しいの・みちすえ(どうき)
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
安国寺恵瓊の家臣。
1600(慶長5)年9月15日の関ヶ原の戦いで、吉川広家に出陣を促す使者として派遣された。
【配役】
西田聖志郎(45) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)
じぇいこぶ・しふ/Jacob Henry Schiff
【生没】1847(弘化4)-1920(大正9)
【生地】ドイツ連邦
【実父】モーゼス・シフ
【実母】クララ・シフ
【別称】ヤーコプ・シフ
【略伝】
若年のころフランクフルトの商事会社に入り、1865(慶応元)年に渡米して金融業界に身を投じる。1875(明治8)年にニューヨークのクーン・ローブ商会に入ると、頭角を現して財を成した。
1904(明治37)年には、日露戦争の戦費調達のためにロンドンを訪れていた高橋是清と面会し、日本公債の買い入れを決定。その功績により、1906(明治39)年の来日時には勲一等旭日大綬章を授けられた。
【配役】
ルイジ・フィダンサー …… 燃えよ!ダルマ大臣 高橋是清伝(1976・CX) レオン・リセック(82) …… 坂の上の雲(2009・NHK) クリストファー・バッティン …… 経世済民の男(高橋是清)(2015・NHK)
じぇえむす・ふぁあぶるぶらんと/James Favre-Brandt
【生没】1841(天保12)-1923(大正12)
【生地】スイス
【実父】フレデリック・E・ファーブル
【実母】オリンプ・A・ブラント
【略伝】
日本で活動したスイス商人。
1863(文久3)年、日瑞修好通商条約締結のための使節団に同行して来日し、横浜で開業。薩摩藩や長州藩、越後長岡藩などと幅広く取引関係を持つ。
維新後も日本にとどまり、1923(大正12)年8月、長野軽井沢に没した。
【配役】
デニス・ファレル …… 花神(1977・NHK) ジョージ・エシャート …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)
じえん
【生没】1155(久寿2)-1225(嘉禄元)
【生地】
【実父】藤原忠通
【実母】加賀局(藤原仲光女)
【略伝】
1165(永万元)年に比叡山延暦寺に入って出家し、1192(建久3)年に天台座主に就任。その一方で、後鳥羽天皇の護持僧を務め、実兄九条兼実を援けて朝政にも関与したが、1196(建久7)年の兼実の失脚に伴い、辞して籠居した。
1203(建仁3)年に天台座主に復帰し、1205(元久2)年には大僧正に任ぜられる。1221(承久3)年に後鳥羽院が幕府に対し挙兵を企図した際にはこれに強く反対したが、容れられなかったという。なお、この承久の乱の前には、歴代天皇の治世などを記した史書『愚管抄』を完成させている。
【配役】
大河内伝次郎①(62) …… 親鸞(1960・映画) 大河内伝次郎②(62) …… 続親鸞(1960・映画) 大塚国夫(46) …… 草燃える(1979・NHK) 山寺宏一(61) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)
しお
【生没】1794(寛政6)-1879(明治12)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】志を
【略伝】ジョン万次郎の母。
【配役】
木内友三(50) …… 西郷どん(2018・NHK)
しおうてん・まさたか
【生没】?-1582(天正10)?
【生地】丹波国?
【実父】
【実母】
【別称】四王天但馬守
【略伝】
明智光秀の家臣。
もとは丹波の国人で、光秀が丹波を平定した後にその家臣となり、丹波福知山城代を務める。
1582(天正10)年6月2日、光秀に従って京都本能寺を襲撃し、森蘭丸を討ち取る活躍を見せ、その後の二条御所襲撃の指揮もとった。
【配役】
雲井三郎(51) …… 敵は本能寺にあり(1960・松竹) 玉生司郎(30) …… 忍びの者(1964・NET)役名は四方田但馬守 鶴賀二郎(31) …… 太閤記(1965・NHK)役名は四方田政孝 林 昭夫(53) …… 徳川家康(1983・NHK)
しおた・さぶろう
【生没】1843(天保14)-1889(明治22)
【生地】武蔵国
【実父】塩田順庵
【実母】
【略伝】
医師の子に生まれるが、若年のころより洋学を学び、1863(文久3)年、横浜鎖港談判使節の一員として渡仏し、1865(慶応元)年からは再び渡欧。帰国後の1867(慶応3)年には外国奉行支配組頭となる。
維新後は外務省に出仕し、1873(明治6)年に外務大丞に就任。その後、外務少輔などを歴任して条約改正交渉などに当たり、1885(明治18)年からは駐清公使を務めるが、1889(明治22)年5月、北京に没した。
【配役】
本村健太郎(32) …… 徳川慶喜(1998・NHK) 増本 尚(21) …… 青天を衝け(2021・NHK)
しおの・せいすけ
【略伝】
石田三成の家臣。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いでは三成に従って出陣し、敗戦後、伊吹山中まで行動をともにしたという。
【配役】
清水秀則(35) …… 葵 徳川三代(2000・NHK) 金子太郎(43) …… 関ヶ原(2017・東宝) 永澤 洋(33) …… 家康と三成のスマホ(2023・NHK)
しおり
【生没】?-1564(永禄7)?
