源 有綱
みなもとの・ありつな

【生没】?-1186(文治2)
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源仲綱
【実母】
【略伝】
 源頼政の孫。
 1180(治承4)年の祖父頼政と父仲綱の挙兵には加わらず、後に源頼朝に属し、源義経の与力となる。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後は、頼朝と対立して追討を受ける身となった義経に引き続き従って流浪したが、翌年6月、義経一行と別れて大和に潜伏していたところを北条時定の軍勢に発見され、これと戦うが敗れて自害した。
【配役】
中村錦司(40) …… 富士に立つ若武者(1961・東映) 役名は伊豆の冠者有綱
山本 聰 …… 新・平家物語(1972・NHK)

源 有仁
みなもとの・ありひと

【生没】1103(康和5)-1147(久安3)
【生地】
【実父】輔仁親王
【実母】源師忠女
【略伝】
 白河院の猶子として元服し、後三条天皇の孫という血筋から、一時は鳥羽天皇の皇太子に擬せられたという。
 1119(元永2)年、鳥羽天皇に第一皇子(崇徳天皇)が誕生すると、臣籍降下して、源姓を賜る。その後、内大臣や右大臣を務め、1136(保延2)年には左大臣となった。
【配役】
青山義典(45) …… 平清盛(2012・NHK)

源 兼綱
みなもとの・かねつな

【生没】?-1180(治承4)
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源頼行
【実母】
【略伝】
 源頼政の甥でその養子。
 1180(治承4)年5月、頼政が以仁王とともに平氏に対して挙兵するとこれに従うが、宇治平等院に押し寄せた平氏方の軍勢と戦って討死した。
【配役】
簗 正昭(27) …… 新・平家物語(1972・NHK)

源 伊陟
みなもとの・これただ

【生没】938(天慶元)-995(長徳元)
【生地】山城国
【家系】皇室(醍醐源氏)
【実父】兼明親王
【実母】源衆望女
【略伝】
 醍醐天皇の孫。
 朝廷に出仕し、侍従、民部少輔などを経て、977(貞元2)年に参議となって公卿に列する。
 その後、播磨守などを兼務し、989(永延3)年には権中納言に任ぜられた。
【配役】
安田 仁(60) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 惟正
みなもとの・これまさ

【生没】929(延長7)-980(天元3)
【生地】山城国?
【家系】皇室(文徳源氏)
【実父】源相職
【実母】源当平女
【略伝】
 朝廷に出仕し、蔵人頭、修理大夫などを経て、974(天延2)年に参議となって公卿に列する。
 その後、975(天延3)年には備前守、978(貞元元)年には大和権守に任ぜられた。
【配役】
小西敏之 …… 光る君へ(2024・NHK)

源 実朝
みなもとの・さねとも

【生没】1192(建久3)-1219(承久元)
【生地】相模国
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源頼朝
【実母】北条政子
【別称】千幡
【略伝】
 鎌倉幕府3代将軍。
 源頼朝の四男。1203(建仁3)年9月、外祖父北条時政らの画策により兄頼家が将軍職を追われて出家させられると、幕府3代将軍に就任。しかし、実権は時政、その失脚後は母政子・叔父義時が掌握し、これらが畠山重忠和田義盛など有力御家人を次々と滅ぼし、幕府の権力基盤が強化された。
 和歌に秀で、1213(建保元)年ごろには金槐和歌集をまとめ、1216(建保4)年には宋への渡航を企図し、宋人陳和卿に命じて大船の建造に当たらせる(結果は失敗)など、幕政への関心は薄かったものとみられ、その一方で、義時らが憂慮するほど速いペースで自ら望んで位階累進を続け、1218(建保6)年には、1年の間に、左近衛大将や右大臣などに次々と任ぜられた。
 翌1219(承久元)年1月、右大臣昇任を祝って鎌倉鶴岡八幡宮に拝賀した際、甥の公暁に襲われ、殺害された。
【配役】
松野達也(12)→篠田三郎(31)…… 草燃える(1979・NHK)
水戸部巧芽→吉川魁理・土橋 蓮→嶺岸煌桜(11)→柿澤勇人(35)…… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 重信
みなもとの・しげのぶ

【生没】922(延喜22)-995(長徳元)
【生地】山城国?
【家系】皇室(宇多源氏)
【実父】敦実親王
【実母】藤原時平女
【略伝】
 宇多天皇の孫。
 源雅信の弟。朝廷に出仕し、参議、大納言などを経て、991(正暦2)年に右大臣となる(このとき兄雅信は左大臣)。994(正暦5)年に雅信が没した後には左大臣に任ぜられた。
【配役】
鈴木隆仁(58) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 重光
みなもとの・しげみつ

【生没】923(延長元)-998(長徳4)
【生地】山城国
【家系】皇室(醍醐源氏)
【実父】代明親王
【実母】藤原定方女
【略伝】
 醍醐天皇の孫。
 朝廷に出仕し、侍従、左京大夫などを経て、964(応和4)年に参議となって公卿に列する。
 その後、972(天禄3)年に大蔵卿、991(正暦2)年には権大納言に任ぜられた。
【配役】
細見良行(70) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 繁
みなもとの・しげる

【実父】源護
【略伝】
 源護の子。
 935(承平5)年、父護と対立する平将門を兄らとともに襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
牧村 襄(26) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

