山田顕義
やまだ・あきよし

【生没】1844(弘化元)-1892(明治25)
【生地】長門国
【実父】山田顕行
【実母】熊野宇治女
【別称】山田市之允
【略伝】
 長州萩城下の松下村塾で吉田松陰に学んで尊王攘夷活動に身を投じ、1863(文久3)年の蛤御門の変(禁門の変)、下関(馬関)戦争などに加わり、1868(明治元)年からの戊辰戦争では箱館まで転戦する。
 維新後は新政府に出仕し、1871(明治4)年からの岩倉使節団に同行して洋行。帰国後は司法大輔、司法卿と司法畑を歩み、1885(明治18)年の内閣制度の発足に当たっては初代司法相に就任した。
【配役】
芝田 新(34) …… 南風薩摩歌(1937・映画)
9市川八百蔵(58) …… 風雪(大津事件)(1964・NHK)
依田英助(49) …… 明治の群像(大隈重信)(1976・NHK)
鈴木 智①(42) …… 明治の群像(鹿鳴館)(1976・NHK)
鈴木 智②(42) …… 明治の群像(陸奥宗光)(1976・NHK)
武田洋和(28) …… 花神(1977・NHK)
伊藤浩二(43) …… 春の波涛(1985・NHK)
石橋正次(40) …… 五稜郭(1988・NTV)
三村伸也 …… 夜会の果て(1997・NHK)
山田涼介(19)→渡 哲也(71)…… 知られざる幕末の志士 山田顕義物語(2012・MBS)
達 淳一(33) …… 花燃ゆ(2015・NHK)

山田浅右衛門[八代目]
やまだ・あさえもん

【生没】1839(天保10)-1882(明治15)
【生地】武蔵国?
【実父】七代目山田浅右衛門
【実母】幸(六代目山田浅右衛門女?養女?)
【別称】山田吉豊
【略伝】
 「首切り浅右衛門」の8代目。
 維新後、東京府囚獄掛斬役に転じ、1874(明治7)年までこれを務めた。
【配役】
岡田一恭① …… 必殺仕事人 激突!(1991・ABC)
岡田一恭② …… 必殺スペシャル・新春(せん・りつ誘拐される)(1992・ABC)

山田浅右衛門[九代目]
やまだ・あさえもん

【生没】1854(安政元)-1911(明治44)
【生地】武蔵国?
【実父】七代目山田浅右衛門
【実母】幸(六代目山田浅右衛門女?養女?)
【別称】山田吉亮
【略伝】
 「首切り浅右衛門」の9代目(8代目とするものもある)。
 七代目の三男。雲井龍雄島田一郎、高橋お伝などの斬首を担当。1881(明治14)年に市ヶ谷監獄署書記となるが、翌年に退職。1880(明治13)年の刑法施行により死刑が絞首刑に限定されたことによるものとの指摘がある。
 1894(明治27)年8月には、自らが中心となり、父や自身が斬首した志士らを追悼する大法会を催した。
【配役】
土方 巽(41) …… 明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史(1969・東映)
伊吹吾郎(31) …… 毒婦お伝と首切り浅(1977・東映)
竹内良輔① …… 必殺仕事人 激突!(1991・ABC)
竹内良輔② …… 必殺スペシャル・新春(せん・りつ誘拐される)(1992・ABC)

山田一郎左衛門
やまだ・いちろうざえもん

【生没】1794(寛政6)-1849(嘉永2)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】山田清安
【略伝】
 薩摩藩士。
 京都薩摩藩邸留守居などを務める一方で、国学や歌道に通じていたという。
 島津斉彬の藩主擁立運動に加わり、藩主島津斉興やその側室由羅を排斥しようとしたため、1849(嘉永2)年12月、藩命により切腹させられた。
【配役】
若井緑郎① …… 南国太平記 比叡の血煙り(1960・映画)
若井緑郎② …… 南国太平記 薩摩の狼煙(1960・東映)
大矢兼臣(45) …… 風の隼人(1979・NHK)
奥野 匡(62) …… 翔ぶが如く(1990・NHK) 役名は山田

