石川昭光
いしかわ・あきみつ

【生没】1550(天文19)−1622(元和8)
【生地】出羽国
【家系】伊達氏
【実父】伊達晴宗
【実母】栽松院
【略伝】
 伊達政宗の叔父。
 伊達晴宗の四男。陸奥三芦城主石川晴光の養子となる。
 所領を佐竹家と接してその脅威にさらされ、実質的に芦名家の庇護下に置かれるが、甥に当たる政宗が次第に南進すると、佐竹家と結んだ芦名家とともにこれに対抗。しかし、1589(天正17)年の摺上原の戦いで芦名勢が伊達勢に敗れて潰滅すると政宗の圧力が強まり、その後、政宗の牽制により豊臣秀吉への服従が遅れ、秀吉により所領を没収された。
 その後、政宗に仕えて陸奥松山城主、同国角田城主などを務め、一門筆頭として遇された。
【配役】
睦 五朗(53) …… 独眼竜政宗(1987・NHK)

石川家成
いしかわ・いえなり

【生没】1534(天文3)−1609(慶長14)
【生地】三河国
【実父】石川清兼
【実母】妙西尼(水野忠政女)
【略伝】
 徳川家の家臣。
 母方のいとこに当たる徳川家康に仕えて各地を転戦。遠江掛川城主を務め、1580(天正8)年に嫡男康通に家督を譲って隠居したが、1607(慶長12)年、美濃大垣藩主となっていた康通が病没したため、再び家督となって藩政を見た。
【配役】
田部誠二 …… 徳川家康(1964・NET)
長棟嘉道(27) …… 信長(1992・NHK)

石川数正
いしかわ・かずまさ

【生没】1533(天文2)−1593(文禄2)?
【生地】三河国
【実父】石川康正
【実母】松平重吉女
【別称】石川与七郎
【略伝】
 徳川家の家臣。
 1549(天文18)年、竹千代(徳川家康)が今川家の人質として駿府へ移るとこれに随い、1560(永禄3)年の桶狭間の戦いで今川義元が横死した後に家康が独立すると、家康の側近として各地を転戦した。
 1582(天正10)年の織田信長の横死後、その後継の地位を確立した羽柴秀吉と家康との対立が深まると、秀吉方との交渉に当たるが、1585(天正13)年、突如出奔して秀吉のもとへ走る。原因には諸説があって定かではないが、重臣であった数正の出奔により、徳川家の軍制が旧来のものから武田家のものへと改められた。なお、秀吉からは河内国内で8万石を与えられ、1590(天正18)年、秀吉による天下統一が成ると、信濃松本10万石へ転じた。
【配役】
室田常幸 …… 織田信長(1940・日活)
石山 律(22)→田中明夫(38)…… 徳川家康(1964・NET)
白井武雄 …… 徳川家康(1965・東映) 石川安芸(明石潮)の孫/竹千代(家康)を織田方に奪われた際に切腹
土信田泰史 …… 影武者(1980・東宝)
江原真二郎(47) …… 徳川家康(1983・NHK)
高並 功(50) …… 太閤記(1987・TBS)
村上幹夫(56) …… 武田信玄(1988・NHK)
千葉真一(49) …… 徳川家康(1988・TBS)
石橋蓮司(51) …… 徳川家康 戦国最後の勝利者(1992・ANB)
大林丈史(52) …… 織田信長(1994・TX)
伊藤敏八(48) …… 豊臣秀吉天下を獲る!(1995・TX)
誠 直也(48) …… 秀吉(1996・NHK)
原田清人(62) …… 徳川の女(1997・TX)
能 裕二(38) …… 利家とまつ 加賀百万石物語(2002・NHK)
大河内浩(50) …… 功名が辻(2006・NHK)
本田博太郎(57) …… 徳川家康と三人の女(2008・EX)
伊藤正之(58) …… 真田丸(2016・NHK)
中村織央(38) …… おんな城主直虎(2017・NHK)
松重 豊(60) …… どうする家康(2023・NHK)

石川数正の妻
いしかわ・かずまさのつま

【生没】
【生地】
【実父】内藤義清
【実母】
【略伝】石川数正の妻。
【配役】
山田恵美 …… 徳川家康(1964・NET)
高田敏江(48) …… 徳川家康(1983・NHK) 役名は加津
黒木 瞳(28) …… 徳川家康(1988・TBS) 役名は佐登
木村多江(52) …… どうする家康(2023・NHK) 役名は鍋

石川清兼
いしかわ・きよかね

【生没】?−1578(天正6)
【生地】
【実父】石川忠輔
【実母】
【別称】石川安芸
【略伝】
 松平・徳川家の家臣。
 松平清康広忠(徳川)家康の松平(徳川)家3代に仕え、家中に重きをなした。
【配役】
市川瓢蔵 …… 美勇士(1925・帝キネ)
伊沢一郎(52) …… 徳川家康(1964・NET)
明石 潮(67) …… 徳川家康(1965・東映)
早川純一(47) …… 徳川家康(1983・NHK)

