足利家時
あしかが・いえとき

【生没】1260(文応元)−1284(弘安7)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利頼氏
【実母】上杉重房
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 1262(弘長4)年の父頼氏の死により、幼くして足利家の家督を相続。母は上杉重房の娘で、幕政を牛耳る北条一族と血縁関係にない初めての足利家当主だったというが、その後、正室に北条時茂の娘を迎え、北条一族との血縁を深める。
 1284(弘安7)年6月、没。足利家に代々伝わるという置文「我七代の孫吾生まれかはりて、天下を取るべし」にある「七代の孫」が家時に当たるが、天下を望むべくもなかったことから、「我命をつづめて三代の中にて天下を取らしめたまへ」という遺言を残し、自害して果てたという。
【配役】
小形竹松 …… 太平記(1991・NHK)
内山昂輝(11)→俊藤光利(27)…… 北条時宗(2001・NHK)

足利貞氏
あしかが・さだうじ

【生没】1273(文永10)−1331(元弘元・元徳3)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利家時
【実母】北条時茂
【略伝】
 足利尊氏の父。
 1284(弘安7)年、父家時の死により家督を相続。幕府に出仕し、1311(応長元)年に執権北条貞時が没した際に出家したという。
【配役】
津田充博(13)→緒形 拳(54) …… 太平記(1991・NHK)

足利尊氏
あしかが・たかうじ

【生没】1305(嘉元3)−1358(延文3・正平13)
【生地】丹波国など諸説あり
【家系】足利氏
【実父】足利貞氏
【実母】清子
【別称】足利高氏
【略伝】
 室町幕府初代将軍。
 1331(元弘元・元徳3)年の父貞氏の死により家督を相続。1333(正慶2・元弘3)年、幕府の命を受け、反幕府勢力の鎮圧のため西上したが、同年5月、突如として幕府に反旗を翻し、京都六波羅探題を急襲してこれを滅ぼした。
 幕府滅亡後の新政では、後醍醐天皇より倒幕の勲功第一とされたが、公家中心の政権運営を進める帝と次第に対立する。1335(建武2)年に北条時行を担いだ旧幕府の残党が挙兵して鎌倉を占拠すると、帝の許可なく東下してこれを鎮圧。その後、そのまま鎌倉にとどまり、天皇の再三の帰洛要請に応じず、そのため新田義貞を中心とする征討軍を差し向けられるが、弟直義とともにこれを箱根竹ノ下に破り、以後、連戦連勝で翌年1月には京都へ入った。
 その後、帝の命を受けて陸奥から西上した北畠顕家らの軍勢に追われ、九州まで敗走するが、同年3月には筑前多々良浜で九州の帝方を破って東上、5月には摂津湊川に義貞・楠木正成らを撃破して上洛を果たす。この年11月には「建武式目」を定めてその政権の基本を明らかにする一方で、12月には帝の大和吉野への脱出を許し、これにより朝廷は2つに分裂した(南北朝分裂)。
 1338(延元3・暦応元)年、北朝より征夷大将軍に任ぜられる。しかし、次第に直義と執事高師直との対立が激化し、尊氏、さらには直義の養子となった庶長子直冬まで巻き込んだ一大抗争に発展。1352(正平7・観応3)年の直義の死により、一時的に幕政の安定を回復したが、1354(正平9・文和3)年には南朝と結んだ直冬に京都を制圧されるなど、政情不穏の状態が続いた。
【配役】
片岡童十郎(39) …… 楠公桜井の駅(1922・松竹)
遠山 満(47) …… 大楠公(1940・映画)
古石孝明 …… 大楠公(1959・MBS)
堀 正夫(55) …… 大楠公(1959・MBS)
神山 繁(37) …… 怒涛日本史(足利尊氏)(1966・MBS)
雨笠利幸(15)→真田広之(31)…… 太平記(1991・NHK)
三觜要介(12) …… 北条時宗(2001・NHK)