源 資賢
みなもとの・すけかた

【生没】1113(永久元)-1188(文治4)
【実父】源有賢
【実母】高階為家女
【略伝】
 朝廷に出仕して宮内卿や中納言などを務め、1177(治承元)年に権大納言に任ぜられる。今様を通じて後白河院の側近くに仕え、1179(治承3)年に院が平清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
 1181(養和元)年に権大納言として復帰するが、翌年には職を辞した。
【配役】
関口 篤(34) …… 新・平家物語(1972・NHK)
前田昌明(61) …… 炎立つ(1993・NHK)

源 資遠
みなもとの・すけとお

【生没】
【生地】
【実父】源康季
【実母】
【別称】源佐遠
【略伝】北面の武士として、白河院鳥羽院待賢門院に仕えた。
【配役】
真島公平(30) …… 平清盛(2012・NHK)

源 資時
みなもとの・すけとき

【生没】
【生地】
【実父】源資賢
【実母】
【略伝】
 今様を通して後白河院の側近くに仕えた父資賢同様に今様を極め、名手として知られる。
 1179(治承3)年、院が平清盛に幽閉されて院政を停止されると、これに連座して解官された。
【配役】
香月涼二 …… 笛吹若武者(1955・映画)
青砥 洋(37) …… 草燃える(1979・NHK)
碇 浩二(28) …… 炎立つ(1993・NHK)

源 隆国
みなもとの・たかくに

【生没】1004(寛弘元)-1077(承暦元)
【生地】山城国
【実父】源俊賢
【実母】藤原俊尹女
【略伝】朝廷に出仕して侍従や参議などを務め、1067(治暦3)年には権大納言に任ぜられた。
【配役】
田山涼成(42) …… 炎立つ(1993・NHK)

源 隆
みなもとの・たかし

【実父】源護
【略伝】
 源護の子。
 935(承平5)年、父護と対立する平将門を兄らとともに襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
神 太郎(34) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

源 扶
みなもとの・たすく

【実父】源護
【略伝】
 源護の子。
 935(承平5)年、父護と対立する平将門を襲撃したが、返り討ちに遭って討死した。
【配役】
峰岸 徹(33) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

源 忠清

みなもとの・ただきよ

【生没】943(天慶6)-988(永延2)
【生地】山城国
【家系】皇室(醍醐源氏)
【実父】有明親王
【実母】暁子(藤原仲平女)
【略伝】
 醍醐天皇の孫。
 朝廷に出仕し、侍従、左近衛中将などを経て、973(天禄4)年に参議となって公卿に列する。
 その後、975(天延3)年には右兵衛督、978(貞元元)年には近江守を兼ねた。
【配役】
青山義典(57) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 為朝
みなもとの・ためとも

【生没】1139(保延5)?-1170(嘉応2)?
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】
【別称】鎮西八郎
【略伝】
 源為義の八男。
 源義朝の異母弟。『保元物語』によると、幼少のころより粗暴の振る舞いが多く見られたため、父為義より勘当されて九州へ追われたが、九州でも軍勢を率いて勢力を拡大するなどの乱行が目立ったとされ、1154(久寿元)年にはそのため為義が解官されるなどした。
 1156(保元元)年の保元の乱に際しては、上洛して為義とともに崇徳院方に属し、強弓をもって奮戦しその名を大いに高めたが、院方の敗戦後、捕縛され、父や兄弟がすべて処刑される中、伊豆大島に流される(このとき、弓が引けぬよう、肩肘の関節を抜かれたとされる)。しかし、その後、流地で再び悪行を重ねたため、朝廷の追討を受けて滅ぼされたという。
【配役】
2尾上松之助①(39) …… 源為朝(弓張月)(1914・日活)
5沢村四郎五郎(40) …… 鎮西八郎為朝(1917・天活)
2尾上松之助②(45) …… 源為朝(1920・日活)
東千代之介①(29) …… 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画)
東千代之介②(29) …… 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画)
東千代之介③(29) …… 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画)
芦田鉄雄(41) …… 女人平家(1971・ABC)
伊吹吾郎(26) …… 新・平家物語(1972・NHK)
金田賢一(31) …… 平清盛(1992・TBS)
橋本さとし(46) …… 平清盛(2012・NHK)

源 為仲
みなもとの・ためなか

【生没】1142(康治元)?-1156(保元元)
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【略伝】
 源為義の九男。
 源義朝の異母弟。1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
藤村直樹(22) …… 平清盛(2012・NHK)

源 為成
みなもとの・ためなり

【生没】?-1156(保元元)
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】賀茂成宗女
【略伝】
 源為義の七男。
 源義朝の異母弟。1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
新井裕介(27) …… 平清盛(2012・NHK)

源 為宗
みなもとの・ためむね

【生没】?-1156(保元元)
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】源基実女
【略伝】
 源為義の六男。
 源義朝の異母弟。1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
山野史人(31) …… 新・平家物語(1972・NHK)
大木貴文(28) …… 平清盛(2012・NHK)

源 為義
みなもとの・ためよし

【生没】1096(永長元)-1156(保元元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義親
【実母】藤原有綱女?
【略伝】
 祖父源義家の養子となる(伯父義忠の養子とも)。
 平忠盛らとともに比叡山延暦寺の僧兵の強訴などを取り締まり、検非違使や右衛門尉などを務めたが、粗暴な面があったために忠盛と比べて位階累進が大幅に遅れたといわれ、1154(久寿元)年には、八男為朝の九州での乱行の責めを問われて解官された。
 1156(保元元)年7月、鳥羽院の崩御により、崇徳院方と後白河天皇方の対立が深刻化すると、崇徳院方の懇請に応じてこれに属し、為朝らとともに院方の主力として奮戦。しかし、長男義朝らが属した天皇方に敗れて降伏し、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
香川良介①(59) …… 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画)
香川良介②(59) …… 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画)
香川良介③(59) …… 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画)
佐々木孝丸(74) …… 新・平家物語(1972・NHK)
高松英郎(63) …… 平清盛(1992・TBS)
小日向文世(58) …… 平清盛(2012・NHK)