石川五右衛門
いしかわ・ごえもん

【生没】?−1594(文禄3)
【生地】遠江国など諸説あり
【実父】石川明石?
【実母】
【略伝】
 『言継卿記』1594(文禄3)年8月24日の条に、京都三条橋南の河原で釜茹での刑が執行されたとの記録があり、当時長崎にあったスペイン人アヴィラ・ヒロンの『日本王国記』にも同様の記述があるが、いずれにも盗賊の名はない。1642(寛永19)年の林羅山の『豊臣秀吉譜』では、このとき処刑された盗賊の名を石川五右衛門としており、石川五右衛門は実在の盗賊で、しかもこの日処刑されたことになる。また、いずれにも釜茹での際に「子一人」が入っているのも五右衛門伝説に符合している。なお、その存在は江戸中期から義賊として浄瑠璃・歌舞伎でもてはやされ、わが国で最も知られた盗賊の一人となっている。
【配役】
 「秀吉」(1996)では、旧名がんまくとして豊臣秀吉の幼なじみとして登場する。「がんまく」は『太閤記』の登場人物で、秀吉の幼なじみ。また、五右衛門と秀吉が旧知の仲とするのは歌舞伎「楼門五三桐」の創作で、「秀吉」ではこの2つの話をつなぎ合わせて設定したものと考えられる。
2尾上松之助@(37) …… 石川五右衛門一代記(1912・横田)
市川海老十郎(43) …… 石川五右衛門(1917・小林)
嵐 璃徳(46) …… 石川五右衛門(1921・帝キネ)
市川莚十郎(52) …… 石川五右衛門と秀次(1921・国活)
2尾上松之助A(47) …… 石川五右衛門(1922・日活)
片岡市太郎(23) …… 曽呂利と五右衛門(1923・マキノ)
松本泰輔(35) …… 淀君(1930・帝キネ)
中村英雄(12)→光岡龍三郎(30)…… 石川五右衛門(1931・日活)
阿部九州男(27) …… 石川五右衛門(1937・大都)
上田吉二郎(35) …… 珍版大久保彦左衛門(1939・東宝) 亡霊として登場
榎本健一(47) …… エノケンの石川五右衛門(1951・映画)
小池敏夫 …… 真説石川五右衛門(1951・映画)
萩原 満 …… 真説石川五右衛門(1951・映画)
水島道太郎(43) …… 猿飛佐助(1955・日活)
富田仲次郎(46) …… 忍術御前試合(1957・東映)
伴淳三郎(50) …… 大盗小盗(1958・映画)
亜木一路 …… 東海道弥次喜多珍道中(1959・新東宝)
8市川雷蔵@(31) …… 忍びの者(1962・大映)
8市川雷蔵A(32) …… 新忍びの者(1963・大映)
8市川雷蔵B(32) …… 続忍びの者(1963・大映)
大木 実(40) …… 忍者秘帖 梟の城(1963・東映) 役名は風間五平(五右衛門として処刑)
天知 茂(33) …… うそ八万騎(1964・NTV)
品川隆二(31) …… 忍びの者(1964・NET) 釜茹でされるのは影武者の不動丸(飯沼慧)
藤田まこと(31) …… 大日本コソ泥伝(1964・日活)
秋山勝俊 …… 大坂城の女(1970・KTV)
荻野 尋→根津甚八(31)…… 黄金の日日(1978・NHK)
火野正平(31) …… 忍者武芸帖 百地三太夫(1980・東映) 役名は五助
片岡鶴太郎(40) …… 五右衛門(1994・NHK)役名は土ぐも
赤井英和(37) …… 秀吉(1996・NHK)
上川隆也(34) …… 梟の城(1999・東宝) 役名は風間五平(五右衛門として処刑)
小沢仁志@(42) …… 猿飛佐助 闇の軍団(2004・映画)
小沢仁志A(43) …… 猿飛佐助 II 闇の軍団(2005・映画)
広田亮平(13)→田辺季正(19)→江口洋介(42)…… GOEMON(2009・松竹)
片木凰介(5)→11市川海老蔵(39)…… 石川五右衛門(2016・TX)

石川五右衛門の父
いしかわ・ごえもんのちち

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】石川明石?
【略伝】石川五右衛門の父。
【配役】
水原浩一(53) …… 忍びの者(1962・大映)
水野 浩(65) …… 忍びの者(1964・NET) 役名は六無斎
長澤佳也 …… GOEMON(2009・松竹)