足利直冬
あしかが・ただふゆ

【生没】1327(嘉暦2)?−1387(元中4・嘉慶元)?
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利尊氏
【実母】越前局
【略伝】
 足利尊氏の長男。
 母とされる越前局の身分が低かったために尊氏の嫡男とならず、後に叔父直義の養子となったという。
 1349(正平4・貞和5)年に中国地方の統治のために西国に下向するが、同年に表面化した幕府の内紛で直義に属し、直義と対立する高師直に敗れて九州に下る。九州では少弐頼尚ら有力豪族の支援を受け、一時は幕政の実権を掌握した直義によって九州探題に任ぜられるが、1352(正平7・観応3)年の直義の死などによって次第に孤立し、九州を離れて中国地方へ退く。
 その後、南朝と結び、1354(正平9・文和3)年には京都を制圧するなど一時的に勢力を回復したが、すぐに尊氏らの攻勢を受けて撤退した。
【配役】
山崎雄一郎→筒井道隆(20)…… 太平記(1991・NHK)

足利直冬の妻
あしかが・ただふゆのつま

【生没】
【生地】
【実父】少弐頼尚
【実母】
【略伝】足利直冬の妻。
【配役】
苑村美月(19) …… 太平記(1991・NHK)

足利直義
あしかが・ただよし

【生没】1306(徳治元)?−1352(正平7・観応3)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利貞氏
【実母】清子
【略伝】
 足利尊氏の弟。
 1333(元弘3・正慶2)年の兄尊氏の挙兵以来、尊氏に従って各地を転戦。同年の幕府崩壊後は、鎌倉府将軍となった成良親王に随って鎌倉へ下り、関東の統治に当たる。1335(建武2)年7月、北条時行を担いだ旧幕府の残党が信濃に挙兵すると、時行勢の勢いを止められず、一時鎌倉を失うが、翌月、軍勢を率いて東下した尊氏と合流して鎌倉を回復。その後も尊氏と行動をともにし、各地を転戦した。
 その後、尊氏に代わって政務を担うようになり、1338(延元3・暦応元)年の尊氏の征夷大将軍就任後も事実上の最高権力者として幕政を差配したが、これに反発する足利家執事高師直との対立を次第に深め、1349(正平4・貞和5)年には軍事衝突に発展。直義の出家隠退でいったん収束するものの、翌年、師直討伐を掲げて南朝と結んだために尊氏とも対立し、尊氏の子で自らの養子となっていた直冬をも巻き込んだ激しい抗争となった。
 翌1351(正平6・観応2)年には摂津打出浜に尊氏を破って師直らを殺害。その後、幕政に復帰するが、尊氏との対立は収まらず、やがて南朝と結んだ尊氏によって追討を受け、翌年1月、落ち延びた鎌倉にて尊氏と和睦したが、翌2月に急死した。『太平記』は尊氏による毒殺とする。
【配役】
丹下知嘉 …… 楠公父子(1933・太秦)
末広憲治 …… 大楠公(1959・MBS)
仲谷 昇(37) …… 怒涛日本史(足利尊氏)(1966・MBS)
高橋 守(16)→高嶋政伸(25)…… 太平記(1991・NHK)

足利基氏
あしかが・もとうじ

【生没】1340(延元5・暦応3)−1367(正平22・貞治6)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利尊氏
【実母】登子
【略伝】
 足利尊氏の四男。
 1349(正平4・貞和5)年、兄義詮の上洛と入れ替わりに鎌倉公方として鎌倉へ下り、上杉憲顕らを関東管領に任じてこれら家臣の輔佐を受けながら東国の統治に当たった。
【配役】
枝松拓矢 …… 太平記(1991・NHK)

足利泰氏
あしかが・やすうじ

【生没】1216(建保4)−1270(文永7)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利義氏
【実母】北条泰時
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 将軍九条頼経頼嗣父子に近く、1251(建長3)年、頼経による幕府転覆計画が露見した際にはこれへの関与を疑われたためか、幕府に届け出ることなく出家した。
【配役】
西岡徳馬(55) …… 北条時宗(2001・NHK)

足利泰氏の妻
あしかが・やすうじのつま

【生没】
【生地】
【家系】北条(鎌倉)氏
【実父】北条朝時
【実母】
【略伝】足利泰氏の妻。
【配役】
原田美枝子(43) …… 北条時宗(2001・NHK) 役名は桔梗