【生地】
【実父】黒田職隆?
【実母】
【略伝】
浦上清宗の妻。
黒田職隆の子というが諸説がある。1564(永禄7)年1月、職隆と結んだ浦上政宗の子清宗に嫁ぐが、その婚礼の日に、晴政を擁する赤松政秀の軍勢の急襲を受け、殺害された。
一説に、生存して清宗の弟九郎に嫁いたが、九郎が清宗の叔父浦上宗景に殺害されると、自ら海に身を投じたという。
【配役】
南沢奈央(24) …… 軍師官兵衛(2014・NHK) 役名はおたつ/広峯神社の御師伊吹善右衛門(尾藤イサオ)の子 三池怜菜(13) …… 軍師官兵衛
しか
【生没】
【生地】
【実父】堀利邦
【実母】
【略伝】
徳川家定の側室。
はじめ徳川家定付の中臈だったが、後にその側室となり、1858(安政5)年の家定の死後まもなく落飾したという。
【配役】
鶴田真由(38) …… 篤姫(2008・NHK)
しげこ
【生没】1142(康治元)-1176(安元2)
【生地】
【実父】平時信
【実母】祐子(藤原顕頼女)
【別称】建春門院
【略伝】
後白河院の女御。高倉天皇の母。
平時子の妹。1161(応保元)年に入内し、後白河院の寵愛を受ける。
1168(仁安3)年に子の憲仁親王(高倉帝)が即位すると皇太后とされ、翌年には院号宣下あって、以後、建春門院を称した。
【配役】
中村玉緒(16) …… 新・平家物語(1955・大映) 影万里江(36) …… 女人平家(1971・ABC) 村松英子(34) …… 新・平家物語(1972・NHK) 加納みゆき(31) …… 平清盛(1992・TBS) 中江有里(32) …… 義経(2005・NHK) 横溝菜帆(4)→成海璃子(20)…… 平清盛(2012・NHK) 一木香乃(35) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)
しげた・かずじろう
【略伝】
紀州藩士。
紀州徳川家に仕え、井伊直弼と結んだ家老水野忠央に属すが、1859(安政6)年の水野の失脚により免職。後に復権して勘定奉行などを務める。
1867(慶応3)年4月、長崎で船舶購入のため軍艦明光丸に乗船中、備後鞆の浦沖で、坂本龍馬らが乗船した軍艦いろは丸と衝突する。いろは丸が航行不能となったため、事故後、艦長高柳楠之助らとともに龍馬らとの賠償交渉に臨んだが、不利を悟って薩摩藩士五代才助に仲介を依頼。しかし、結果的に多額の賠償金を支払うこととなり、後に免職の上、謹慎命令を受けた。
【配役】
島宇志夫(37) …… 竜馬がゆく(1968・NHK) 武藤英司(65) …… 竜馬がゆく(1982・TX) 中尾 彬(68) …… 龍馬伝(2010・NHK)
しげの・やすつぐ
【生没】1827(文政10)-1910(明治43)
【生地】薩摩国
【実父】重野太兵衛
【実母】弓削氏女
【略伝】
薩摩の郷士の子に生まれ、1848(嘉永元)年に江戸に出て昌平黌などに学んだが、罪を得て奄美大島に流される。大島では同時期に同地に流罪となっていた西郷吉之助との交流があったという。
赦免後は、薩英戦争の講和交渉、薩摩藩校造士館の助教などを務め、維新後は新政府に出仕して文部省などに勤めた後、修史局に転じ、1882(明治15)年からは正史として『大日本編年史』の編纂を主導。『太平記』などの実証的研究などに取り組み、史料による実証の考証史学の先駆けとなった。
その後、元老院議官などを経て、1890(明治23)年の帝国議会開設時には貴族院議員となった。
