大場一真斎
おおば・いっしんさい

【生没】1803(享和3)−1871(明治4)
【生地】常陸国
【実父】大場景命
【実母】稲葉通義女
【略伝】
 水戸藩(徳川家)の家老。
 水戸徳川家に仕えて若年寄や家老などを務める一方で、尊王攘夷派として知られ、隠居と復職を繰り返す。
 1861(文久元)年に水戸浪士がイギリス公使館を襲撃した際には、その責めを負って武田耕雲斎らとともに謹慎を命じられたが、1863(文久3)には藩政に復帰して、藩主徳川慶篤の上洛などに従う。
 1867(慶応3)年の大政奉還後は、慶篤の兄で幕府将軍徳川慶喜の命を受けて京都二条城の留守を預かり、維新後もそのまま京都にとどまった。
【配役】
佐渡 稔(55) …… 新選組!(2004・NHK)

大庭景親
おおば・かげちか

【生没】1106(嘉承元)?−1180(治承4)
【生地】相模国
【実父】大庭景宗?大庭景忠?
【実母】
【略伝】
 相模の豪族。
 大庭景義の弟。1156(保元元)年の保元の乱、1159(平治元)年の平治の乱でともに源義朝に属し、平治の乱の敗戦後に捕縛されるが助命される。
 その後、平氏方に転じて1180(治承4)年の源頼朝挙兵の際にはこれを相模石橋山に撃破。しかし、同年、房総半島に渡って反転攻勢に出た頼朝勢に敗れて捕縛され、同年10月に斬首された。
【配役】
加藤 武(50) …… 草燃える(1979・NHK)
伊藤敏八(58) …… 義経(2005・NHK)
木下政治(42) …… 平清盛(2012・NHK)
國村 隼(67) …… 鎌倉殿の13人(2022・NHK)

大庭景義
おおば・かげよし

【生没】?−1210(承元4)
【生地】
【実父】大庭景宗?大庭景忠?
【実母】横山氏女
【別称】大庭景能
【略伝】
 源頼朝の家臣。
 大庭景親の兄。源義朝に仕えるが、1156(保元元)年の保元の乱で源為朝の矢を受けて負傷し、以後は本拠の相模に隠棲。1180(治承4)年、平氏に対して挙兵した源頼朝に加勢したが、平氏追討軍には加わらず、頼朝の側近くに仕える。
 1193(建久4)年に出家し、その後、罪を得て鎌倉より一時追放されたが、1195(建久6)年には赦された。
【配役】
花沢徳衛(68) …… 草燃える(1979・NHK)

大庭賢兼
おおば・かたかね

【生没】1523(大永3)−?
【生地】
【実父】大庭矩景?大庭景家?
【実母】
【略伝】大内義隆に仕えるが、1551(天文20)年の陶隆房の謀叛の際にこれに加わる。しかし、後に毛利元就に降伏して、毛利家に仕えた。
【配役】
中島久之(45) …… 毛利元就(1997・NHK)

大庭恭平
おおば・きょうへい

【生没】1830(天保元)−1902(明治35)
【生地】武蔵国
【実父】大庭弘訓
【実母】
【略伝】
 会津藩(松平家)に仕える。
 1862(文久2)年、主君松平容保の京都守護職就任が決まると、先発隊として容保に先んじて上洛し、尊王攘夷派の志士と交流してその動向を探索したという。しかし、志士らと同心し、翌年2月、京都等持院の足利三代の木像の首を斬ってこれを洛中に晒した咎で捕縛される。
 後に赦免されて会津に戻り、1868(明治元)年からの戊辰戦争では、越後口で奮戦。維新後は、青森や北海道箱館などで官職に就いたが、後に退職し、北海道室蘭で没した。
【配役】
山中 崇(35) …… 八重の桜(2013・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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