足利義昭
あしかが・よしあき

【生没】1537(天文6)−1597(慶長2)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義晴
【実母】慶寿院(近衛尚通女)
【別称】足利義秋、覚慶
【略伝】
 室町幕府15代将軍。
 12代将軍足利義晴の次男。若年のころに出家していたが、1565(永禄8)年に兄の将軍義輝が殺害されると還俗し、幕府再興を期して朝倉義景など各地の大名を頼る。
 1568(永禄11)年に織田信長の後援を受けて上洛し、15代将軍に就任。信長の輔佐を受けるが、次第にこれと対立し、本願寺顕如武田信玄毛利輝元浅井長政らに親書を送って信長包囲網を形成。1572(元亀3)年の信玄の西上によって一時は優勢となるが、翌年4月の信玄の病死により武田勢が甲斐へ撤退すると包囲網が崩壊し、この年7月には信長により京都を追われ、ここに室町幕府は滅亡した。
 その後、毛利家などを頼るが、勢力の回復を果たすことはできず、後に豊臣秀吉により山城槙島で1万石を与えられた。
【配役】
久米 明(39) …… 土性っ骨奮戦記(1963・NHK)
川喜多雄二(41) …… 徳川家康(1964・NET)
16市村家橘(47) …… 太閤記(1965・NHK)
楠 年明(33) …… 仮面の忍者赤影(1967・KTV)
大出 俊(28) …… 天と地と(1969・NHK)
楠本憲吉(49) …… 亭主の好きな柿8年(1970・NET)
菅貫太郎(39) …… 新書太閤記(1973・NET)
伊丹十三(40) …… 国盗り物語(1973・NHK)
松橋 登(34) …… 黄金の日日(1978・NHK)
鈴木瑞穂(52) …… 戦国自衛隊(1979・東宝)
津村 隆(38) …… おんな太閤記(1981・NHK)
篠原大作(45) …… 徳川家康(1983・NHK)
石橋蓮司(46) …… 太閤記(1987・TBS)
9市川団蔵(37) …… 武田信玄(1988・NHK)
大橋吾郎(33) …… 織田信長(1989・TBS)
青山裕一(25) …… 信長(1992・NHK)
京本政樹(35) …… 織田信長(1994・TX)
石橋蓮司(54) …… 豊臣秀吉天下を獲る!(1995・TX)
玉置浩二(38) …… 秀吉(1996・NHK)
モロ師岡(43) …… 利家とまつ 加賀百万石物語(2002・NHK)
相島一之(44) …… 国盗り物語(2005・TX)
三谷幸喜(45) …… 功名が辻(2006・NHK)
京本政樹(47) …… 太閤記 天下を獲った男・秀吉(2006・EX)
谷原章介(35) …… 明智光秀 神に愛されなかった男(2007・CX)
小松利昌(35) …… ソードブル ジライヤ忍法帖(2008・KTV)
木下ほうか(45) …… 寧々 おんな太閤記(2009・TX)
和泉元彌(37) …… 江 姫たちの戦国(2011・NHK)
梶原 善(45) …… 戦国疾風伝 二人の軍師(2011・TX)
佐藤二朗(44) …… 女信長(2013・CX)
正名僕蔵@(43) …… 信長のシェフ(第1部)(2013・EX)
池田政典(47) …… 濃姫 II 戦国の女たち(2013・EX)
吹越 満(49) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)
堀部圭亮(48) …… 信長協奏曲(2014・CX)
正名僕蔵A(44) …… 信長のシェフ(第2部)(2014・EX)
滝藤賢一(44) …… 麒麟がくる(2020・NHK)
古田新太(58) …… どうする家康(2023・NHK)

