妻
たいらの・いえもりのつま

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】平家盛の妻。
【配役】
海老瀬はな(27) …… 平清盛(2012・NHK) 役名は秀子

平 景隆
たいらの・かげたか

【生没】?-1274(文永11)
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 壱岐の守護代。
 1274(文永11)年10月、壱岐に攻め寄せた元軍と戦って敗れ、自害して果てた。
【配役】
角田信朗(40) …… 北条時宗(2001・NHK)

平 清経
たいらの・きよつね

【生没】?-1183(寿永2)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平重盛
【実母】経子
【略伝】
 平重盛の三男。
 朝廷に出仕して左近衛権中将を務める。
 1180(治承4)年の源氏方の挙兵に対し、叔父知盛らとともに各地を転戦。1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道し、大宰府から豊前柳ヶ浦へと移ったが、同年3月、行く末を悲観して入水したという。
【配役】
石井 蓮 …… 平清盛(2012・NHK)

平 清宗
たいらの・きよむね

【生没】1170(嘉応2)-1185(文治元)
【生地】山城国?
【家系】桓武平氏
【実父】平宗盛
【実母】清子(平時信女)
【略伝】
 平宗盛の長男。
 平氏一門の中でも最も後白河院の寵愛を受けたとされ、1172(承安2)年に従五位下に叙された後、位階累進し、1182(養和2)年には13歳で正三位まで進んだが、翌年の平氏一門の都落ちに同道して解官される。
 1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いに敗れて捕縛され、敵将源義経によって鎌倉へ護送されるが、義経が鎌倉に入ることを許されなかったため、同年6月、再び義経によって京都へ戻される途中、近江野路口で殺害された。
【配役】
柴田輝彦(21) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
加賀爪清和 …… 女人平家(1971・ABC)
猪股裕司 …… 草燃える(1979・NHK)
大石昭弘(37) …… 弁慶(2004・TVO=テレビ大阪)
塩 顕治(12)→渡邊邦門(22)…… 義経(2005・NHK)
松本 頼(14) …… 平清盛(2012・NHK)
島田裕仁(16) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平清宗の妻
たいらの・きよむねのつま

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平頼盛
【実母】
【略伝】
 平清宗の妻。
 1183(寿永2)年に清宗に嫁いだ。
【配役】
堀 有里(17) …… 義経(2005・NHK)

平 清盛
たいらの・きよもり

【生没】1118(元永元)-1181(養和元)
【生地】
【家系】桓武平氏皇室
【実父】平忠盛白河天皇
【実母】祇園女御妹
【別称】平太
【略伝】
 平忠盛の長男とされるが、白河院の落胤とする説もある。
 1153(仁平3)年の忠盛の死後、家督を相続。1156(保元元)年の保元の乱で後白河天皇方に属してその勝利に貢献し、天皇の信任を得る。1159(平治元)年の平治の乱では自身の熊野への参詣に乗じて挙兵した源義朝らを破って、武家の第一人者となった。
 その後、後白河院や二条天皇の後ろ盾を受けて位階累進し、1167(仁安2)年には武家で初めての太政大臣に上り詰める。同年中に太政大臣を辞し、翌年には病のために出家するが、高倉天皇に娘徳子を入内させて朝廷との結びつきを強め、一族を次々と朝廷の要職に就ける一方で、荘園の爆発的拡大、宋との貿易により莫大な利益を得て、「平氏にあらずんば人にあらず」といわれたほどの栄華を極めた。
 しかし、次第に後白河院と不和となり、1177(治承元)年、後白河院による洛東鹿ヶ谷での平氏打倒の謀議が露見すると、院側近の藤原成親西光俊寛らを捕縛してこれらを処罰。その後、後白河院が平氏荘園の没収など強攻策に出たため、1179(治承3)年には院を鳥羽殿に幽閉して院政を停止し、翌年、外孫言仁親王(安徳天皇)が即位するに至って朝廷の実権を完全に掌握した。
 ところが、同年、後白河院の皇子以仁王が平氏追討の令旨を発して挙兵。以仁王とこれに与した源頼政らの討伐には成功するものの、令旨を受けて鎌倉の源頼朝をはじめ源氏一族などが各地で一斉に蜂起する。これに呼応して京都や奈良の僧兵の動きも活発化ししたため、子の重衡に大軍を与えてこれを奈良に派遣し、東大寺大仏殿を焼くなどした。
 しかし、年が明けてにわかに発病し、閏2月に病没した。「頼朝の首を我が墓前に供えよ」との言を遺したという。
【配役】
嵐 璃珀 …… 文覚上人(1922・日活)
高堂国典(55) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
海江田譲二(44) …… 牛若丸(1952・映画)
千田是也(49) …… 地獄門(1953・大映)
8市川雷蔵(24) …… 新・平家物語(1955・大映)
沢田 清①(49) …… 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画)
沢田 清②(49) …… 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画)
沢田 清③49) …… 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画)
小沢 栄(46) …… 源義経(1955・映画)
舟橋 元(28) …… 日本ロマンス旅行(1959・新東宝)
8松本幸四郎(50) …… 清盛と常盤(1960・NTV)
神山 繁(37) …… 怒涛日本史(後白河法皇)(1966・MBS)
辰巳柳太郎(61) …… 源義経(1966・NHK)
佐藤 慶(43) …… 女人平家(1971・ABC)
内田喜郎(19)→仲代達矢(40)…… 新・平家物語(1972・NHK)
菅貫太郎(43) …… 好色源平絵巻(1977・映画)
小松方正(51) …… 壇の浦夜枕合戦記(1977・映画)
金子信雄(56) …… 草燃える(1979・NHK)
鈴木瑞穂(55) …… 雪の華(1982・TBS)
芦田伸介(69) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
若山富三郎(61) …… 源義経(1990・TBS)
内藤武敏(65) …… 源義経(1991・NTV)
松平 健①(39) …… 平清盛(1992・TBS)
藤田まこと(64) …… 弁慶(1997・ANB)
松川 信(44) …… YYK論争 永遠の誤解(1999・映画)
諏訪敦彦(40) …… 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝)
渡 哲也(64) …… 義経(2005・NHK)
前田旺志郎(12)→松山ケンイチ(27)…… 平清盛(2012・NHK)
松平 健②(69) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平清盛の妻
たいらの・きよもりのつま