源 経成
みなもとの・つねなり

【生没】1009(寛弘6)-1066(治暦2)
【生地】山城国
【実父】源長経
【実母】藤原時方女
【略伝】
 朝廷に出仕し、蔵人頭や備前守などを務める。
 1061(康平4)年には権中納言に任ぜられた。
【配役】
篠井英介(35) …… 炎立つ(1993・NHK)

源 経基
みなもとの・つねもと

【生没】921(延喜21)?-961(応和元)?
【生地】山城国
【家系】皇室清和源氏
【実父】貞純親王
【実母】源能有女
【略伝】
 清和源氏の祖。
 清和天皇の孫。938(天慶元)年、武蔵介として武蔵へ下向する。武蔵権守興世王とともに、在地の郡司武蔵武芝との間で紛争を生じるが、平将門の仲介の下に興世王と武芝との間に和解が成立。しかし、自らはこれに応じずに帰京し、朝廷に対して将門らの謀叛を訴え出たが、これが誣告として処罰される。
 940(天慶3)年、朝廷に叛旗を翻した将門が関東一円のその支配を及ぼすようになると、赦免されてその追討軍に副将として加わる(乱は追討軍の到着前に鎮定)。また、941(天慶4)年には、藤原純友の乱の鎮定のために瀬戸内に派遣されるが、このときも到着前に乱は鎮圧されており、目立った武功を挙げることはできなかった。
 その後、武蔵や信濃など各国の国司や鎮守府将軍などを務めた。
【配役】
菅野忠彦(37) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)
奥田達士(52) …… 陰陽師(2020・EX)

源 俊賢
みなもとの・としかた

【生没】960(天徳4)-1027(万寿4)
【生地】山城国
【家系】皇室
【実父】源高明
【実母】藤原師輔女
【略伝】
 朝廷に出仕して、侍従、蔵人頭、参議などを務め、1004(長保6)年には権中納言、1017(長和6)年には権大納言となる。藤原公任藤原斉信藤原行成とともに「四納言」と称され、妹明子の夫藤原道長を支えた。
【配役】
本田大輔(46) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 朝長
みなもとの・ともなが

【生没】1144(天養元)-1159(平治元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義朝
【実母】波多野遠義女
【略伝】
 源義朝の次男。
 朝廷に出仕して中宮少進などを務めるが、1159(平治元)年12月、父義朝に従って挙兵(平治の乱)。しかし、平清盛らの軍勢に敗れ、東国へ落ち延びる途中で負傷し、美濃青墓にて自害して果てた。
【配役】
神木真寿雄 …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
川村亮介(21) …… 平清盛(2012・NHK)

源 仲章
みなもとの・なかあきら

【生没】?-1219(承久元)
【生地】
【実父】源光遠
【実母】
【略伝】
 朝廷に出仕して後鳥羽上皇の側近くに仕え、院の意向により、将軍源実朝の侍読(教育係)を務めるようになったという。
 やがて実朝に重用され、1216(建保6)年には幕府政所別当に就任したが、1219(承久元)年1月、右大臣昇任を祝って実朝が鎌倉鶴岡八幡宮に拝賀した際、公暁に襲われ、実朝とともに殺害された。
【配役】
小倉 馨(38) …… 草燃える(1979・NHK)
生田斗真(38) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 仲綱
みなもとの・なかつな

【生没】1126(大治元)-1180(治承4)
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源頼政
【実母】源斉頼女
【略伝】
 源頼政の長男。
 1180(治承4)年5月、父頼政が以仁王とともに平氏に対して挙兵するとこれに従うが、平氏方の軍勢に敗れ、頼政らとともに山城宇治平等院で自害した。
 なお、頼政の挙兵の契機は、仲綱が所有していた名馬を平宗盛が強引に奪ったあげく、この馬を「仲綱」と名付けて侮辱したためともいう。
【配役】
生井健夫(42) …… 新・平家物語(1972・NHK)
信実一徳(43) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
光石 研(44) …… 義経(2005・NHK)
須田邦裕(34) …… 平清盛(2012・NHK)

源 範頼
みなもとの・のりより

【生没】?-1193(建久4)
【生地】遠江国
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義朝
【実母】
【別称】蒲冠者
【略伝】
 源頼朝の異母弟。
 源義朝の六男。1181(養和元)年に異母兄頼朝のもとに馳せ参じて平氏追討軍に加わったとされ、異母弟義経とともに各地を転戦。1184(元暦元)年に義経が頼朝の怒りに触れて追討軍から外されると、一時、追討軍の総大将となるが、戦線が膠着し、これが義経復帰の要因となる。
 1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡した後は鎌倉に戻るが、1193(建久4)年8月、頼朝より謀叛の疑いをかけられて伊豆修禅寺に幽閉され、処刑された。
【配役】
小林十九二(37) …… 静御前(1938・新興)
船越英二(33) …… 新・平家物語 静と義経(1956・映画)
牧口 徹(21) …… 源九郎義経(1962・東映)
太刀川寛(35) …… 源義経(1966・NHK)
山本 寛(42) …… 草燃える(1979・NHK)
竜川 真 …… 源義経(1991・NTV)
石原良純(43) …… 義経(2005・NHK)
迫田孝也(45) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK) 大姫[南沙良]の没後に梶原景時(中村獅童)の家人善児(梶原善)により殺害