足利義詮
あしかが・よしあきら

【生没】1330(元徳2)−1367(正平22・貞治6)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利尊氏
【実母】登子
【別称】千寿王
【略伝】
 室町幕府2代将軍。
 足利尊氏の次男。1333(元弘3)年、高氏(尊氏)が反幕府勢力の討伐のために鎌倉を離れた際、人質として母登子とともに鎌倉に留め置かれたが、高氏の幕府方からの離反に伴い、登子とともに鎌倉から脱出し、鎌倉へ進撃中の新田義貞勢に合流。幕府崩壊後は、鎌倉にあって叔父足利直義らの輔佐を受けて東国の統治に当たり、1338(延元3・暦応元)年の尊氏の征夷大将軍就任後も引き続き鎌倉にとどまった。
 1349(正平4・貞和5)年、幕府の内紛が激化すると、尊氏の要請を受けて上洛し、尊氏と対立を深める直義に代わって幕政に参画。その後も尊氏に従って、直義や直義と結んだ南朝の軍勢と交戦を重ねるが、1354(正平9・文和3)年には南朝と結んだ異母兄直冬に京都を制圧されるなど、政情不穏の状態が続いた。
 1358(正平13・延文3)年、尊氏の死により幕府2代将軍に就任。南朝との対立から南朝方により一時京都を追われるが、ほどなくして京都を奪回し、南朝との講和を進めて次第に幕政の基盤を安定させた。
【配役】
稲葉洋介→森田祐介(18)→片岡孝太郎(23)…… 太平記(1991・NHK)

足利義氏
あしかが・よしうじ

【生没】1189(文治5)−1255(建長6)
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利義兼
【実母】時子
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 母が北条時政の娘であったために北条一族と懇意で、伯父に当たる幕府執権北条義時、その子泰時を輔佐して幕政に関与(後に泰時の娘を正室に迎える)。1213(建保元)年の和田合戦、1221(承久3)年の承久の乱でも幕府方の主力として活躍する。
 1241(仁治3)年に出家するが、引き続き幕政に参画した。
【配役】
小沢重雄(53) …… 草燃える(1979・NHK)

足利義勝
あしかが・よしかつ

【生没】1434(永享6)−1443(嘉吉3)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義教
【実母】日野重子
【略伝】
 室町幕府7代将軍。
 1441(嘉吉元)年の父義教の横死により、翌年わずか8歳で幕府7代将軍に就任したが、翌1443(嘉吉3)年7月に急逝した。
【配役】
久我未来(14) …… 花の乱(1994・NHK)

足利義兼の娘
あしかが・よしかねのむすめ

【生没】
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利義兼
【実母】時子
【略伝】
 足利義兼の子。
 伯母北条政子らの画策により、いとこに当たる将軍源実朝に嫁ぐことが決まっていたが、実朝が坊門信清の娘信子を正室に迎えることとしたため、沙汰やみになったという。
【配役】
山本恵理子 …… 草燃える(1979・NHK) 役名は松姫

足利義澄
あしかが・よしずみ

【生没】1480(文明12)−1511(永正8)
【生地】伊豆国
【家系】足利氏
【実父】足利政知
【実母】藤原(武者小路)隆光女
【別称】足利義遐
【略伝】
 室町幕府11代将軍。
 足利義政の甥。幼少時に出家していたが、1493(明応)年に管領細川政元が将軍義材(義稙)を廃立すると、政元らにより11代将軍に擁立される。
 幕政の実権を政元が掌握していたため、1507(永正4)年に政元が暗殺されると後ろ盾を失い、翌年その隙を突いた義材が大内義興の援助を受けて上洛すると、六角高頼を頼って近江朽木谷に逃れ、将軍職を追われた。
 1511(永正8)年8月、京都に戻れぬまま、近江岡山城に没した。
【配役】
羽江幹朗 …… 花の乱(1994・NHK)
永友イサム(34) …… 塚原卜伝(2011・NHK)