【生没】
【生地】
【実父】高階基章
【実母】
【略伝】平清盛の最初の妻。
【配役】
加藤あい(30) …… 平清盛(2012・NHK) 役名は明子

平清盛の母
たいらの・きよもりのはは

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】平清盛の生母。
【配役】
堀越美穂(20) …… 義経(2005・NHK) 役名は鶴羽
吹石一恵(30) …… 平清盛(2012・NHK)

平 公連
たいらの・きんつら

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良兼
【実母】
【略伝】
 平良兼の子。
 父良兼に従い、いとこで義兄に当たる平将門と戦う。937(承平7)年に良兼が自らの娘である将門の妻を捕縛した際には、兄公雅らとともにこの姉を逃がしたという。
 939(天慶2)年、将門が朝廷に対し叛旗を翻すに至ると、下総権少掾に任ぜられ、その追討に加わった。
【配役】
森井信好(11) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 公雅
たいらの・きんまさ

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良兼
【実母】
【略伝】
 平良兼の子。
 父良兼に従い、いとこで義兄に当たる平将門と戦う。937(承平7)年に良兼が自らの娘である将門の妻を捕縛した際には、弟公連らとともにこの姉を逃がしたという。
 939(天慶2)年、将門が朝廷に対し叛旗を翻すに至ると、その追討軍に加わり、興世王を討ち取る活躍を見せる。将門の乱の鎮定後は安房守に任ぜられ、942(天慶5)年には武蔵守に転じ、浅草寺の再建に尽力したという。
【配役】
高野浩幸(15) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 公元
たいらの・きんもと

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良兼
【実母】
【略伝】
 平良兼の子。
 良兼に従い、いとこで義兄に当たる平将門と戦う。937(承平7)年に良兼が自らの娘である将門の妻を捕縛した際には、兄公雅らとともにこの姉を逃がしたという。
【配役】
佐藤健一(7) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 国香
たいらの・くにか

【生没】872(貞観14)?-935(承平5)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】高望王
【実母】藤原良方女
【略伝】
 平将門の伯父。
 889(寛平元)年に臣籍降下して上総介に任じられた父高望とともに関東に下向。後に常陸大掾となり、前常陸大掾源護と結びついて本拠石田を中心に勢力を拡大したが、935(承平5)年2月、護と対立した甥の将門に石田館を襲撃され、殺害された。
【配役】
佐野浅夫(51) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平国香の妻
たいらの・くにかのつま

【生没】
【生地】
【実父】藤原村雄
【実母】
【略伝】
 平国香の妻。
 935(承平5)年2月、自邸に平将門の襲撃を受け、国香が横死した際には難を逃れ、後に子の貞盛により救出された。
【配役】
丹阿弥谷津子(52) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は秀子

平 維綱
たいらの・これつな

【生没】
【生地】
【実父】平貞清
【実母】
【略伝】平忠盛に仕え、その次男家盛の乳母夫を務めた。
【配役】
尾美としのり(47) …… 平清盛(2012・NHK)

平 惟仲
たいらの・これなか

【生没】944(天慶7)-1005(寛弘2)
【生地】備中国?讃岐国?
【家系】桓武平氏
【実父】平珍材
【実母】貞氏女
【略伝】
 美作や筑後など各国の国司を歴任し、後に藤原兼家の目に留まってその家司を務める。
 兼家が朝廷の実権を握ると位階累進し、兼家の没後はその長男道隆にも重用され、991(正暦2)年に蔵人頭、翌年には参議となる。993(正暦4)年には従三位に叙せられ、公卿に列した。
 道隆らの没後も道隆の弟道長に引き立てられ、998(長徳4)年に中納言に任ぜられる。1001(長保3)年には大宰帥(あるいは権帥)を兼ねて大宰府に下ったが、1004(長保6)年に宇佐神宮の訴えにより解任され、翌年3月、大宰府で没した。
【配役】
佐古井隆之(46) …… 光る君へ(2024・NHK)

平 維盛
たいらの・これもり

【生没】1158(保元3)-1184(元暦元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平重盛
【実母】
【略伝】
 平重盛の長男。
 1167(仁安2)年に従五位下に叙せられ、以後、平清盛の嫡孫として位階累進し、中宮権亮や伊予権介などに任ぜられる。
 1180(治承4)年9月、伊豆に挙兵した源頼朝を討伐するために軍勢を率いて東下し、頼朝らの軍勢と富士川で対峙していたが、水鳥の羽音を頼朝らの夜襲と誤解した兵士らが大混乱に陥って軍勢が自壊。戦わずして京都へ逃げ帰ったため、清盛の逆鱗に触れたという。
 1183(寿永2)年には再び大軍を率いて北陸道の鎮定に向かうが、越中倶利伽羅峠で木曽義仲の奇襲にあって再び大敗。これが同年の義仲の上洛を許す一因となり、義仲の上洛により他の平氏一門とともに都落ちするが、翌年、戦線を離脱。その後、高野山に入って出家し、紀伊那智沖で入水して果てたという。
【配役】
花柳紫紅 …… 熊野路(1926・東亜)
羅門光三郎(40) …… 紅葉狩(1941・映画)
南条新太郎(39) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
藤間文彦(21) …… 新・平家物語(1972・NHK)
村国守平(25) …… 壇の浦夜枕合戦記(1977・映画)
須永 慶(36) …… 草燃える(1979・NHK)
吉田次昭(32) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
阿部 裕(31) …… 源義経(1991・NTV)
賀集利樹(26) …… 義経(2005・NHK)
西野隼人→大西勇哉(14)→井之脇海(17)…… 平清盛(2012・NHK)
濱 正悟(21) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平 貞盛
たいらの・さだもり

【生没】?-989(永祚元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平国香
【実母】藤原村雄女
【略伝】
 平国香の子。
 若年のころ京都に上って官職に就いていたが、935(承平5)年、父国香がいとこ平将門によって討たれると常陸に戻る。将門と戦火を交える意思はなく、将門との和平を探ったといわれるが、叔父良兼良正の強い要請もあって将門と交戦するに至る。
 938(承平8)年に上洛し、将門追討の官符を受けて帰国したが、将門に対し敗戦を重ねる。940(天慶2)年に藤原秀郷と合力してようやく将門を討ち取り、関東の混乱を収めることに成功。その後、鎮守府将軍や陸奥守などを歴任した。
【配役】
山口 崇(40) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)
酒向 芳(62) …… 陰陽師(2020・EX)