【配役】
加藤 武(35) …… 西郷隆盛(1964・CX) 倉田爽平(40) …… 天皇の世紀(1971・ABC)
しげのい・さねくに
【生没】1140(保延6)-1183(寿永2)
【実父】三条公教
【別称】藤原実国
【略伝】朝廷に出仕して蔵人頭や参議などを務め、1168(仁安3)年に中納言、1170(嘉応2)年に権大納言に任ぜられた。
【配役】
真木恭介(47) …… 新・平家物語(1972・NHK)
しげひと・しんのう
【生没】1140(保延6)-1162(応保2)
【生地】山城国
【家系】皇室
【実父】崇徳天皇
【実母】兵衛佐局
【略伝】
崇徳天皇の第一皇子。
1141(永治元)年に親王宣下。美福門院の養子となり、1150(久安6)年に元服。1155(久寿2)年の近衛天皇崩御後は一時後継に擬せられるが、翌1156(保元元)年、父崇徳院らによる挙兵が失敗すると(保元の乱)、捕縛され、出家した。
【配役】
雄 大 …… 平清盛(2012・NHK)
しげやま・せんごろう
【生没】1810(文化7)-1886(明治19)
【生地】
【実父】佐々木甚兵衛
【実母】
【別称】佐々木忠三郎、茂山正乕
【略伝】
呉服商の子に生まれる。
1817(文化14)年に狂言師茂山正蔵に入門し、1821(文政4)年にその養子となる。
翌年に正蔵が没したため、江戸で修業を積み、後に京都に戻って活躍。やがて茂山千五郎を称して近江彦根藩(井伊家)に召し抱えられ、藩主井伊直弼に重用された。
【配役】
13茂山千五郎(76)・茂山 茂(46) …… 青天を衝け(2021・NHK)
じこういん
【生没】
【生地】尾張国
【実父】村井貞勝
【実母】
【略伝】
佐々成政の正室。
1584(天正12)年の成政のアルプス越え(さらさら越え)に従うが、途中で成政とはぐれ、後に肥後に下った成政との関係が一時断絶。1588(天正16)年の成政の切腹後は出家し、慈光院を称した。
【配役】
天海祐希(35) …… 利家とまつ 加賀百万石物語(2002・NHK)役名ははる
しし
【生没】969(安和2)-985(寛和元)
【生地】山城国?
【家系】藤原北家
【実父】藤原為光
【実母】藤原敦敏女
【略伝】
花山天皇の女御。
984(永観2)年に入内するが、翌年7月に没し、これが花山帝の出家の一因となったという。
【配役】
井上咲楽(25) …… 光る君へ(2024・NHK)
しじ・ひろよし
【生没】1467(応仁元)-1555(弘治元)
【生地】安芸国
【実父】志道元良
【略伝】
毛利家の家臣。
毛利興元から隆元まで長期にわたって毛利家に仕えて重きをなし、1523(大永3)年の元就の家督相続を主導するなど、終始家中の中心にあった。
【配役】
2中村梅雀(42) …… 毛利元就(1997・NHK)
ししめ・けんきち
【生没】
【生地】薩摩国
【実父】
【実母】
【略伝】
薩摩藩士。
薩摩藩(島津家)に仕え、横目などを務める。1862(文久2)年、田中新兵衛らと京都で島田左近を斬殺し、四条河原に首をさらした。これが「天誅」と称される幕末の京都での暗殺劇の嚆矢となった。
【配役】
小坂和之 …… 田原坂(1987・NTV) 谷村好一(36) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
しず
【生没】1584(天正12)-1635(寛永12)
【生地】
【実父】神尾栄加?
