山名宗全
やまな・そうぜん

【生没】1404(応永11)−1473(文明5)
【生地】
【家系】新田氏
【実父】山名時熙
【実母】山名師義女?山名氏清女?
【別称】山名持豊
【略伝】
 応仁の乱における西軍の総大将。
 1441(嘉吉元)年、将軍足利義教を暗殺した赤松満祐を討伐し、将軍足利義満の代に取り上げられた所領や守護職を回復し、幕政の中枢に加わる。
 後に隠居して出家したが、引き続き実権を掌握。やがて養女(桂昌禅尼)の婿である管領細川勝元との間に幕政運営をめぐる意見の対立を生じて不和となり、将軍足利義政の後継問題では義政の子義尚を担いだことから、義政の弟義視を擁立した勝元との対立は決定的となった。
 1467(応仁元)年、管領畠山家の家督をめぐる争いから京都上御霊社に挙兵した畠山政長を支持した勝元に対し、これと家督を争う畠山義就を後援したために勝元との衝突は不可避となり、同年5月に将軍義政を擁して勝元が挙兵すると、全国の守護大名らが細川方(東軍)と山名方(西軍)に分かれて各地で抗争を始め、戦火は各地に広がった。
 1472(文明4)年、乱の長期化を懸念し、勝元と和平交渉に入るが、もはや収拾することができず、交渉は決裂。翌1473(文明5)年3月に没した。
【配役】
石山健二郎(63) …… 怒涛日本史(乱世)(1966・MBS)
萬屋錦之介(62) …… 花の乱(1994・NHK)

山名豊国
やまな・とよくに

【生没】1548(天正17)−1626(寛永3)
【生地】但馬国?
【家系】新田氏
【実父】山名豊定
【実母】細川高国女
【別称】山名禅高
【略伝】
 はじめ因幡岩井城主として兄豊数を支えるが、やがてこれと対立して岩井城を追われる。
 豊数が没すると山名家の家督を相続。山中鹿之介ら尼子家の残党と結んで鳥取城を奪い、本拠とするが、吉川元春の攻撃を受けて降伏し、毛利家の傘下に入る。
 1580(天正8)年、羽柴秀吉の軍勢に鳥取城を囲まれると単身で降伏。その後は浪人したが、1586(天正14)年より徳川家康の庇護を受け、1601(慶長6)年には家康より但馬で6700石を与えられた。
 なお、が秀吉の側室として召し出されている。
【配役】
河上一夫 …… 大坂城の女(1970・KTV)

山名豊久
やまな・とよひさ

【生没】1453(享徳2)−1522(大永2)
【家系】新田氏
【実父】山名宗全
【略伝】
 山名宗全の子。
 細川勝元の養子となるが、父宗全と勝元が不和となると、勝元により廃嫡され、出家させられる。その後、ケ林宗棟を称し、京都大徳寺や妙心寺の住持を務めた。
【配役】
稲葉祐貴 …… 花の乱(1994・NHK)

山名政豊
やまな・まさとよ

【生没】1441(嘉吉元)−1501(文亀2)
【家系】新田氏
【実父】山名宗全
【略伝】
 山名宗全の子。
 兄教豊の養子となり、1467(応仁元)年の教豊の没後、家督を相続して山名家当主となる。
 この年に始まった応仁の乱では父宗全とともに細川方と交戦。1473(文明5)年に宗全が没すると、同年に没した敵方の総大将細川勝元の子政元と講和したが、もはや乱を収拾することはできなかった。
 その後、幕政では将軍足利義稙の擁立などで政元と協力する一方で、守護に任ぜられた但馬などの平定に尽力した。
【配役】
安藤一志(13) …… 花の乱(1994・NHK) 宗全(萬屋錦之介)の孫として登場

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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