平貞盛の妻
たいらの・さだもりのつま

【生没】
【生地】
【実父】源護?関口貞信女?
【実母】
【略伝】平貞盛の妻。
【配役】
多岐川裕美(25) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は小督

平 貞能
たいらの・さだよし

【生没】
【生地】
【実父】平家貞
【実母】宇都宮氏女
【略伝】
 平家貞の子。
 父家貞と同じく平氏に仕えて重用され、1156(保元元)年の保元の乱では清盛に、1159(平治元)年の平治の乱ではその嫡男重盛に従って奮戦。以後、重盛の側近くに仕え、その信任が厚かったとされる。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道したが、同年、戦線を離脱して出家。その後、婚姻関係にあったとされる宇都宮朝綱を頼って関東に下り、その許で余生を過ごしたという。
【配役】
田口浩正(45) …… 平清盛(2012・NHK)

平 繁成
たいらの・しげなり

【生没】
【生地】
【実父】平維茂
【実母】
【略伝】秋田城介に任ぜられていた1051(永承6)年、俘囚長安倍頼良と対立する陸奥守藤原登任の要請を受け、その援軍として登任勢とともに鬼切部にて安倍方の軍勢と戦うも敗れた。
【配役】
田口 計(60) …… 炎立つ(1993・NHK)

平 重衡
たいらの・しげひら

【生没】1157(保元2)-1185(文治元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平清盛
【実母】時子
【略伝】
 平清盛の五男。
 平氏一門の栄達により位階累進し、1183(寿永2)年には正三位に叙せられる。平氏一門の中では兄知盛とともに武勇に優れ、1180(治承4)年に各地の源氏などが一斉に蜂起した後はその鎮定のため各地を転戦。同年12月、奈良の僧兵の動きを抑えるために奈良に侵攻した際には、東大寺大仏殿を焼く(南都焼討)などして民衆の非難を浴びたという。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちの後も、平氏方の要として源氏方の軍勢と交戦を続けるが、翌年の一ノ谷の戦いで敗れて捕縛されて鎌倉へ護送され、源頼朝と対面。その翌年3月の壇ノ浦の戦いで平氏が事実上滅亡すると、先年の南都焼討を怨んだ奈良の諸寺の求めによって奈良へ送られ、同年6月に処刑された。
【配役】
実川延一郎(63) …… 静御前(1938・新興)
久富惟晴(31) …… 源義経(1966・NHK)
大島郁文 …… 新・平家物語(1972・NHK)
長澄 修(24) …… 新・平家物語(1972・NHK)
金子研三(35) …… 草燃える(1979・NHK)
利重 剛(20) …… 雪の華(1982・TBS)
岡田慶太(13)→細川茂樹(34)…… 義経(2005・NHK)
西本晴紀(7)→新田海統→辻本祐樹(27)…… 平清盛(2012・NHK)

平 繁盛
たいらの・しげもり

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平国香
【実母】平国香の妻
【略伝】
 平国香の子。
 平貞盛の弟。若年のころ京都に上って藤原師輔に仕えていたという。
 いとこに当たる平将門が関東で朝廷に対して叛旗を翻すと、貞盛に従ってその討伐に当たり、後に陸奥守や鎮守府将軍に任ぜられた。
【配役】
佐々木剛(29) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 重盛
たいらの・しげもり

【生没】1137(保延3)-1179(治承3)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平清盛
【実母】高階基章女
【略伝】
 平清盛の長男。
 1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では清盛に従って活躍。その後、清盛の後継者として出世を遂げ、1175(安元元)年に大納言、1177(治承元)年には内大臣に任ぜられた。
 温厚篤実な人柄であったらしく、清盛の専横に対してしばしば諫言したというが、1177(治承元)年、後白河院による洛東鹿ヶ谷での平氏打倒の謀議が露見し、妻経子の兄である藤原成親が首謀者の一人として流罪(後に殺害)となったために政治的立場を失ったとされる。
 1179(治承3)年閏7月、清盛に先立って病没した。
【配役】
片岡市太郎(23) …… 滝口入道 夢の恋塚(1923・マキノ)
黒川弥太郎①(32) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
黒川弥太郎②(43) …… 地獄門(1953・大映)
6市川染五郎(18) …… 清盛と常盤(1960・NTV)
原田大二郎(28) …… 新・平家物語(1972・NHK)
須田黒冬 …… 好色源平絵巻(1977・映画)
山口 崇(46) …… 雪の華(1982・TBS)
西園寺章雄(44) …… 源義経(1991・NTV)
谷口公洋→青井敏之(17)→渡部篤郎(24)…… 平清盛(1992・TBS)
勝村政信(42) …… 義経(2005・NHK)
亀崎元太→丸山歩夢(11)→平岡拓真(14)→窪田正孝(24)…… 平清盛(2012・NHK)

平 資盛
たいらの・すけもり

【生没】1160(永暦元)?-1185(文治元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平重盛
【実母】二条院内侍(藤原親盛女)
【略伝】
 平重盛の次男。
 1166(仁安元)年に従五位下に叙せられ、以後、平清盛の孫として位階累進し、侍従や右近衛権少将などに任ぜられる。
 1180(治承4)年、各地の源氏一族が一斉に蜂起すると、その鎮圧のため各地を転戦。1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道し、源氏方との交戦を続けたが、1185(文治元)年3月の壇ノ浦の戦いで源氏方に敗れ、入水して果てた。
 なお、建礼門院右京大夫との恋物語は有名で、『建礼門院右京大夫集』にそれを垣間見ることができる。
【配役】
前田信明(20) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
若尾哲平(22) …… 新・平家物語(1972・NHK)
堤大二郎(25) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
竜小太郎(17) …… 源義経(1991・NTV)
小泉孝太郎(27) …… 義経(2005・NHK)
樋口海斗(8)→大西健誠(12)→森永悠希(16)…… 平清盛(2012・NHK)