源 雅定
みなもとの・まささだ

【生没】1094(嘉保元)-1162(応保2)
【生地】
【実父】源雅実
【実母】田上二郎女?藤原経生女?
【略伝】朝廷に出仕し、権中納言や権大納言を務め、1149(久安5)年に内大臣、翌年には右大臣となった。
【配役】
赤星昇一郎(57) …… 平清盛(2012・NHK)

源 雅信
みなもとの・まさのぶ

【生没】920(延喜20)-993(正暦4)
【生地】山城国?
【家系】皇室(宇多源氏)
【実父】敦実親王
【実母】藤原時平女
【略伝】
 宇多天皇の孫。
 936(承平6)年に臣籍降下。以後、蔵人頭、治部卿、大納言などを歴任し、977(貞元2)年に右大臣となる。翌年には左大臣に転じ、朝廷の事実上のトップとして朝政に重きをなした。
 なお、娘の倫子は栄達前の藤原道長に嫁ぎ、孫が後一条天皇・後朱雀天皇・後冷泉天皇をもうけた。
【配役】
益岡 徹(68) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 護
みなもとの・まもる

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 常陸大掾を務めて筑波山西麓に勢力を拡大。しかし、平将門との間で紛争が生じてこれと対立する。
 935(承平5)年、子のらが将門を襲撃したが、返り討ちに遭い、3人とも討死するという敗北を喫した。
【配役】
西村 晃(53) …… 風と雲と虹と(1976・NHK)

源 光保
みなもとの・みつやす

【生没】?-1160(永暦元)
【生地】
【実父】源光国
【実母】大中臣輔清女
【略伝】
 北面の武士として鳥羽院に仕え、娘が法皇の寵愛を受けたことから、院の側近となる。
 1159(平治元)年の平治の乱でははじめ源義朝に属して信西を討ち取る功を立てるがが、後に平清盛方に転じる。しかし、翌年、謀叛の疑いを受けて薩摩に流され、同地で殺害された。
【配役】
田中幸太朗(30) …… 平清盛(2012・NHK) 役名は光康

源 保光
みなもとの・やすみつ

【生没】924(延長2)-995(長徳元)
【生地】山城国
【家系】皇室(醍醐源氏)
【実父】代明親王
【実母】藤原定方女
【略伝】
 醍醐天皇の孫。
 朝廷に出仕し、侍従、蔵人頭などを経て、970(天禄元)年に参議となって公卿に列する。
 その後、978(貞元3)年に権中納言、988(永延2)年には中納言に任ぜられた。
【配役】  
汐満 猛(67) …… 光る君へ(2024・NHK)

源 行家
みなもとの・ゆきいえ

【生没】?-1186(文治2)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】鈴木重忠女?
【別称】新宮十郎義盛
【略伝】
 源頼朝らの叔父。
 源為義の十男。1159(平治元)年の平治の乱では長兄義朝に味方して敗れ、紀伊新宮に隠棲していたが、1180(治承4)年、以仁王によって平氏追討の令旨が発せられるとこれを各地の源氏一族に伝えて歩き、これが頼朝をはじめ源氏一族の平氏に対する挙兵へとつながることとなる。
 同年の頼朝の挙兵後は、頼朝に属して平氏追討軍に加わったが、翌1181(養和元)年の尾張・美濃国境の墨俣川で平氏方の軍勢に惨敗。その後、次第に頼朝と不和となって木曽義仲に属し、1183(寿永元)年、義仲とともに上洛を果たすが、義仲とも不和となり、後白河院に接近する。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後に頼朝・義経兄弟の間に対立が生じると、義経と結んで後白河院より頼朝追討の院宣を受ける。しかし、頼朝の圧力を受けて変心した後白河院が逆に義経追討の院宣を発したため、義経らとともに海路西国へ逃れようとするも難破して失敗。その後、和泉に潜伏するが、翌年5月、頼朝方の手勢に捕縛され、斬首された。
【配役】
進藤英太郎①(57) …… 新・平家物語 静と義経(1956・映画)
進藤英太郎②(57) …… 新・平家物語 義仲をめぐる三人の女(1956・大映)
坂東好太郎(55) …… 源義経(1966・NHK)
永井智雄(56) …… 北条政子(1970・NET)
織本順吉(45) …… 新・平家物語(1972・NHK)
戸浦六宏(49) …… 草燃える(1979・NHK)
新 克利(46) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
児玉謙次(59) …… 源義経(1991・NTV)
筑前翠瑶(59) …… 炎立つ(1993・NHK)
黒部 進(58) …… 弁慶(1997・ANB)
大杉 漣(54) …… 義経(2005・NHK)
江良 潤(62) …… 平清盛(2012・NHK)
杉本哲太(57) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 行綱
みなもとの・ゆきつな

【生没】1142(康治元)?-1222(貞応元)?
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源(多田)頼盛
【実母】
【別称】多田行綱、多田蔵人
【略伝】
 北面の武士として後白河院に近侍し、平氏政権の下で伯耆守などを歴任したが、1177(治承元)年、洛東鹿ヶ谷での後白河院らによる平氏打倒の謀議を平清盛に密告し、院の近臣が大量に処罰される契機を作る。
 1183(寿永2)年の平氏一門の都落ちに際して源氏方に寝返り、以後、平氏追討軍に属したが、1185(文治元)年の平氏滅亡後、源頼朝によって所領を奪われ、追放された。
【配役】
楠 年明(37) …… 女人平家(1971・ABC)
幸田宗丸(59) …… 草燃える(1979・NHK)
三田村周三(49) …… 炎立つ(1993・NHK)
野仲イサオ(53) …… 平清盛(2012・NHK)