【実母】
【略伝】
保科正之の母。
徳川秀忠の乳母大姥局に仕えていたが、後に秀忠の目にとまり、幸松(保科正之)をもうける。その後、正室江を慮った秀忠により幸松とともに見性院(武田信玄の娘)に預けられ、後に幸松が武田家の家臣であった信濃高遠城主保科正光の養子となると、幸松とともに高遠に移った。
【配役】
叶和貴子(27) …… 大奥(1983・KTV) 松本友里(21) …… 春日局(1989・NHK) 高橋かおり(25) …… 葵 徳川三代(2000・NHK) 雛形あきこ(26) …… 大奥 第一章(2004・CX)
しずえ
【生没】1822(文政5)-1899(明治32)
【生地】近江国
【実父】秋山勘七
【実母】
【別称】志津
【略伝】
井伊直弼の側室。
千田又一郎の養女として、近江彦根藩世子となる前の井伊直弼に嫁いだ。
【配役】
山本日出子(27) …… 桜田快挙録(1924・マキノ) 築地浪子(23) …… 建国史 尊王攘夷(1927・映画) 千代田綾子(29) …… 水戸浪士(1936・大都) 役名は静子の方 幾野道子(29) …… 花の生涯(1953・映画) 香川京子(32) …… 花の生涯(1963・NHK) 清水良英(31) …… 花の生涯(1974・NTV)
しずか
【生没】1165(永万元)?-?
【生地】丹後国?淡路国?
【実父】
【実母】磯禅師
【別称】静御前
【略伝】
源義経の妾。
京都で白拍子として名を上げていたようで、後に義経に見初められ、以後その寵愛を受ける。
1185(文治元)年の平氏滅亡後に義経とその兄頼朝が不和となって義経が都落ちした際もこれに同行し、後に大和吉野の山中で別れる。その後、頼朝方に捕縛されて鎌倉に送られ、頼朝・政子夫妻の前で舞を舞った際、義経への想いを謡って頼朝を怒らせたが、政子の取り成しで許されたという。
鎌倉に護送された際には義経の子を身籠っており、鎌倉で男子を出産したが、頼朝によって殺害され、その後、京都へ戻り、ほどなくして没したとされるが定かではない。
【配役】
坂東勝五郎 …… 義経千本桜(吉野山道行)(1914・天活) 山田五十鈴(21) …… 静御前(1938・新興) 長谷川裕見子(30) …… 浮かれ狐千本桜(1954・映画) 上久保朗子→淡島千景(32)…… 新・平家物語 静と義経(1956・映画) 千原しのぶ(25) …… 続源義経(1956・映画) 佐久間良子(23) …… 源九郎義経(1962・東映) 藤 純子(21) …… 源義経(1966・NHK) 宇津宮雅代(22) …… 北条政子(1970・NET) 藤間勘光次 …… 女人平家(1971・ABC) 友里千賀子(22) …… 草燃える(1979・NHK) 麻生祐未(22) …… 武蔵坊弁慶(1986・NHK) 沢口靖子(25) …… 源義経(1990・TBS) 安田成美(25) …… 源義経(1991・NTV) 雛形あきこ(19) …… 弁慶(1997・ANB) 中江有里(31) …… 弁慶(2004・TVO=テレビ大阪) 石原さとみ(19) …… 義経(2005・NHK) 石橋静河(28) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK) ね お(21) …… 義経のスマホ(2022・NHK)
しだ・よしひで
【生没】1560(永禄3)-1632(寛永9)
【実父】志駄義時
【実母】直江実綱女
【略伝】
上杉家の家臣。
直江兼続の母方のいとこ。1578(天正6)年の上杉謙信没後に生じた上杉景勝と上杉景虎の家督争いでは、景勝に属する。
以後、兼続の配下として各地を転戦する一方で、庄内地方の経営に参画。1598(慶長3)年の景勝の会津への転封後は出羽東禅寺城主となるが、1601(慶長6)年、隣国の最上義光の攻撃を受けて開城したため、高野山に蟄居処分となった。
1603(慶長8)年に復帰するが、1607(慶長12)年に幕府の命により再び蟄居する。1611(慶長16)年に再度復帰して、1614(慶長19)年からの大坂の陣に景勝に従って出陣。その後、家老を務めて藩政を主導した。
【配役】
信太昌之(45) …… 天地人(2009・NHK)
しちざわ・さくざえもん
【生没】1593(文禄2)-1682(天和2)
【略伝】
徳川家光の側室楽の養父。
下総古河藩主永井尚政に仕えていたが、朝倉惣兵衛の未亡人紫を娶って江戸に出る。その後、紫の連れ子楽が江戸城大奥に上がると江戸城田安門内に屋敷を与えられて厚遇された。
【配役】