平 資行
たいらの・すけゆき

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 後白河院に仕え、検非違使などを務める。
 後に院が強大な権力を有するに至った平清盛と次第に不和となると、院による平氏打倒の陰謀に加担。1177(治承元)年、洛東鹿ヶ谷での平氏打倒の謀議が露見すると、捕縛されて美作へ流される。
 その後、赦免されて検非違使に復帰したものとみられ、1179(治承3)年に院が清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
【配役】
川辺久造(40) …… 新・平家物語(1972・NHK)

平 忠綱
たいらの・ただつな

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠正
【実母】
【略伝】
 平忠正の次男。
 1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、忠正に従って崇徳院方に属したが、後白河天皇方に属したいとこ平清盛らの軍勢に敗れて捕縛され、京都にて斬首された。
【配役】
久保山知洋(28) …… 平清盛(2012・NHK)

平 忠度
たいらの・ただのり

【生没】1144(天養元)-1184(元暦元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠盛
【実母】鳥羽院女房?藤原為忠女?
【別称】薩摩守忠度
【略伝】
 平清盛の異母弟。
 平忠盛の六男。朝廷に出仕し、伯耆守や薩摩守などを務める。
 1180(治承4)年に源氏一族が各地に挙兵すると、これを鎮圧すべく各地を転戦。1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道するが、翌年2月の源氏方との一ノ谷の戦いで討死した。
 なお、和歌に優れ、都落ちの際、歌の師であった藤原俊成をたずねた逸話が『平家物語』に描かれている。
【配役】
2坂東吉弥(29) …… 源義経(1966・NHK)
中尾 彬(30) …… 新・平家物語(1972・NHK)
楠 高宣(33) …… 草燃える(1979・NHK)
原口 剛(52) …… 源義経(1991・NTV)
岸部一徳(53) …… 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝)
ムロツヨシ(36) …… 平清盛(2012・NHK)

平 忠正
たいらの・ただまさ

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平正盛
【実母】
【略伝】
 平清盛の叔父。
 平忠盛の弟。朝廷に出仕し、左兵衛尉などを務めるが、後に官職を辞して藤原頼長に仕える。
 1156(保元元)年7月の保元の乱でも頼長に従い、崇徳院方の主力として後白河天皇方と交戦したが、敗れて捕縛され、天皇方に属した清盛により斬首された。
【配役】
浜田寅彦(53) …… 新・平家物語(1972・NHK)
綿引勝彦(47) …… 平清盛(1992・TBS)
豊原功補(47) …… 平清盛(2012・NHK)

平 忠盛
たいらの・ただもり

【生没】1096(永長元)-1153(仁平3)
【生地】伊勢国
【家系】桓武平氏
【実父】平正盛
【実母】
【略伝】
 平清盛の父。
 父正盛とともにいわゆる北面の武士として白河院鳥羽院に仕え、越前守や備前守などを務める。盗賊の捕縛や比叡山延暦寺の僧兵の強訴撃退で名を上げて院の厚い信頼を得た一方で、日宋貿易などを通じて財力を蓄え、1132(長承元)年には鳥羽院に得長寿院観音堂を造進し、その功により昇殿を許される。なお、『平家物語』には、忠盛の昇殿を快く思わない殿上人が忠盛の闇討を計画したが、忠盛が機略をもってこれを未然に防ぐ姿が描かれている。
 1135(保延元)年には瀬戸内の海賊討伐に成功し、後に播磨守や刑部卿などの要職を歴任。後の平氏一族栄達の礎を築いた。
【配役】
舟波邦之介(26) …… 三十三間堂の由来 お柳怨霊(1939・映画)
大矢市次郎(61) …… 新・平家物語(1955・大映)
17中村勘三郎(63) …… 新・平家物語(1972・NHK)
丹波哲郎(70) …… 平清盛(1992・TBS) 保元の乱後に病没
中井貴一(51) …… 平清盛(2012・NHK)

平 経盛
たいらの・つねもり

【生没】1124(天治元)-1185(文治元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠盛
【実母】源信雅女
【略伝】
 平清盛の異母弟。
 平忠盛の三男。1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では清盛に従って奮戦。その後、平氏一族の栄達とともに位階累進し、太皇太后権大夫、参議などを務める。その一方で和歌に優れ、歌集「経盛集」を残した。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道して西国へ逃れたが、1185(文治元)年3月の壇ノ浦の戦いで源氏方に敗れ、入水して果てた。
【配役】
嵐珏松郎(46) …… 戦後の須磨(1924・日活)
葛木香一(51) …… 平家西へ行く(1941・新興)
舟木洋一(23) …… 新・平家物語(1955・大映)
宇佐美諄(45) …… 笛吹若武者(1955・映画)
鶴丸睦彦(63) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
郷ひろみ(17)→古谷一行(28)…… 新・平家物語(1972・NHK)
川崎 桂(40) …… 草燃える(1979・NHK)
駿河太郎(34) …… 平清盛(2012・NHK)

平 時実
たいらの・ときざね

【生没】1151(仁平元)-1213(建暦3)
【生地】
【実父】平時忠
【実母】
【略伝】
 平時忠の子。
 朝廷に出仕し、越後守や讃岐守などを務める。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後は、兄源頼朝と対立して追討を受ける身となった源義経に従って流浪したが、後に捕縛されて上総に流される。
 1189(文治5)年に赦免されて京都に戻り、1211(建暦元)年には従三位に叙せられた。
【配役】
市川謹也(46) …… 源義経(1966・NHK)
小池正史(23) …… 新・平家物語(1972・NHK)

平 時忠
たいらの・ときただ

【生没】1130(大治5)-1189(文治5)
【生地】
【実父】平時信
【実母】
【略伝】
 平清盛の義弟。
 朝廷に出仕し、検非違使や刑部大輔などを務めるが、1161(応保元)年に異母妹滋子憲仁親王(高倉天皇)を出産すると、これを二条天皇の皇太子に立てようとして失敗し、出雲に流される。1165(永万元)年の二条帝の崩御により復帰し、参議などに任ぜられたが、1169(嘉応元)年に罪を得て、再び出雲への流罪に処せられた。
 翌年には赦免され、以後位階累進して1174(承安4)年には従二位に進み、『平家物語』によれば、平氏一門の栄耀栄華を「平氏にあらずんば人にあらず」と称して市井の反感を買ったという。その後も位階累進を続け、1183(寿永2)年には権大納言に任ぜられるが、同年、木曽義仲の上洛に伴う平氏一門の都落ちに同道。1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いの際に源氏方に捕縛されたが、敵将源義経に取り入って死罪を免れ、能登へ流された。
【配役】
小杉義男(39) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
林 成年(24) …… 新・平家物語(1955・大映)
堀 正夫(51) …… 笛吹若武者(1955・映画)
清水一郎(67) …… 源義経(1966・NHK)
森 章二(33) …… 女人平家(1971・ABC)
中村まなぶ(17)→山崎 努(36)…… 新・平家物語(1972・NHK)
森塚 敏(53) …… 草燃える(1979・NHK)
大橋吾郎(49) …… 義経(2005・NHK)
森田 剛(33) …… 平清盛(2012・NHK)