足利義稙
あしかが・よしたね

【生没】1466(文正元)−1523(大永3)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義視
【実母】日野良子
【別称】足利義材、足利義尹
【略伝】
 室町幕府10代将軍。
 1489(延徳元)年、いとこに当たる将軍足利義尚が近江の陣中に没すると、父義視とともに美濃より上洛して伯父の前将軍足利義政の養子となり、翌年、征夷大将軍に就任。しかし、管領細川政元らとの対立を深めた結果、1493(明応2)年、政元らによって将軍職を追われ、越中に逃れる。
 その後、山口の大内義興を頼り、1508(永正5)年、義興や細川高国に奉ぜられ、前年の政元暗殺で混乱する京都へ入る。将軍足利義澄を近江へ追って再び将軍位に就くが、1521(大永元)年に高国と対立して再び京都を追われ、1523(大永3)年4月、阿波撫養に没した。
【配役】
千秋 実(41) …… 忍術水滸伝 稲妻小天狗(1958・東映)
根岸健太→大島一貴(11)→大沢たかお(26)……花の乱(1994・NHK)
田口トモロヲ(40) …… 毛利元就(1997・NHK)
本田博太郎(60) …… 塚原卜伝(2011・NHK)

足利義輝
あしかが・よしてる

【生没】1536(天文5)−1565(永禄8)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義晴
【実母】慶寿院(近衛尚通女)
【別称】足利義藤
【略伝】
 室町幕府13代将軍。
 12代将軍足利義晴の長男。1546(天文15)年、管領細川晴元と対立して近江坂本に逃れていた父義晴より将軍職を継承。1548(天文17)年に晴元と和睦して京都へ戻ったが、翌年、晴元より離反した三好長慶らによって再び京都を追われる。1552(天文21)年に長慶と和睦して帰洛したが、ほどなく再び対立して近江朽木に逃れ、1558(永禄元)年にようやく和睦が成って京都へ戻った。
 幕政の実権は長慶にあったものの、各地の大名間の抗争の調停に乗り出しつつ、各大名に上洛を促すなど将軍権威の回復に努める。しかし、1564(永禄7)年に長慶が没すると、その後勢力を強大化させた三好三人衆(三好長逸三好政康岩成友通)らとの対立を深め、翌年5月、三人衆らによって二条御所を襲われ、殺害された。剣豪として知られ、このとき、名刀を何本に畳に刺し、襲い来る多くの敵と刀を交えたという。
【配役】
中村賞三郎 …… 室町御所(1925・連合)
月美弥夫 …… 太閤記 藤吉郎出世飛躍の巻(1936・新興)
山本 学(32) …… 天と地と(1969・NHK)
竹脇無我(29) …… 国盗り物語(1973・NHK)
宮田恭男(28) …… 信長(1992・NHK)
北大路欣也(51) …… 織田信長(1994・TX)
千葉哲也(42) …… 国盗り物語(2005・TX)
山口祥行(35) …… 功名が辻(2006・NHK)
向井 理(38) …… 麒麟がくる(2020・NHK)

足利義教
あしかが・よしのり

【生没】1394(応永元)−1441(嘉吉元)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義満
【実母】慶子(安芸法眼女)
【略伝】
 室町幕府6代将軍。
 足利義満の五男。若年のころに出家し、天台座主を務めていたが、1428(正長元)年、兄の4代将軍義持が後継を定めぬまま没すると、籤引きで後継に選ばれ、幕府6代将軍に就任。就任後は将軍権力の強化に努めて専制を敷き、1439(永享11)年にはこれに反抗する鎌倉公方足利持氏を討伐するなどした。
 その後も各地の大名の家督相続に介入するなどしたため次第に人心の離反を招き、1441(嘉吉元)年6月、祝宴に招かれた赤松満祐邸で満祐らによって殺害された。
【配役】
岩城力也(47) …… 白鳥の騎士(1962・NET)
小林勝也(51) …… 花の乱(1994・NHK)

足利義尚
あしかが・よしひさ

【生没】1465(寛正6)−1489(長享3)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義政
【実母】日野富子
【略伝】
 室町幕府9代将軍。
 出生時には父の将軍義政の後継に叔父義視が予定されていたため、その誕生によって将軍後継問題が生じ、これが1467(応仁元)年からの応仁の乱の起因となる。
 乱中の1473(文明5)年、義政より将軍職を譲られて幕府9代将軍となり、成人後は応仁の乱により失墜した幕府権威の回復に努める。1487(長享元)年より、幕府への反抗を続ける近江の六角高頼討伐のために同地への親征を繰り返したが、六角勢の頑強な抵抗に遭って長期滞陣を余儀なくされ、1489(長享3)年3月、近江の陣中にて病没した。
【配役】
高田遼太→井上孝幸(13)→松岡昌宏(17)…… 花の乱(1994・NHK)