源 義家
みなもとの・よしいえ

【生没】1039(長暦3)-1106(嘉承元)
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源頼義
【実母】平直方女
【別称】八幡太郎
【略伝】
 源頼義の長男。
 1051(永承6)年、父頼義が陸奥守に任ぜられると、これに従って陸奥へ下向し、同年からの前九年の役で大いに戦功を立てる。前九年の役の平定後は、美濃などに起こった乱の鎮定などに奔走する。
 1083(永保3)年には陸奥守に任ぜられて再び陸奥へ下り、清原家の内紛に介入して清原清衡を後援し、清原家衡らを討伐したが、私闘として朝廷からの恩賞はなく、翌年には陸奥守の職を解かれ、次第に朝廷と不和となる。
 1098(承徳2)年、僧兵などの強訴に手を焼く白河院によって院昇殿を許され、僧兵の駆逐に尽力。しかし、その一方で子の義親の乱行や一族間の争いに悩まされた。
【配役】
2尾上松之助(47) …… 八幡太郎義家(1922・日活)
伊崎充則(16)
佐藤浩市(33)
…… 炎立つ(1993・NHK)

源 義賢
みなもとの・よしかた

【生没】1126(大治元)?-1155(久寿2)
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】六条大夫重俊女
【別称】帯刀先生
【略伝】
 源為義の次男。木曽義仲の父。
 源義朝の異母弟。はじめ皇太弟躰仁親王(近衛天皇)の護衛に当たる帯刀舎人の長となったが、不祥事により解官される。後に藤原頼長に仕えてその寵愛を受けた。
 その後、義朝が関東に勢力を拡大するのを懸念した為義の命を受けて上野多胡郡に下向し、北関東に勢力を伸ばしたが、鎌倉を本拠として勢力を拡大していた義朝の長男義平と次第に対立を深め、1155(久寿2)年8月、武蔵比企郡の大蔵館に義平の急襲を受け、殺害された。
【配役】
阪本浩之(34) …… 平清盛(2012・NHK)

源 義経
みなもとの・よしつね

【生没】1159(平治元)-1189(文治5)
【生地】山城国?
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義朝
【実母】常盤
【別称】遮那王、九郎、牛若丸
【略伝】
 生誕の年に父義朝が平治の乱に敗れたため、母常盤に連れられて敗走。翌年、平清盛によって常盤ともに捕縛されるが赦され、1165(永万元)年ごろから鞍馬山に預けられてそこで幼少期を過ごす。鞍馬では蓮忍らに学んで武芸学問に鍛錬し、京都五条大橋で武蔵坊弁慶を破って自らの配下とした逸話などが残っている。
 1174(承安4)年、商人吉次の手により鞍馬を脱出。翌年、陸奥に至って藤原秀衡の庇護下に入る。1180(治承4)年に異母兄源頼朝が平氏に対して挙兵すると陸奥よりこれに馳せ参じ、駿河黄瀬川宿にて頼朝と対面。1183(寿永2)年には京都で乱暴狼藉をはたらく木曽義仲追討のため、異母兄範頼とともに西上、翌年1月、京都宇治川に木曽勢を撃破し、義仲を近江粟津にて滅ぼした。
 頼朝の命を受け、さらに平氏追討に乗り出し、同年2月、摂津一ノ谷に平氏方を背後の鵯越より急襲して大勝。京都へ凱旋し、京都守護として京都にとどまるが、頼朝より恩賞なく、頼朝と義経との間に亀裂を生じさせようとする後白河院により左衛門少尉・検非違使に任ぜられ、これに立腹した頼朝によりしばらく京都にて謹慎させられた。
 その後、範頼が平氏追討軍を率いるが、戦線が膠着状態に陥ったため、1185(文治元)年1月、頼朝より再び平氏追討の総大将を命じられ、翌月、讃岐屋島に平氏方を急襲。同年3月には壇ノ浦にて平氏一族を滅亡させる。しかし、京都に凱旋したところで頼朝に絶縁を通告されたため、平宗盛を筆頭とする平氏捕虜を連れ、赦免を願って東下。5月に鎌倉の手前の腰越に到着するが足止めされ、頼朝宛に異心なき旨を伝える書状を送るが許されず、そのため京都に引き返した。
 同年10月、頼朝により義経追討の命が発せられ、京都堀河の自邸を土佐坊昌俊に襲われるがこれを撃退。ほどなく後白河院より頼朝追討の院宣を受けるが、頼朝の圧力を受けて変心した後白河院が逆に義経追討の院宣を発したため、海路西国へ逃れようとするが難破して失敗し、その後は大和吉野の山中を迷走するなど、流浪の身となった。
 1187(文治3)年には追手を逃れて畿内を脱出。北陸路を抜けて陸奥平泉へ逃れ、再び秀衡の庇護を受けるが、同年、秀衡が病没。その後継泰衡も当初は義経を匿うが、後に頼朝の意を受けて義経討伐を決意し、1189(文治5)年閏4月、泰衡に衣川館を急襲され、自害して果てた。
【配役】
片岡市太郎①(9) …… 碁盤忠信 吉野山雪中の格闘(1909・パテー)
2尾上松之助(35) …… 牛若丸(1910・横田)
市川桃十郎 …… 義経腰越状(1913・日活)
5沢村四郎五郎(40) …… 牛若丸(1917・天活)
嵐 璃京 …… 悪七兵衛景清(1921・帝キネ)
実川延松(27) …… 泉三郎(1921・帝キネ)
片岡市太郎②(24) …… 関守の情け(1924・マキノ)
市川百々之助(19) …… 牛若丸(1925・帝キネ)
大友柳太郎(26) …… 静御前(1938・新興)
沢村昌之助(18) …… 珍版大久保彦左衛門(1939・東宝) 亡霊として登場
嵐 寛童(14) …… 牛若丸(1941・新興)
高峰秀子(18) …… 武蔵坊弁慶(1942・映画)
仁科周芳(18) …… 虎の尾を踏む男達(1952・東宝) 製作は1945年
美空ひばり(15) …… 牛若丸(1952・映画)
和田 孝(25) …… 浮かれ狐千本桜(1954・映画)
1中村錦之助①(23) …… 源義経(1955・映画)
清水綋治(12)→菅原謙二(30)…… 新・平家物語 静と義経(1956・映画)
1中村錦之助②(24) …… 続源義経(1956・映画)
北大路欣也①(16)→南郷京之助(22)…… 源義経(1959・NET)
北大路欣也②(19) …… 源九郎義経(1962・東映)
林 与一(22) …… 怪談(耳無し芳一の話)(1964・東宝)
太田博之(18)→大山克巳(35)…… 弁慶(1965・NTV)
4尾上菊之助(24) …… 源義経(1966・NHK)
川口 恒(25) …… 北条政子(1970・NET)
二瓶康一(22) …… 女人平家(1971・ABC)
志垣太郎(21) …… 新・平家物語(1972・NHK)
風間杜夫(28) …… 壇の浦夜枕合戦記(1977・映画)
国広富之(26) …… 草燃える(1979・NHK)
田村正和(39) …… 雪の華(1982・TBS)
岩倉悠宇→川野太郎(26)…… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
東山紀之(24) …… 源義経(1990・TBS)
村上弘明(35) …… 源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶(1991・ANB)
野村宏伸①(26) …… 源義経(1991・NTV)
野村宏伸②(28) …… 炎立つ(1993・NHK)
西村和彦(31) …… 弁慶(1997・ANB)
蒲田 哲(35) …… YYK論争 永遠の誤解(1999・映画)
原啓一郎→浅野忠信(27)…… 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝)
金子 昇(30) …… 弁慶(2004・TVO=テレビ大阪)
うえいそういちろう(1)→神木隆之介①(12)→滝沢秀明(23)…… 義経(2005・NHK)
土師野隆之介(9)→神木隆之介②(19)…… 平清盛(2012・NHK)
菅田将暉(29) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)
川栄李奈(27)←小林優仁(11)…… 義経のスマホ(2022・NHK)