平 時信
たいらの・ときのぶ

【生没】?-1149(久安5)
【生地】
【実父】平知信
【実母】
【別称】藤原時信
【略伝】
 平清盛の妻時子の父。
 朝廷に出仕し、検非違使や兵部権大輔などを務めた。
【配役】
石黒達也(44) …… 新・平家物語(1955・大映)
下条正巳(57) …… 新・平家物語(1972・NHK)
織本順吉(65) …… 平清盛(1992・TBS)
蛭子能収(65) …… 平清盛(2012・NHK)

平 知盛
たいらの・とももり

【生没】1152(仁平2)-1185(文治元)
【生地】山城国?
【家系】桓武平氏
【実父】平清盛
【実母】時子
【略伝】
 平清盛の四男。
 平氏一門で最も武勇に優れた武将として知られ、武蔵守に任ぜられて東国支配の強化に尽力。その一方で、平氏一門の栄達によって位階累進し、1179(治承3)年には正三位に昇る。
 1180(治承4)年、以仁王の令旨により各地の源氏などが一斉に蜂起すると、この鎮圧のため各地を転戦。1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちの後も、平氏方の要として源氏方と交戦を続けたが、1185(文治元)年3月の壇ノ浦の戦いで源氏方に敗れ、入水して果てた。
【配役】
岬 洋二(41) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
滝川 潔 …… 地獄門(1953・大映)
北村和夫(37) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
安井昌二(37) …… 弁慶(1965・NTV)
6市村竹之丞(37) …… 源義経(1966・NHK)
唐沢民賢(34) …… 女人平家(1971・ABC)
長谷川諭(12)→亀田秀紀(10)→松山省二(25)…… 新・平家物語(1972・NHK)
神 太郎(37) …… 草燃える(1979・NHK)
峰岸 徹(39) …… 雪の華(1982・TBS)
隆 大介(29) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
石原良純(28) …… 源義経(1990・TBS)
堤大二郎(30) …… 源義経(1991・NTV)
沢田謙也(27) …… 平清盛(1992・TBS)
円谷 浩(33) …… 弁慶(1997・ANB)
森 聖矢(15)→阿部 寛(41)…… 義経(2005・NHK)
中澤虎太郎→須田琉雅(7)→杉浦諒祐(10)→小柳 友(24)…… 平清盛(2012・NHK)
岩男海史(31) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平 知康
たいらの・ともやす

【生没】
【生地】
【実父】平知親
【実母】
【別称】鼓判官
【略伝】
 後白河院の側近くに仕えて重用され、鼓の名手として著名であったことから、「鼓判官」と称される。
 1183(寿永2)年、京都で狼藉を働く木曽義仲勢に対し、法住寺殿に挙兵してこの討伐を試みるが、逆に義仲勢の襲撃を受けて敗れ、解官される。その後、義仲の没落により復帰し、1185(文治元)年の平氏滅亡後には源義経に接近するが、義経が勢力を失うと、翌年、再び解官された。
 後に赦されて鎌倉に下向し、将軍源頼家に仕えるが、1203(建仁3)年に頼家が将軍職を追われて幽閉の身となると、京都へ戻った。
【配役】
原聖四郎(52) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
16市村家橘(48) …… 源義経(1966・NHK)
津村 隆(36) …… 草燃える(1979・NHK)
宗近晴見(50) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
草刈正雄(53) …… 義経(2005・NHK)
矢柴俊博(51) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平 永衡
たいらの・ながひら

【生没】?-1056(天喜4)
【生地】
【実父】平安忠
【実母】
【略伝】
 1050(永承5)年、陸奥守藤原登任に随行して陸奥へ下向。伊具郡司を務め、後に安倍頼良(頼時)を妻に迎える。
 やがて登任と頼良の対立が深まり、翌年に軍事衝突に発展すると、登任から離反して安倍方に寝返る。1056(天喜4)年に陸奥守源頼義に帰順したが、頼義により謀叛の疑いを受け、殺害された。頼時より拝領した銀の兜を付けて戦いに臨んだことがその原因という。
【配役】
新沼謙治(37) …… 炎立つ(1993・NHK)

平 仲盛
たいらの・なかもり

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平頼盛
【実母】
【略伝】平頼盛の子。
【配役】
鶴田耕裕 …… 新・平家物語(1972・NHK)

平 長盛
たいらの・ながもり

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠正
【実母】
【略伝】
 平忠正の長男。
 1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、忠正に従って崇徳院方に属したが、後白河天皇方に属したいとこ平清盛らの軍勢に敗れて捕縛され、京都にて斬首された。
【配役】
花上 晃(37) …… 新・平家物語(1972・NHK)
大地泰仁(30) …… 平清盛(2012・NHK)

平 信業
たいらの・のぶなり

【生没】
【生地】
【実父】平家成?
【実母】
【略伝】朝廷に出仕して後白河院の側近くに仕え、1179(治承3)年に院が平清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
【配役】
木村彰吾(26) …… 義経(2005・NHK)

平 教経
たいらの・のりつね

【生没】?-1185(文治元)?
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平教盛
【実母】藤原資憲女
【別称】能登守教経
【略伝】
 平清盛の甥。
 1179(治承3)年に能登守に任ぜられ、源氏方挙兵後の北陸道平定などに当たるが、1183(寿永2)年7月の平氏一門の都落ちに同道。翌1184(元暦元)年2月の一ノ谷の戦いで討死したとも、1185(文治元)年3月の壇ノ浦の戦いで敵将源義経と一騎討ちに及んで義経に八艘飛びをさせ、その後、源氏方の安芸太郎・次郎兄弟を両脇に抱えて入水したともいわれている。
【配役】
斎藤英雄(18) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
片岡栄二郎(37) …… 源義経(1955・映画)
中村敦雄(24) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
山口 崇(30) …… 源義経(1966・NHK)
鷹市太郎(21) …… 新・平家物語(1972・NHK)
高杉 亘(22) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
唐沢寿明(28) …… 源義経(1991・NTV)
粟根まこと(32) …… 想景(1996・映画)
西守正樹(36) …… 怪談百物語(耳なし芳一)(2002・CX)