山田新右衛門
やまだ・しんえもん

【生没】?-1560(永禄3)
【生地】駿河国
【実父】山田長益
【実母】
【別称】山田元益
【略伝】
 今川家の家臣。
 今川家に仕え、今川家の人質となっていた松平元康(徳川家康)に代わって三河岡崎城代を務める。
 1560(永禄3)年5月、主君今川義元が尾張桶狭間で横死した際には岡崎城にあったが、その知らせを受けて桶狭間に駆けつけ、討死した。
【配役】
天野ひろゆき(53) …… どうする家康(2023・NHK)

山田重忠
やまだ・しげただ

【生没】?-1221(承久3)
【生地】
【実父】山田重満
【実母】
【略伝】
 鎌倉幕府の御家人。
 尾張山田を本拠とした幕府御家人であったが、後鳥羽上皇にも近かったといわれ、1221(承久3)年の承久の乱では院方に属し、西上する幕府勢を尾張で迎え撃ったが敗戦。京都に退却し、藤原秀康らとともに幕府勢に抗戦したが、敗れて自害した。
【配役】
竹田寿郎(26) …… 草燃える(1979・NHK)

山田重辰
やまだ・しげたつ

【生没】?-1609(慶長14)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 松平忠輝の家臣。
 成長するに伴って乱行の目立つようになった忠輝を皆川広照らとともにしばしば諌めてこれと対立。1609(慶長14)年10月、広照らとともに忠輝の不行跡を幕府に訴えるが、逆にこれを咎められ、切腹させられた。
【配役】
名取幸政(59) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)

山田宗徧
やまだ・そうへん

【生没】1627(寛永4)-1708(宝永5)
【生地】山城国
【実父】明覚
【実母】山田監物女
【別称】四方庵
【略伝】
 小堀遠州や千宗旦に茶道を学び、1655(明暦元)年、宗旦の推挙により三河吉田藩小笠原家の茶頭となる。1697(元禄10)年に主君小笠原長重が幕府老中に就任して武蔵岩槻に転封となった際、小笠原家を退去して江戸に移住した。
 1702(元禄15)年12月、赤穂浪士の吉良上野介邸討入りの前夜に行なわれた吉良邸での茶会に招かれ、弟子だった赤穂浪士大高源五は宗徧よりその茶会の日程を知って当夜の吉良在宅を確信し、これにより討入りの日が定まったという。
【配役】
尾上松緑(39) …… 大高源吾(1934・映画)
森野鍛冶哉(34) …… 忠臣蔵(1939・映画)
小川虎之助(62) …… 忠臣蔵(1959・東映)
柳永二郎(69) …… 赤穂浪士(1964・NHK)
小笠原章二郎(66) …… お庭番(元禄十四年・元禄十五年)(1968・NTV)
徳大寺伸(58) …… あゝ忠臣蔵(1969・KTV)
岡田英次(51) …… 大忠臣蔵(1971・NET)
岩田直二(60) …… 編笠十兵衛(1974・CX)
龍岡 晋(71) …… 元禄太平記(1975・NHK)
大滝秀治(53) …… 赤穂城断絶(1978・東映)
武藤英司(62) …… 赤穂浪士(1979・ANB)
中村伸郎(74) …… 峠の群像(1982・NHK)
北原将光 …… 大忠臣蔵(1989・TX)
有島淳平(69) …… 忠臣蔵(1996・CX)
藤沢 薫(66) …… 編笠十兵衛(1997・TX)
森繁久弥(86) …… 赤穂浪士(1999・TX)
松村達雄(85) …… 元禄繚乱(1999・NHK)

山田為正
やまだ・ためまさ

【生没】
【生地】
【実父】山田為範
【実母】
【別称】山田壮右衛門
【略伝】
 薩摩藩士。
 薩摩藩(島津家)に仕える。島津斉彬の側近で、「安政元年島津斉彬参府御供日記」などを遺した。
【配役】
徳井 優(59) …… 西郷どん(2018・NHK) 役名は山田為久