源義経の娘
みなもとの・よしつねのむすめ

【生没】1186(文治2)-1189(文治5)
【生地】
【実父】源義経
【実母】
【略伝】
 源義経の子。
 1189(文治5)年閏4月の父義経の最期に殉じた。
【配役】
泉谷星奈(5) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 義朝
みなもとの・よしとも

【生没】1123(保安4)-1160(永暦元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】藤原忠清女
【略伝】
 源為義の長男。源頼朝らの父。
 父為義の命により少年のころより東国で暮らし、成長後は鎌倉を中心に関東地方で所領を拡大。後に上洛し、1156(保元元)年の保元の乱では崇徳院方に属した父為義らと袂を分かって後白河天皇方に付き、平清盛とともに戦功を挙げ、為義を斬罪に処した。
 その後、朝廷内の実権を握った信西と次第に対立を深め、1159(平治元)年末、清盛が熊野参詣に赴いた隙を突き、同じく信西と対立を深める藤原信頼とともに挙兵し、信西の殺害に成功したが、態勢を立て直した清盛勢に惨敗。翌年正月、東国へ落ちる途中、尾張で長田忠致を頼ったが、忠致に謀殺された。
【配役】
楠本健二①(26) …… 椿説弓張月 第一篇 筑紫の若武者(1955・映画)
楠本健二②(26) …… 弓張月 第二篇 運命の白縫姫(1955・映画)
楠本健二③(26) …… 弓張月 完結篇 南海の覇者(1955・映画)
天城竜太郎(33) …… 日本ロマンス旅行(1959・新東宝)
月形龍之介(59) …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
田口 計(33) …… 怒涛日本史(後白河法皇)(1966・MBS)
木村 功(49) …… 新・平家物語(1972・NHK)
唐 十郎(37) …… 好色源平絵巻(1977・映画)
夏八木勲(53) …… 平清盛(1992・TBS)
磯見俊裕(43) …… 五条霊戦記 GOJOE(2000・東宝)
加藤雅也(42) …… 義経(2005・NHK)
玉木 宏(32) …… 平清盛(2012・NHK)

源義朝の側室
みなもとの・よしとものそくしつ

【実父】波多野遠義
【実母】藤原師綱女?
【略伝】源義朝の側室。
【配役】
下宮里穂子(23) …… 平清盛(2012・NHK) 役名は通子

源 義平
みなもとの・よしひら

【生没】1141(永治元)-1160(永暦元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義朝
【実母】三浦義明女?
【別称】悪源太
【略伝】
 源義朝の長男。
 1155(久寿2)年、父義朝との対立を深めていた叔父義賢をその本拠武蔵大蔵館に急襲して討ち取り、その勇猛さから悪源太の異名を得る。
 翌1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱では、いずれも父義朝に従って奮戦したが、平治の乱の敗戦後は、再起を期して東国に落ちる。翌年1月、平清盛らの謀殺を狙って上洛したが、平氏方によって捕縛され、京都六条河原で処刑された。
【配役】
津村礼司 …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
石川徹郎(31) …… 新・平家物語(1972・NHK)
西村和彦(26) …… 平清盛(1992・TBS)
波岡一喜(34) …… 平清盛(2012・NHK)