平 教盛
たいらの・のりもり

【生没】1128(大治3)-1185(文治元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠盛
【実母】藤原家隆女
【略伝】
 平清盛の異母弟。
 平忠盛の四男。1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では清盛に従って奮戦。その後、一族の栄達とともに位階累進し、蔵人頭や参議などに任ぜられ、1183(寿永2)年には中納言に任ぜられる。
 しかし、同年の平氏一門の都落ちに同道して西国へ逃れ、1185(文治元)年3月、壇ノ浦の戦いでの平氏滅亡に殉じた。
【配役】
坂根幹人 …… 新・平家物語(1955・大映)
龍岡 晋(60) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
井関 一(39) …… 女人平家(1971・ABC)
五藤義秀→柴田侊彦(29)…… 新・平家物語(1972・NHK)
小宮山玉樹 …… 壇の浦夜枕合戦記(1977・映画)
山崎 満(46) …… 草燃える(1979・NHK)
鈴之助(28) …… 平清盛(2012・NHK)

平 将門
たいらの・まさかど

【生没】903(延喜3)?-940(天慶2)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良将
【実母】県犬養春枝女
【略伝】
 若年のころ京都に上って藤原忠平に仕える。
 父良将の死後、下総の遺領を相続するが、次第に前常陸大掾源護や伯父平国香らと対立を深める。935(承平5)年には源護の子らの襲撃を受けたがこれを返り討ちにし、さらに国香の本拠常陸石田を襲ってこれを焼死させた。
 その後、護方に立って参戦した伯父良兼らとの戦いにも勝利を重ねるが、翌936(承平6)年に護が朝廷に将門の所業を告発したため、京都に召喚される。しかし、翌年の朱雀天皇元服の大赦で不問に付され、帰国後は再び良兼や国香の子貞盛と交戦。一時は苦戦を強いられたが、次第に優勢となり、勢力を拡大した。
 939(天慶元)年、常陸国府の追捕を受けていた藤原玄明を庇護したことから、国府と対立する。国府に追捕撤回を迫るが容れられず、逆に国府より攻撃を受けて応戦。これに勝利して国府を占領したため、朝廷に叛旗を翻すかたちとなり、その後、興世王の進言を容れて下野・上野両国府も占領し、関東の大半を支配するに至って自ら新皇を称した。
 しかし、翌940(天慶2)年2月、朝廷の意を受けた貞盛や藤原秀郷などの軍勢に押され、本拠地下総岩井に迫られる。同14日、岩井近郊の北山に戦い、はじめ優勢だったものの、風向きが変わって軍勢が崩れ、流れ矢に当たって落命した。
【配役】
2尾上松之助(37) …… 平親王将門(1912・横田)
水野 哲(12)→加藤 剛(38)…… 風と雲と虹と(1976・NHK)
菅田 俊(65) …… 陰陽師(2020・EX)

平将門の妻
たいらの・まさかどのつま

【生没】?-937(承平7)?
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良兼
【実母】
【略伝】
 平将門の妻。
 将門と良兼との間に軍事衝突が生じ、937(承平7)年に将門が良兼に敗れた際、良兼方の兵に捕縛されて処刑されたとも、弟公雅らの助力で脱出に成功したともいう。
【配役】
真野響子(24) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は良子

平 正綱
たいらの・まさつな

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠正
【実母】
【略伝】
 平忠正の三男。
 1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、忠正に従って崇徳院方に属したが、後白河天皇方に属したいとこ平清盛らの軍勢に敗れて捕縛され、京都にて斬首された。
【配役】
山本 卓(27) …… 平清盛(2012・NHK)

平 将平
たいらの・まさひら

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良将
【実母】県犬養春枝女
【略伝】
 平将門の弟。
 兄将門に従って各地を転戦したものとみられ、939(天慶2)年12月、関東一円を手中に収めた将門が新皇を称した際にはこれを諫めたという。
【配役】
出原健一→岡村清太郎(18) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 正盛
たいらの・まさもり

【生没】?-1121(保安2)?
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平正衡
【実母】
【略伝】
 平清盛の祖父。
 所領の寄進や盗賊の捕縛などにより白河院の厚い信頼を得、検非違使や備前守などを務める。1107(嘉承2)年には、出雲で狼藉を繰り返す源義親(義家の子)の追討使に任じられ、翌年にはその鎮圧に成功。これにより、源氏に対する平氏の優位が確立することとなった。
【配役】
中村敦夫(72) …… 平清盛(2012・NHK)

平 将頼
たいらの・まさより

【生没】?-940(天慶3)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平良将
【実母】県犬養春枝女
【略伝】
 平将門の弟。
 将門に属して各地を転戦し、939(天慶元)年、将門が関東一円を支配するに至ると、新皇を称した将門により下野守に任ぜられる。
 しかし、翌年2月に将門が討伐された後、相模で追討軍によって討たれた。
【配役】
難波和宏→高岡健二(27) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 通正
たいらの・みちまさ

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠正
【実母】
【略伝】
 平忠正の四男。
 1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、忠正に従って崇徳院方に属したが、後白河天皇方に属したいとこ平清盛らの軍勢に敗れて捕縛され、京都にて斬首された。
【配役】
竹下諒一(24) …… 平清盛(2012・NHK)

平 通盛
たいらの・みちもり

【生没】1153(仁平3)-1184(元暦元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平教盛
【実母】藤原資憲女
【略伝】
 平清盛の甥。
 朝廷に出仕し、蔵人や越前守などを務める。
 1180(治承4)年、源氏一族が各地に挙兵すると、これを鎮圧すべく各地を転戦。1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道するが、翌年2月、源氏方との一ノ谷の戦いで討死した。
 なお、妻小宰相との逸話が『平家物語』に描かれている。
【配役】
出見勝幸 …… 新・平家物語(1972・NHK)

