六角承禎
ろっかく・しょうてい

【生没】1521(大永元)−1598(慶長3)
【生地】近江国
【実父】六角定頼
【実母】呉服御前
【別称】六角義賢
【略伝】
 近江観音寺城主。
 1552(天文21)年、父定頼の死により家督を継承するが、北近江の浅井家の独立を許すなど父定頼が得た勢力を次第に失う。
 1559(永禄2)年に嫡男義治に家督を譲って隠居・出家するが、義治の乱行もあって家中の統制が十分にとれず、1568(永禄11)年、織田信長が上洛をめざして領内を通過した際にはこれに一戦を挑んだが惨敗し、逃亡。その後、三好三人衆(三好長逸三好政康岩成友通)などと結んで信長に抵抗したが、1570(元亀元)年には将軍足利義昭を通じて信長と一時和睦する。
 信長と義昭が決裂すると、近江で信長に抗戦。1582(天正10)年の信長の横死後は、天下の実権を掌握した豊臣秀吉の御伽衆となった。
【配役】
奥村公延(48) …… 黄金の日日(1978・NHK)
平泉 成(48) …… 信長(1992・NHK)

六角高頼
ろっかく・たかより

【生没】1462(寛正3)?−1520(永正17)
【実父】六角久頼?六角政頼?
【略伝】
 近江の守護。
 1467(応仁元)年からの応仁の乱による混乱に乗じて、近江の支配権を強化する。1478(文明10)年に幕府より近江守護に任ぜられるが、次第に幕府との関係が悪化。487(長享2)年には将軍足利義尚の親征を受け、以後もたびたび幕府を受けたが屈せず、逆に地盤を固めて戦国大名としての六角家の礎を築いた。
【配役】
山本龍二(40) …… 花の乱(1994・NHK)

六角義治
ろっかく・よしはる

【生没】1545(天文14)−1612(慶長17)
【生地】近江国
【実父】六角承禎
【実母】畠山義総女
【略伝】
 六角承禎の子。
 1559(永禄2)年、父承禎の隠居により家督を相続。若年であったため、承禎が引き続き家中の実権を掌握していたが、1563(永禄7)年に重臣後藤賢豊を謀殺して家臣の離反を招き、1567(永禄10)年には家臣団の手になる「六角氏式目」に署名させられ、名実とともに実権を失う。翌年、織田信長が上洛をめざして領内を通過した際には、承禎とともにこれに一戦を挑んだが、惨敗して逃亡し、戦国大名としての六角氏はここに滅亡した。
 その後、承禎とともに三好三人衆(三好長逸三好政康岩成友通)などと結んで信長に抵抗したが、1570(元亀元)年に信長に降伏し、その後、豊臣秀吉秀頼父子に仕えた。
【配役】
山口晃史(35) …… 信長(1992・NHK)

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