市村俊幸(48) …… 大奥(1968・KTV) 河野秋武(61) …… 忍法かげろう斬り(1972・KTV)役名は甚兵衛 中村錦司(59) …… 徳川の女たち(華麗春日局)(1980・CX) 稲葉義男(63) …… 大奥(1983・KTV) 小林桂樹(62) …… 花のこころ(1985・TBS) 伊東四朗(52) …… 春日局(1989・NHK)役名は七沢作兵衛 田中隆三(55) …… 大奥 誕生 有功・家光篇(2012・TBS)
しちじょういん
【生没】1157(保元2)-1228(安貞2)
【生地】
【実父】坊門信隆
【実母】休子(藤原通基女)
【別称】殖子
【略伝】
高倉天皇の妃。
高倉天皇との間に尊成親王(後鳥羽天皇)・守貞親王をもうける。後に尊成親王が即位したことから、1190(建久元)年には准三后となり、また院号宣下を受け、以後、七条院を称した。
【配役】
桑原悦子 …… 女人平家(1971・ABC) 小山あけみ …… 草燃える(1979・NHK)
じつかわ・しょうちょう
【生没】1851(嘉永4)-1907(明治40)
【生地】近江国
【略伝】
伯父嵐鱗之助の養子となり、1858(安政5)年に嵐小鱗(児鱗)の名で初舞台を踏む。
京都を活動拠点とし、1869(明治2)年には初代実川延若の門人となって実川正朝を名乗る。その後、大阪に拠点を移した。
【配役】
中村京之助 …… 春の波涛(1985・NHK)
じっぺんしゃ・いっく
【生没】1765(明和2)-1831(天保2)
【生地】駿河国
【実父】重田鞭助
【実母】りへ
【別称】重田貞一
【略伝】
駿府町奉行所の同心の子に生まれる。
はじめ大坂町奉行小田切土佐守の配下となるが、後にこれを辞し、文筆活動に入る。
やがて江戸の蔦屋重三郎のもとに身を寄せ、その仕事を手伝いながら多数の黄表紙本を出版。1802(享和2)年から刊行を開始した『東海道中膝栗毛』は特に好評を博し、戯作者として後世にもその名を広く知られることとなった。
【配役】
阪東豊昇(41) …… 膝栗毛の盗難(1924・帝キネ) 名村春操(36) …… 山賊(1926・連合) 松本泰輔(36) …… 弥次喜多道中東海道(1931・帝キネ) 天野栄三郎 …… 三千世界膝栗毛 へそ取り天上の巻(1932・東活) 堀 正夫(42) …… 歌麿をめぐる五人の女(1946・松竹) 徳川夢声①(64) …… 弥次喜多道中記(1958・東宝) 徳川夢声②(64) …… 弥次喜多道中双六(1958・東宝) 露口 茂(36) …… 写楽はどこへ行った(1968・NHK) 金子信雄(48) …… 江戸巷談・花の日本橋(1971・KTV) 宍戸 錠(48) …… 北斎漫画(1981・松竹) 片岡鶴太郎(41) …… 写楽 Sharaku(1995・松竹) 役名は幾五郎 辻村ジュサブロー(67)…… 熱血!周作がゆく(2000・ANB) 役名は貞じい
じつりょう・しけい
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
甲斐長延寺の住持。
上杉憲政の一族といわれ、その没落後に武田晴信の庇護を受け、晴信が再興した長延寺の住持となる。その後、晴信の信任を得て、その使者として各地に遣わされた。
【配役】
河合絃司(68) …… おんな風林火山(1986・TBS)
しのざき・ひこじゅうろう
【生没】1826(文政9)-1867(慶応3)
【生地】薩摩国
【実父】名越彦大夫
【実母】
【別称】篠崎仲苗
【略伝】
薩摩藩士。
叔父篠崎蔵太左衛門の養子となる。薩摩藩(島津家)に仕え、主に江戸に詰める。1866(慶応2)年より江戸薩摩藩邸の留守居役を務めるが、翌1867(慶応3)年12月、薩摩藩の意を受けて江戸市中に騒擾を引き起こした相楽総三を藩邸に匿い、そのため犯人を追捕していた出羽庄内藩の軍勢などに藩邸を攻撃され、応戦するも討死した。
【配役】
北城寿太郎(45) …… 勝海舟(1974・NHK)
しぶかわ・かねもり
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
1213(建保元)年2月、僧安念の自白により、泉親衡らによる幕府転覆計画に加わったとして幕府により捕縛される。取調べの結果、処刑と決まるが、兼守が詠んだ和歌に接した将軍源実朝がこれに心動かされ、処刑を免れたという。
【配役】
日野道夫(65) …… 草燃える(1979・NHK)
じぶきょうのつぼね
【生没】1152(仁平2)-1231(寛喜3)
【生地】
【実父】藤原忠雅?