平 宗清
たいらの・むねきよ

【生没】
【生地】
【実父】平季宗
【実母】
【別称】弥兵衛
【略伝】
 平頼盛の家臣。
 池禅尼に仕え、その子頼盛の側近となる。
 1159(平治元)年の平治の乱では、三河守を務める頼盛の目代として三河に下向する途中で、敗走中の源頼朝を捕縛し、その助命に一役買ったといわれる。
 1183(寿永2)年、木曽義仲の軍勢が京都に迫ると、頼朝に招きに応じて京都への残留を決めた頼盛とは袂を分かち、平氏一門の都落ちに同道した。
【配役】
荒木 忍(65) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
中村時之介(47) …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
井原幹雄(35) …… 女人平家(1971・ABC)
若林 彰(45) …… 新・平家物語(1972・NHK)
梶原 善(46) …… 平清盛(2012・NHK)

平 宗盛
たいらの・むねもり

【生没】1147(久安3)-1185(文治元)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平清盛
【実母】時子
【略伝】
 平清盛の三男。
 1157(保元2)年に従五位下に叙せられると、その後の平氏一門の栄達により位階累進し、権中納言や右近衛大将などを経て1182(寿永元)年には内大臣に任ぜられる。
 1181(養和元)年の父清盛の没後は、異母兄重盛基盛が先立っていたため、平氏の棟梁となるが、各地での源氏一族の蜂起の鎮定に失敗し、1183(寿永2)年には木曽義仲の上洛を目の前にして平氏一門の都落ちを決定、幼い安徳天皇を擁して西国へ逃れた。
 その後、押し寄せる源氏方の軍勢に連戦連敗し、1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いに敗れて源氏方に捕縛され、敵将源義経によって鎌倉へ護送されるが、義経が鎌倉に入ることを許されなかったため、再び義経によって京都へ戻される途中の同年6月、近江篠原で殺害された。
【配役】
佐山 亮(33) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
小柴幹治(37) …… 地獄門(1953・大映)
中村時十郎(41) …… 笛吹若武者(1955・映画)
山本 清(31) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
東千代之介(40) …… 源義経(1966・NHK)
長澄 修(23)→和田正信 …… 女人平家(1971・ABC)
勝呂 誉(32) …… 新・平家物語(1972・NHK)
西田 健(34) …… 草燃える(1979・NHK)
村野武範(37) …… 雪の華(1982・TBS)
長塚京三(41) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
大門正明(41) …… 源義経(1990・TBS)
あおい輝彦(43) …… 源義経(1991・NTV)
山本陽一(23) …… 平清盛(1992・TBS)
斧 篤(32) …… 炎立つ(1993・NHK)
平井 靖(62) …… 弁慶(2004・TVO=テレビ大阪)
伊藤隆大(18)→鶴見辰吾(41)……義経(2005・NHK)
黒澤宏貴(6)→馬渕 誉(8)→村山謙太(11)→草川拓弥(18)→石黒英雄(23)…… 平清盛(2012・NHK)
小泉孝太郎(44) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平 基盛
たいらの・もともり

【生没】1139(保延5)-1162(応保2)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平清盛
【実母】高階基章女
【略伝】
 平清盛の次男。
 朝廷に出仕し、左兵衛尉や左衛門少尉などを務める。
 1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では、父清盛に従って奮戦し、乱後、遠江守や内蔵頭に任ぜられた。
【配役】
池田優斗(7)→末岡拓人(12)→渡部豪太(26) …… 平清盛(2012・NHK)

平 盛国
たいらの・もりくに

【生没】1113(永久元)-1186(文治2)
【生地】
【実父】平盛康
【実母】
【略伝】
 平清盛の家臣。
 平清盛に仕えてその側近となり、1156(保元元)年の保元の乱などで活躍。清盛の信任が厚く、検非違使などを務める。
 1181(養和元)年の清盛の没後も引き続き平氏に仕え、1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちにも同道。1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いで源氏方の軍勢に捕縛され、鎌倉に連行されるが、翌年7月、断食の末に絶命した。
【配役】
柳永二郎(77) …… 新・平家物語(1972・NHK)
平野忠彦(67) …… 義経(2005・NHK)
小林 廉(16)→上川隆也(47)…… 平清盛(2012・NHK)

平盛国の妻
たいらの・もりくにのつま

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】平盛国の妻。
【配役】
岩田さゆり(22) …… 平清盛(2012・NHK) 役名は波子

平 盛嗣
たいらの・もりつぐ

【生没】?-1194(建久5)?
【生地】
【実父】平盛俊
【実母】
【別称】越中次郎兵衛
【略伝】
 平清盛の家臣。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに同道するが、1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡すると、逃亡して各地に潜伏。後に幕府の手の者により捕縛され、鎌倉で処刑されたという。
【配役】
水原浩一(47) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
井上昭文(39) …… 源義経(1966・NHK)

平 盛綱
たいらの・もりつな

【生没】
【生地】
【実父】平資盛?平国房?
【実母】
【略伝】
 鎌倉幕府の侍所所司。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後、同じ平氏の流れを汲む北条氏に仕える。とりわけ幕府執権北条泰時に重用されて侍所所司を務め、1221(承久3)年の承久の乱では泰時に従って上洛。泰時の執権就任後もその側近くに仕え、1232(貞永元)年の御成敗式目の制定に関与した。
【配役】
宗近晴見(65)…… 北条時宗(2001・NHK)
佐藤遙灯(7)→きづき(32)…… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

平 盛康
たいらの・もりやす

【生没】
【生地】
【実父】平季衡?
【実母】
【略伝】平正盛忠盛父子に仕えた。
【配役】
佐戸井けん太(55) …… 平清盛(2012・NHK)

平 康忠
たいらの・やすただ

【生没】?-1159(平治元)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 朝廷に出仕し、右衛門尉などを務める。
 1159(平治元)年12月、後白河院の御所(三条殿)を警備していたところ、藤原信頼らの軍勢の襲撃を受け、これに抗戦して討死した。
【配役】
香川良介(57) …… 地獄門(1953・大映)

