京極高次
きょうごく・たかつぐ

【生没】1563(永禄6)−1609(慶長14)
【生地】近江国
【実父】京極高吉
【実母】マリア(浅井久政女)
【略伝】
 はじめ織田信長に仕えていたが、1582(天正10)年の本能寺の変の後、京極家の再興を企図して羽柴秀吉の本拠近江長浜城を攻撃したため、後に秀吉の怒りを買って遁世する。
 その後、秀吉の側室となった姉龍子の縁で秀吉に仕え、1587(天正15)年に近江大溝1万石、1590(天正18)年に同国八幡山2万8000石、1595(文禄4)年には同国大津6万石と加増を重ねる。これには姉の縁のみならず、正室が秀吉の側室茶々(淀殿)の妹であったことも影響したとされている。
 1598(慶長3)年の秀吉没後は徳川家康に通じ、1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いに際しては、いったん石田三成に与して東下したが、同年9月3日に引き返して大津城に入り、徳川方に転じて籠城。そのため石田方の猛攻を受けたが、本戦前日の14日朝まで降伏・開城せず、石田方を大津に引き付ける戦功を立てた。
 いったん石田方に属したことから、開城後は剃髪して高野山に逃れたが、家康に戦功を高く評価されて若狭小浜8万5000石に加増転封となった。
【配役】
石濱 朗(35) …… 湖笛(1970・NET)
高橋昌也(40) …… 大坂城の女(1970・KTV)
細川俊之(42) …… 戦国の女たち(1982・CX)
長谷川明男(48) …… 春日局(1989・NHK)
出水 憲(57) …… 豊臣秀吉天下を獲る!(1995・TX)
小野寺昭(57) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)
斎藤 工(30) …… 江 姫たちの戦国(2011・NHK)

京極高知
きょうごく・たかとも

【生没】1572(元亀3)−1622(元和8)
【生地】近江国
【実父】京極高吉
【実母】マリア(浅井久政女)
【略伝】
 京極高次の弟。
 豊臣秀吉に仕え、1593(文禄2)年には舅毛利秀頼の遺領を継いで信濃飯田城主となる。
 1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いでは、当初から徳川家康に属して本戦でも活躍し、戦後、丹後田辺12万3000石に加増転封となる。1614(慶長19)年からの大坂の陣にも幕府方として出陣した。
【配役】
大橋吾郎(44) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)

京極忠高
きょうごく・ただたか

【生没】1593(文禄2)−1637(寛永14)
【生地】山城国
【実父】京極高次
【実母】山田氏女
【略伝】
 京極高次の長男。
 1609(慶長14)年、父高次の死によって小浜藩主となり、1614(慶長19)年からの大坂の陣には幕府方として出兵。1634(寛永11)年には出雲松江26万4200石に加増転封となったが、1637(寛永14)年、嗣子のないまま没した。
 なお、甥の高和が急養子とされたものの、幕府に認められず、いったん所領没収となったが、その後、高次・忠高の功績から、特に高和に播磨龍野6万石が与えられた。実は高和は忠高の側室の子であったが、忠高の正室徳川秀忠の娘)に遠慮して幕府に届けを出していなかったのだという。
【配役】
小川真司(28) …… 徳川秀忠の妻(1969・CX)
井 健太→辻 輝猛(32)…… 葵 徳川三代(2000・NHK)
真島公平(25) …… 茶々 天涯の貴妃(2007・東映)

京極政経
きょうごく・まさつね

【生没】1453(享徳2)−1502(文亀2)?
【生地】
【実父】京極持清
【実母】
【略伝】
 近江などの守護。
 1470(文明2)年の父持清の死により、弟(甥とも)高清との間で家督争いを生じ、一時は優勢となって近江や出雲などの守護に任ぜられるが、六角高頼の攻勢によって近江守護職を失い、尼子経久に出雲の支配権を奪われるなど、次第に勢力を失う。
 1487(長享元)からの将軍足利義尚の六角攻めに従って出兵し、1490(延徳2)年には近江守護職を回復。しかし、高清とはその後も一進一退の攻防を繰り返し、勢力を挽回できぬまま没した。
【配役】
山下晃彦 …… 花の乱(1994・NHK)

京極持清
きょうごく・もちきよ

【生没】1407(応永14)−1470(文明2)
【生地】
【実父】京極高光
【実母】正親町三条公豊女
【略伝】
 室町幕府の侍所頭人。
 1439(永享11)年、兄持高の死により家督を継承し、近江や出雲などの守護となる。
 1449(宝徳元)年から1466(文正元)年まで幕府侍所頭人を務め、1467(応仁元)年からの応仁の乱では、甥の細川勝元に属し、山名宗全に属した一族の六角高頼と近江で激しく交戦した。
【配役】
三浦賢二(39) …… 花の乱(1994・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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