【実母】
【略伝】
平知盛の正室。
はじめ平時子に近侍していたが、後にその子知盛に嫁ぐ。1183(元暦元)年の平氏一門の都落ちに際してはこれに同道。1185(文治元)年の壇ノ浦の戦いで源氏方に捕縛されるが、その後赦免され、守貞親王の乳母となって治部卿局を称し、1221(承久3)年の承久の乱の後、守貞親王の子茂仁親王(後堀河天皇)が即位した後も、院政を開始した親王を支えた。
【配役】
夏川結衣(37) …… 義経(2005・NHK)役名は明子
しぶた・りえもん
【生没】1816(文化13)-1858(安政5)
【生地】蝦夷地
【実父】
【実母】
【略伝】
箱館の商人。
地箱館で廻船問屋を営む一方、読書好きで蔵書家として知られ、箱館で庶民の教育にも当たる。
1845(弘化2)年ごろには江戸で勝麟太郎と邂逅し、その才を見込んで金銭を援助した。
【配役】
小林重四郎(56) …… 勝海舟(1965・MBS) 森繁久弥(77) …… 勝海舟(1990・NTV)
しま
【実母】矢島局
【略伝】
矢島局の子。
将軍徳川家綱の乳母として江戸城大奥で権勢を誇っていた母矢島局とともに江戸城大奥で女中を務め、後に旗本牧野八左衛門に嫁いだ。
【配役】
青柳美枝子(22) …… 大奥(1968・KTV)役名は島露 荒木由美子(23) …… 大奥(1983・KTV) 藤吉久美子(23) …… 大奥妖霊の墓(1984・CX)
しまこ
【生没】
【生地】
【実父】津守氏?
【実母】
【略伝】
璋子(待賢門院)の女房。
源盛行の妻。中宮璋子に近侍していたが、1142(康治元)年、璋子と対立関係にあった得子(美福門院)呪詛の罪で夫盛行とともに土佐へ流された。。
【配役】
初井言栄(43) …… 新・平家物語(1972・NHK)
しまい・そうしつ
【生没】1539(天文8)-1615(元和元)
【生地】
【実父】島井茂久
【実母】
【略伝】
博多の商人。
豊後の大友宗麟に重用され、金融業や対外貿易に携わって莫大な利益を挙げ、また堺の商人と交流して茶の湯に傾倒し、千利休や津田宗及らと親交があった。
大友家の衰退後は織田信長に接近し、1582(天正10)年の上洛時には本能寺の変に遭ったが難を逃れる。その後は豊臣秀吉に用いられ、1587(天正15)年の秀吉の九州攻めの際には神谷宗湛とともに博多の復興を命じられる。1592(文禄元)年からの朝鮮出兵では、秀吉の命を受けて朝鮮と交渉するが果たせず、開戦後は宗湛とともに兵糧調達などに当たった。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いの後には、福岡に入った黒田長政の福岡築城に際して資金を献上してこれに従った。
【配役】
山内 明(62) …… 徳川家康(1983・NHK) 野島秀信 …… 信長(1992・NHK) 佐戸井けん太(60) …… 本能寺ホテル(2017・東宝) 3花柳寿楽(53) …… 麒麟がくる(2020・NHK)