源 頼家
みなもとの・よりいえ

【生没】1182(寿永元)-1204(元久元)
【生地】相模国
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源頼朝
【実母】北条政子
【別称】万寿
【略伝】
 鎌倉幕府2代将軍。
 源頼朝の次男。1199(正治元)年の頼朝の死により、家督を継承するが、若年だったために幕政の実権は13人の有力御家人による合議の場に移る。
 1202(建仁2)年に征夷大将軍に任ぜられ、正室若狭局の父比企能員を後ろ盾に将軍権力の回復を図ったが、同年8月、病により危篤状態に陥ったため、翌9月には、その機に乗じた外祖父北条時政らによって将軍の座を追われ、出家するに至った(この一連の過程の中で、比企一族は時政らにより滅ぼされた)。
 その後、伊豆修禅寺に幽閉され、翌年7月、北条方の手の者により修禅寺にて殺害された。
【配役】
実川延松(29) …… 修善寺物語(1923・帝キネ)
高橋貞二(28) …… 修禅寺物語(1955・松竹)
北大路欣也(13) …… 曽我兄弟 富士の夜襲(1956・東映)
片岡彦三郎 …… 日本ロマンス旅行(1959・新東宝)
7尾上梅幸(46) …… 修善寺物語(1961・NET)
平幹二朗(30) …… 修善寺物語(1963・TBS)
夏目俊二(38) …… 散る花びらに(1964・TBS)
村野武範(25) …… 北条政子(1970・NET)
内堀沙知子→鶴見辰吾(15)→郷ひろみ(24)…… 草燃える(1979・NHK)
丸山蒼來・田代瑞希→藤原 響(3)→鳥越壮真(10)→金子大地(26)……鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 頼賢
みなもとの・よりかた

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】源基実女
【略伝】
 源為義の四男。
 源義朝の異母弟。朝廷に出仕して左衛門尉を務めるが、1155(久寿2)年、奈良興福寺の宗徒らが入洛しようしたのを妨害して解官される。同年、武蔵大蔵館にて異母兄義賢が同じく異母兄義朝の子義平に討たれると、義平を討伐すべく東下し、逆に義朝の追討を受けた。
 翌1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
伊藤初雄(35) …… 新・平家物語(1972・NHK)
永岡 佑(30) …… 平清盛(2012・NHK)

源 頼兼
みなもとの・よりかね

【生没】
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源頼政
【実母】
【別称】伊豆頼兼
【略伝】
 源頼政の次男。
 1180(治承4)年、父頼政に従い以仁王を擁立して平氏に対して挙兵するが敗れる。その後、平氏が勢力を失うと、大内守護を務め、1185(文治元)年には、源氏方によって捕縛された平重衡を奈良へと護送する役目を果たした。
【配役】
浦山 迅(49) …… 義経(2005・NHK)

源 頼朝
みなもとの・よりとも

【生没】1147(久安2)-1199(正治元)
【生地】尾張国
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源義朝
【実母】由良
【略伝】
 鎌倉幕府初代将軍。
 源義朝の三男に生まれるが、母が義朝の正室だったために嫡男として育てられる。初陣となった1159(平治元)年の平治の乱では、敗れて義朝らとともに落ち延びる途中にこれとはぐれ、平氏方の軍勢に捕縛されるが、平清盛の継母池禅尼の助命嘆願によって処刑を免れ、伊豆蛭ヶ小島への流罪となる。伊豆では北条時政の庇護を受け、後にその娘政子と婚姻した。
 1180(治承4)年、以仁王による平氏打倒の令旨を受け、伊豆にて挙兵。目代山木兼隆を襲撃して緒戦で勝利を収めたが、同年の石橋山の戦いで平氏方の大庭景親らの軍勢に敗れて房総半島へ逃れる。その後、関東各地の源氏方の武将を結集して再起。鎌倉に居所を構え、異母弟範頼義経らを平氏追討に当たらせる一方で、自身は鎌倉にあって武家政権樹立のための基盤整備に砕身した。
 1185(文治元)年の平氏滅亡後は、不和となった義経追討の院宣を得たほか、朝廷に迫って全国に守護・地頭の設置を認めさせ、全国の支配を次第に確立。1189(文治5)年には、自ら陸奥へ出陣し、義経を匿った上にこれを殺害した藤原泰衡を滅ぼしてようやく全国を支配下に置くことに成功した。
 1190(建久元)年には上洛して後白河院と対面の上、権大納言・右近衛大将に任ぜられるがほどなくしてこれを辞し、公家化した平氏とは一線を画して武家政権の樹立を志向。1192(建久3)年の後白河院の没後、征夷大将軍に任ぜられ、名実とともに武家の棟梁となった。
 1198(建久9)年末、相模川架橋の完成式典に参列の帰途、落馬して意識不明となったといわれ、翌年1月に没した。
【配役】
嵐 笑三①(43) …… 悪七兵衛景清(1920・日活)
嵐 笑三②(44) …… 悪七兵衛景清(1921・帝キネ)
片岡童十郎(41) …… 落日の夢(1924・松竹)
坂東巴左衛門 …… 夜討曽我(1929・マキノ)
浅香新八郎(32) …… 静御前(1938・新興)
南部章三(43) …… 平家西へ行く(1941・新興)
月形龍之介(39) …… 万寿姫(1941・映画)
上原 謙(47) …… 新・平家物語 静と義経(1956・映画)
片岡千恵蔵(53) …… 曽我兄弟 富士の夜襲(1956・東映)
南原伸二(29) …… 続源義経(1956・映画)
8松本幸四郎(49) …… 曽我兄弟(1959・NTV)
2大川橋蔵(32) …… 富士に立つ若武者(1961・東映)
大友柳太朗(50) …… 源九郎義経(1962・東映)
芥川比呂志(46) …… 源義経(1966・NHK)
杉浦直樹(39) …… 北条政子(1970・NET)
水島 弘(39) …… 女人平家(1971・ABC)
岡村清太郎(14)→高橋幸治(37)…… 新・平家物語(1972・NHK)
松田洋治(12)→石坂浩二(38)…… 草燃える(1979・NHK)
菅原文太(53) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
林 隆三(47) …… 源義経(1990・TBS)
榎木孝明(35) …… 源義経(1991・NTV)
上田雄太(27) …… 平清盛(1992・TBS)
長塚京三(48) …… 炎立つ(1993・NHK)
船越栄一郎(37) …… 弁慶(1997・ANB)
黒澤正義(47) …… YYK論争 永遠の誤解(1999・映画)
池松壮亮(15)→中井貴一(44)…… 義経(2005・NHK)
君野夢真(6)→横山幸汰(12)→中川大志(14)→岡田将生(23)…… 平清盛(2012・NHK)
生駒星汰(14)→大泉 洋(49)…… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)
塚本高史(40) …… 義経のスマホ(2022・NHK)