平 康頼
たいらの・やすより

【生没】1146(久安2)?-1220(承久2)
【生地】
【実父】中原頼季
【実母】
【略伝】
 後白河院に仕え、検非違使を務めて平判官と称される。
 後に院が強大な権力を有するに至った平清盛と次第に不和となると、院による平氏打倒の陰謀に加担。1177(治承元)年、洛東鹿ヶ谷での平氏打倒の謀議が露見すると捕縛されて、藤原成経らとともに南海の孤島鬼界ヶ島へ流される。
 翌年、言仁親王(安徳天皇)誕生の恩赦で京都へ戻り、洛東に隠棲していたが、平氏の没落後、源頼朝に召し出され、阿波麻殖保司に任ぜられた。これはかつて尾張国司を務めた際に、頼朝の父源義朝の墓を整備したことがあったためだという。
【配役】
石田太郎(28)→中山昭二(44)…… 新・平家物語(1972・NHK)
日野道夫(65) …… 草燃える(1979・NHK)
内田龍磨(41) …… 義経(2005・NHK)
蛍雪次朗(61) …… 平清盛(2012・NHK)

平 良兼
たいらの・よしかね

【生没】?-939(天慶2)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】高望王
【実母】藤原良方女
【略伝】
 平将門の伯父。
 889(寛平元)年に臣籍降下して上総介に任じられた父高望とともに関東に下向し、上総などで勢力を拡大する。
 935(承平5)年、岳父源護と将門との間に紛争が生じた際には中立を保ったが、護側に属した弟(甥とも)良正も敗れて将門が優勢となると、翌年、護側に立って参戦。しかし、将門に敗れて下野国府に逃げ込み、将門の好意により解放される。その後も将門と交戦を重ねたが、将門の優位は大きく変わらなかった。
【配役】
長門 勇(44) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平良兼の妻
たいらの・よしかねのつま

【生没】
【生地】
【実父】源護
【実母】
【略伝】平良兼の妻。
【別称】
【配役】
星由里子(33) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は詮子

平 良文
たいらの・よしふみ

【生没】886(仁和2)?-953(天暦6)?
【生地】山城国
【家系】桓武平氏
【実父】高望王
【実母】藤原範世女?
【略伝】
 平将門の叔父。
 京都より関東に下向し、武蔵村岡を本拠とする。
 939(天慶元)年に将門が関東にて朝廷に対し叛旗を翻した際には、鎮守府将軍として陸奥にあったともいわれる。
【配役】
渡辺文雄(47) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 良将
たいらの・よしまさ

【生没】873(貞観15))-?
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】高望王
【実母】藤原良方女
【別称】平良持
【略伝】
 平将門の父。
 889(寛平元)年に臣籍降下して上総介に任じられた父高望とともに関東に下向。後に鎮守府将軍に任ぜられ、陸奥に赴任した。
【配役】
小林桂樹(53) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平 良正
たいらの・よしまさ

【生没】
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】高望王?
【実母】
【略伝】
 平将門の叔父。
 前常陸大掾源護を妻に迎えていたといわれ、護と甥将門との間に紛争が生じると、護に属して将門と交戦した。
【配役】
蟹江敬三(32) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

平良将の妻
たいらの・よしまさのつま

【生没】
【生地】
【実父】県犬養春枝
【実母】
【略伝】平良将の妻。平将門の母。
【配役】
新珠三千代(46) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は正子

平良正の妻
たいらの・よしまさのつま

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】平良正の妻。
【配役】
平井道子(41) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は良正の嫡妻

平良正の妻
たいらの・よしまさのつま

【生没】
【生地】
【実父】源護
【実母】
【略伝】平良正の妻。
【配役】
新藤恵美(27) …… 風と雲と虹と(1976・NHK) 役名は定子

平 頼綱
たいらの・よりつな

【生没】?-1293(永仁元)
【生地】
【実父】平盛綱?平盛時?
【実母】
【略伝】
 北条得宗家の家臣(御内人)。
 妻が執権北条時宗の嫡男貞時の乳母となったことから時宗の側近くに仕え、1284(弘安7)年の時宗の没後に貞時が執権に就任すると、北条得宗家の家臣である御内人の筆頭(内管領)として勢力を拡大。翌年には幕府の重鎮安達泰盛を滅ぼし、権力基盤を確立する。
 しかし、1293(正応6)年4月、その権勢を危険視した貞時によって自邸を急襲され、自害して果てた。
【配役】
木村太郎 …… 国を護る日蓮(1935・映画)
南 光明(42) …… 蒙古襲来 敵国降伏(1937・映画)
河津清三郎(50) …… 日蓮と蒙古大襲来(1958・大映)
中谷一郎(49) …… 日蓮(1979・松竹)
北村一輝(32) …… 北条時宗(2001・NHK)

平頼綱の妻

たいらの・よりつなのつま

【生没】
【生地】
【実父】飛鳥井雅有
【実母】
【略伝】
 平頼綱の妻。
 後の幕府執権北条貞時の乳母を務めた。
【配役】
寺島しのぶ(29) …… 北条時宗(2001・NHK) 役名は禎子

平 頼盛
たいらの・よりもり

【生没】1133(長承2)-1186(文治2)
【生地】
【家系】桓武平氏
【実父】平忠盛
【実母】池禅尼
【別称】池殿
【略伝】
 平清盛の異母弟。
 平忠盛の五男。1159(平治元)年の平治の乱で清盛に従って奮戦。その後、平氏一門の栄達とともに位階累進して、1166(永万2)年には従三位に進む。同年、太宰大弐に任ぜられた際には当時の慣例を破って任地に下向。その後、参議や右衛門督などを務めるが、1179(治承3)年、清盛と不和となって解官される。しかし、翌年には復帰し、1181(養和元)年の清盛没後もその後継宗盛を支えた。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちの際には京都にとどまり、木曽義仲の上洛により京都の情勢が不穏なものとなると、かつて母池禅尼が清盛に懇願して助命した敵将源頼朝を頼って鎌倉へ下る。翌年の義仲没落後に帰京し、1185(文治元)年の平氏滅亡後に出家した。
【配役】
香川良介(60) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
永野達雄(43) …… 女人平家(1971・ABC)
岡 浩也(5)→山本 学(35)…… 新・平家物語(1972・NHK)
三浦浩一(52) …… 義経(2005・NHK)
西島隆弘(26) …… 平清盛(2012・NHK)

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