石川五右衛門の妻
いしかわごえもん・のつま

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】石川五右衛門の妻。
【配役】
常盤操子(34) …… 石川五右衛門(1931・日活) 役名はお滝
藤村志保@(23) …… 忍びの者(1962・大映) 役名はマキ
藤村志保A(24) …… 続忍びの者(1963・大映) 役名はマキ
涼風真世(36) …… 秀吉(1996・NHK) 役名はおたき/五右衛門(赤井英和)とともに釜茹での刑に処せられる

石川五右衛門の母
いしかわ・ごえもんのちち

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】石川五右衛門の母。
【配役】
木の島静子(31) …… 黄金の日日(1978・NHK)
りょう(36) …… GOEMON(2009・松竹)
今村幸代(41) …… 石川五右衛門(2016・TX)

石川小五郎
いしかわ・こごろう

【生没】1840(天保11)−1919(大正8)
【生地】周防国
【実父】石川淳介
【実母】野原氏女
【別称】河瀬真孝
【略伝】
 長州藩士。
 長州藩藩校明倫館に学び、1862(文久2)年に長州藩先鋒隊、1864(元治元)年には御楯隊に属し、同年の蛤御門の変(禁門の変)に加わる。翌1865(慶応元)年、高杉晋作の挙兵に加わり、改革派の藩政掌握に貢献。翌年の第二次長州征伐では遊撃隊参謀として活躍する。
 翌1867(慶応3)年からイギリスに渡り、後に駐英公使を務め、1871(明治4)年の帰国後は外交畑を歩んでオーストリアやイタリアなど欧州各国に赴任。1903(明治36)年には枢密顧問官となった。
【配役】
高山良一(26) …… 花神(1977・NHK)
井上高志(39) …… 奇兵隊(1989・NTV)

石川五郎市
いしかわ・ごろいち

【生没】)−1594(文禄3)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 石川五右衛門の子。
 1594(文禄3)年8月、父五右衛門とともに京都三条河原で処刑された。
【配役】
尾上助三郎(13) …… 石川五右衛門(1931・日活)
植木基晴(12) …… 忍術御前試合(1957・東映)
蓮池貴人(9)→杉山丈二(13)…… 秀吉(1996・NHK) 役名はりゅう(設定は五郎市とは異なるが五右衛門の子として登場するためここで採録)
南 岐佐(7) …… 石川五右衛門(2016・TX)

石川潤次郎
いしかわ・じゅんじろう

【生没】1836(天保7)−1864(元治元)
【生地】土佐国
【実父】石川音作
【実母】
【別称】石川真義
【略伝】
 土佐藩の足軽の子に生まれる。武市半平太の土佐勤王党に加わって、尊王攘夷派の志士と交流を深める。
 1864(元治元)年、藩命により上洛し、三条実美別邸の警護に当たっていたが、同年6月、池田屋で尊王攘夷派の志士と会談中に新選組に襲撃され、殺害された。
【配役】
東大路健策  …… 維新の曲(1942・大映)
宗近晴見(28) …… 幕末(1964・TBS)
阿部静夫 …… 新選組始末記(1977・TBS)
細川純一(32) …… 徳川一族の崩壊(1980・映画)
坂本勝彦 …… 沖田総司 華麗なる暗殺者(1982・CX)

石川太郎左衛門
いしかわ・たろうざえもん

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】石川義房
【略伝】
 徳川家の家臣。
 徳川家康に仕える。1579(天正7)年、家康の命によりその正室瀬名が殺害された際、検死役を務めた。
【配役】
高津住男(47) …… 徳川家康(1983・NHK)

石川康勝
いしかわ・やすかつ

【生没】?−1615(元和元)
【生地】
【実父】石川数正
【実母】
【別称】勝千代
【略伝】
 石川数正の次男。
 徳川家康の次男秀康豊臣秀吉の養子に入った際これに従い、そのまま豊臣家に出仕する。父数正の没後にその遺領1万5000石を相続したが、1613(慶長18)年、兄康長の改易に連座して除封となった。
 翌1614(慶長19)年の大坂冬の陣に際して大坂城に入城。翌年5月の夏の陣で討死した。
【配役】
久世峻舵(16) …… どうする家康(2023・NHK)

石川六兵衛
いしかわ・ろくべえ

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 商人。
 数代で同名を継承したものと思われ、1681(天和元)年には、将軍徳川綱吉が、江戸上野寛永寺参拝の際に妻おかちの贅沢な生活を見て、身分不相応な驕奢の振舞いを咎めたため、家財を没収され、江戸から追放された。
【配役】
 「元禄繚乱」と「武蔵 MUSASHI」で登場する六兵衛はそれぞれ別人と思われるが、ここでは便宜上まとめて取り扱っている。
津村鷹志(56) …… 元禄繚乱(1999・NHK) 役名は綾瀬屋久兵衛
藤田宗久(54) …… 武蔵 MUSASHI(2003・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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