源 頼仲
みなもとの・よりなか

【生没】?-1156(保元元)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源為義
【実母】源基実女
【略伝】
 源為義の五男。
 源義朝の異母弟。1156(保元元)年7月の保元の乱に際しては、父為義に従って崇徳院方に属して奮戦したが、後白河天皇方に属した兄義朝らの軍勢に敗れて捕縛され、義朝の助命嘆願もむなしく、義朝の手により、京都にて斬首された。
【配役】
吉水 慶(32) …… 新・平家物語(1972・NHK)
岩間天嗣(29) …… 平清盛(2012・NHK)

源 頼政
みなもとの・よりまさ

【生没】1104(長治元)-1180(治承4)
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源仲政
【実母】藤原友実女
【別称】源三位入道
【略伝】
 白河院鳥羽院に仕える。
 1156(保元元)年の鳥羽院の崩御後に勃発した保元の乱では後白河天皇方に付いて勝利し、1159(平治元)の平治の乱ではいったん源氏の棟梁源義朝に属したが、平清盛に寝返って勝利を収め、その後の平氏政権では位階累進し、1178(治承2)年には従三位に叙せられた。
 1180(治承4)年5月、以仁王とともに平氏に対して挙兵を企むが、これがほどなく露見して平氏方の追討を受け、奈良へ向かう途中の山城宇治平等院で自害した。その死後、以仁王の平氏追討の令旨と頼政の挙兵が東国の源氏一族に伝わり、それらが一斉に平氏に対して挙兵している。
【配役】
2尾上松之助(43) …… 九尾の狐(1918・日活)
芦田伸介(55) …… 新・平家物語(1972・NHK)
久米 明(62) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK)
丹波哲郎(83) …… 義経(2005・NHK)
宇梶剛士(50) …… 平清盛(2012・NHK)
品川 徹(87) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 頼茂
みなもとの・よりもち

【生没】1179(治承3)?-1219(承久3)
【生地】
【家系】清和源氏(摂津)
【実父】源頼兼
【実母】
【別称】
【略伝】
 源頼政の孫。
 父頼兼と同じく大内守護を務め、幕府では政所別当も務める。
 1219(承久元)年7月、京都在勤中に突如として後鳥羽上皇方の軍勢の襲撃を受け、自害して果てた。
【配役】
井上ミョンジュ(50) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

源 頼義
みなもとの・よりよし

【生没】988(永延2)-1075(承保2)
【生地】
【家系】清和源氏(河内)
【実父】源頼信
【実母】修理命婦
【略伝】
 東国への勢力拡大を図っていた1051(永承6)年、安倍頼良に敗れた藤原登任の後任として陸奥守に任ぜられ、陸奥に下向してその従属化に成功。しかし、執拗に頼時を挑発したといわれ、1056(天喜4)年の阿久利川事件を契機に軍事衝突に発展し、翌年の黄海の戦いでは藤原経清らの離反もあって大敗したが、1062(康平5)年になってようやく出羽の清原一族の加勢を得ることに成功して、安倍貞任ら安倍一族を掃討した(前九年の役)。
 翌1063(康平6)年に帰京して伊予守に任じられ、伊予守の離任後は出家した。
【配役】
10岩井半四郎(34) …… 鬼が居たか居なかったかと言う話(1961・NTV)
佐藤 慶(65) …… 炎立つ(1993・NHK)

源 渡
みなもとの・わたる

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】渡辺渡
【略伝】友人であった遠藤盛遠が妻袈裟に横恋慕し、盛遠が誤ってこれを殺害するという悲劇に見舞われた。
【配役】
実川延一郎(47) …… 文覚上人(1922・日活) 役名は亘
片岡童十郎(41) …… 鳥羽の恋塚(1924・松竹)
江川宇礼雄(37) …… 袈裟と盛遠(1939・映画)
山形 勲(38) …… 地獄門(1953・大映)
中村栄二(55) …… 袈裟の死(1962・TBS)
林 秀樹(28) …… 新・平家物語(1972・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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