足利義栄
あしかが・よしひで

【生没】1538(天文7)?−1568(永禄11)
【生地】阿波国
【家系】足利氏
【実父】足利義維(義冬)
【実母】大内義興
【略伝】
 室町幕府14代将軍。
 足利義澄の孫。阿波で三好氏の庇護を受けていたが、1565(永禄8)年、いとこに当たる将軍足利義輝が三好三人衆(三好長逸三好政康岩成友通)らによって討たれると、三人衆によって将軍後継に擁立され、義輝の弟義秋(義昭)とその座を争うが、1568(永禄11)年2月に征夷大将軍に任ぜられて、幕府14代将軍となる。
 しかし、同年9月、織田信長が義昭を奉じて上洛するとこれに敗れて京都を撤退し、ほどなくして病死した。
【配役】
一ノ瀬颯(23) …… 麒麟がくる(2020・NHK)

足利義政
あしかが・よしまさ

【生没】1436(永享8)−1490(延徳2)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義教
【実母】日野重子
【略伝】
 室町幕府8代将軍。
 1443(嘉吉3)年、兄の将軍義勝が没するとその後を継いで幕府8代将軍に就任するが、母重子や乳母今参局、妻日野富子などによる幕政への介入が目立ち、次第に政治への関心を失ったという。
 不和だったとされる富子との間に男子が出生しなかったため、1464(寛正5)年、弟義尋(義視)を還俗させて将軍後継に擁立しようとしたが、翌年、富子との間に男子(義尚)が出生して将軍後継問題を生じ、これが1467(応仁元)年からの応仁の乱の契機となった。
 1473(文明5)年に将軍職を義尚に譲って隠居。その後は、東山山荘(銀閣)の造営に心血を注いだ。
【配役】
関本 勝 …… 石の庭(1957・NHK)
谷口 完(40) …… 石の庭(1962・NHK)
山口 崇(41) …… 幻花(1977・NET)
西谷卓統(12)→7市川新之助(17)→12市川団十郎(48)…… 花の乱(1994・NHK)
萩原健一(59) …… TAJOMARU(2009・ワーナー)

足利義視
あしかが・よしみ

【生没】1439(永享11)−1491(延徳3)
【生地】山城国
【家系】足利氏
【実父】足利義教
【実母】小宰相局
【略伝】
 足利義政の異母弟。
 早くに出家していたが、兄義政に男子がなかったため、1464(寛正5)年、義政の要請により、将軍後継含みで還俗し、義視と改名。しかし、翌年、義政に男子(義尚)が生まれたために将軍後継問題を生じ、自らは管領細川勝元の後援を受け、義尚の母で正室良子の姉にも当たる日野富子らとの対立を深める。
 将軍後継問題に端を発する1467(応仁元)年からの応仁の乱では、一方の総大将となった勝元に属するが、ほどなくこれから離れて伊勢へ下る。翌年、義政の招請によりいったん京都へ戻るが、後に義政と不和となって敵方(山名方)に身を投じた。
 美濃土岐家のもとにあった1489(延徳元)年、将軍義尚が没して子の義材(義稙)が将軍に擁立されることとなったため、義材とともに京都へ戻った。
【配役】
仲谷 昇(51) …… 若き日の北條早雲(1980・ANB)
佐野史郎(39) …… 花の乱(1994・NHK)

足利頼氏
あしかが・よりうじ

【生没】1240(仁治元)?−1262(弘長2)?
【生地】
【家系】足利氏
【実父】足利泰氏
【実母】北条時氏女
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 1251(建長3)年に出家した父泰氏の後を継ぎ、将軍宗尊親王に近侍する。1256(建長8)年には、執権北条時頼の長男時利(時輔)の元服に当たってその加冠役を務めた。
【配役】
厚木拓郎(12)→安藤一平(19)→尾美としのり(36)…… 北条時宗(2001・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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