山田藤吉
やまだ・とうきち

【生没】1848(嘉永元)-1867(慶応3)
【生地】近江国
【実父】
【実母】
【略伝】
 坂本龍馬の用心棒。
 幼少のころから腕力に優れていたため相撲取りとなり、十両まで進むが後に廃業する。
 峰吉あるいは長岡謙吉の紹介で坂本龍馬の用心棒・世話役となったが、1867(慶応3)年11月15日、京都近江屋で龍馬暗殺の刺客と知らずにその応対に当たってその刺客に斬りつけられ、翌日、絶命した。
【配役】
浪野光夫 …… 坂本龍馬(1928・映画)
武田春郎(51) …… 南蛮なでしこ(1938・映画)
阪東太郎(38) …… 維新の曲(1942・大映)
宮島 誠(30) …… 六人の暗殺者(1955・日活)
香川良介①(74) …… 幕末(1970・東宝)
丸岡将一郎(30) …… 勝海舟(1974・NHK)
野呂圭介(37) …… 竜馬暗殺(1974・映画)
香川良介②(86) …… 竜馬がゆく(1982・TX)
五十嵐義弘(43) …… 影の軍団 IV/幕末編(1985・KTV)
オール阪神(30) …… ゴルフ夜明け前(1987・東宝)
岡田和範 …… 新選組血風録(1998・ANB)
大富士(44) …… 壬生義士伝(2002・TX)
松村 明(40) …… 新選組!(2004・NHK)
平口泰司(31) …… 竜馬がゆく(2004・TX)
久保孝真(29) …… 龍馬伝(2010・NHK)
中村味九郎(34) …… 幕末相棒伝(2022・NHK)

山田八右衛門
やまだ・はちえもん

【生没】1826(文政9)-1910(明治43)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】山田八蔵、山田清粛
【略伝】
 土佐藩士。
 土佐藩(山内家)に仕え、土佐藩品川屋敷の惣頭取などを務めた。
【配役】
滝謙太郎(49) …… 竜馬がゆく(1968・NHK)

山田八蔵
やまだ・はちぞう

【生没】?-1588(天正16)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】山田重英
【略伝】
 徳川家の家臣。
 徳川家康に仕えるが、大賀弥四郎らとともに、徳川家と対立していた武田家へ内通する。しかし、1574(天正2)年、大賀らの計画を自白し、そのため大賀らは処刑されるなどした。
 その後も引き続き家康に仕えたが、1588(天正16)年、三河岡崎にて、何者かと口論の末に殺害された。
【配役】
下条アトム(37) …… 徳川家康(1983・NHK)
米本学仁(44) …… どうする家康(2023・NHK)

山田広衛
やまだ・ひろえ

【生没】?-1861(文久元)
【生地】
【実父】山田猪平
【実母】
【略伝】
 土佐藩士。
 1861(文久元)年3月、知人の祝宴で泥酔し、その帰途、すれ違いざまに下士中平忠次郎と接触。詫びる中平を斬殺したため、これを知って駆け付けた中平の兄池田寅之進に殺害された。
【配役】
大宮悌二(40) …… 竜馬がゆく(1968・NHK)
山形 勲(55) …… 幕末(1970・東宝)
久本 昇 …… 天皇の世紀(1971・ABC) 役名は山本
勝部演之(44) …… 竜馬がゆく(1982・TX)
世古陽丸(57) …… 龍馬伝(2010・NHK)

山田方谷
やまだ・ほうこく

【生没】1805(文化2)-1877(明治10)
【生地】備中国
【実父】五郎吉
【実母】梶(西谷信敏女)
【略伝】
 備中松山藩士。
 百姓の子に生まれるが、学問に秀で、1829(文政12)年に苗字帯刀を許される。
 1834(天保5)年に江戸に出て佐藤一斎に学び、その塾頭を務める。後に故郷備中松山に戻って藩に登用され、会計元締や郡奉行を務めて藩政改革を遂行し、藩財政の黒字化に成功。藩主板倉勝静の信頼厚く、1862(文久2)年に勝静が老中に就任すると、その顧問として江戸に下る。維新後の1873(明治6)年、岡山に閑谷学校が再興されると、請われて学問を講じた。
 なお、1859(安政6)年には西国を遊学していた河井継之助の訪問を受け(秋月悌次郎も同時期に滞在し、河井と交流)、藩政改革について継之助に教えを授けている。
【配役】
石橋蓮司(64) …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)

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