土岐善麿
とき・ぜんまろ

【生没】1885(明治18)−1980(昭和55)
【生地】東京市
【実父】土岐善静
【実母】観世
【別称】哀果
【略伝】
 早稲田大を卒業後、読売新聞に入って社会部長などを務める。1917(大正6)年に自らの発案で開催された「東海道駅伝徒歩競争」は、わが国の駅伝の濫觴とされる。
 その後、朝日新聞に移り、社会部長などを歴任。その一方で、歌人としても知られ、石川啄木などに影響を与えたという。その他にも杜甫の研究やローマ字の普及など多方面で活躍し、芸術院会員、政府の国語審議会会長なども務めた。
【配役】
笹川富士夫 …… われ泣きぬれて(1948・映画)
伊豆 肇(31) …… 若き日の啄木 雲は天才である(1948・映画)
山中 聡(47) …… いだてん 東京オリムピック噺(2019・NHK)

土岐朝治
とき・ともはる

【生没】1661(寛文元)−1733(享保18)
【家系】土岐氏
【実父】豊島頼房
【実母】分部友定女
【別称】土岐信濃守、豊島半之丞
【略伝】紀州徳川家に仕えていたが、1716(享保元)年、主君徳川吉宗が幕府8代将軍に就任すると、その世子長福丸(家重)とともに二の丸に入ってその養育に当たった。
【配役】
福田豊土(61) …… 八代将軍吉宗(1995・NHK)

土岐朝義
とき・ともよし

【生没】?−1859(安政6)?
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】土岐信濃守
【略伝】
 江戸幕府の旗本。
 土岐源次郎の養子か。幕府に出仕し、西の丸小姓などを務め、1851(嘉永4)年に一橋家家老となり、当主一橋慶喜に仕えた。
【配役】
小野武彦(56) …… 徳川慶喜(1998・NHK)

土岐頼兼
とき・よりかね

【生没】?−1324(正中元)
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼貞
【略伝】
 美濃の豪族。
 1324(正中元)年、後醍醐天皇の側近日野資朝と接触し、いとこの土岐頼員をはじめ同族の多治見国長らと倒幕の兵を起こすことを画策したが、事前に計画が漏れ、同年9月、六波羅探題の軍勢に攻められて自害した。
【配役】
田辺年秋(41) …… 太平記(1991・NHK)

土岐頼純
とき・よりずみ

【生没】1524(大永4)−1547(天文16)
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼武
【実母】朝倉貞景女
【略伝】
 美濃の守護。
 父頼武と対立していた叔父頼芸によって美濃を追われ、母方の実家越前朝倉家を頼る。
 1546(天文15)年、頼芸そして頼芸に代わって美濃を掌握していた斎藤道三と和睦して美濃へ戻り、美濃守護に据えられるが、翌年に没した。
【配役】
矢野聖人(29) …… 麒麟がくる(2020・NHK)道三(本木雅弘)に毒殺される設定

土岐頼香
とき・よりたか

【生没】?−1544(天文13)
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐政房
【実母】
【別称】土岐八郎
【略伝】
 土岐政房の八男。
 土岐頼武頼芸の弟。斎藤道三の婿であったが、1544(天文13)年、道三の手の者によって襲撃され、落命した。
【配役】
下元佳好(41) …… 国盗り物語(2005・TX)

土岐頼武
とき・よりたけ

【生没】
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐政房
【実母】
【別称】土岐政頼
【略伝】
 美濃の守護。
 政房の嫡男だったが、父政房の後援を受けた弟頼芸と家督を争い、1517(永正14)年には武力衝突に至る。いったん劣勢となり、美濃より追われるが、1519(永正16)年、越前守護朝倉孝景の支援を得て美濃に侵攻し、美濃守護となった。
 1525(大永5)年、頼芸が叛旗を翻し、1530(享禄3)年に再び越前に追われ、その後も美濃の奪回を狙って頼芸と交戦を繰り返した。
【配役】
仲谷 昇(44) …… 国盗り物語(1973・NHK)
西田 健(46) …… 戦国乱世の暴れん坊 齋藤道三怒涛の天下取り(1991・ANB)
原田大二郎(61) …… 国盗り物語(2005・TX)

土岐頼遠
とき・よりとお

【生没】?−1342(興国3・康永元)
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼貞
【略伝】
 足利家の家臣。
 父頼貞とともに足利高氏(尊氏)に従って各地を転戦して多くの戦功を立てる。
 1339(暦応2・延元4)年の頼貞の死により家督と美濃守護職を継承したが、1342(興国3・康永元)年、洛中で泥酔して光厳院の牛車に矢を放つなどの狼藉を働き、同年12月、足利直義の命により京都にて斬首された。
【配役】
下元史朗(43) …… 太平記(1991・NHK)

土岐頼稔
とき・よりとし

【生没】1695(元禄8)−1744(延享元)
【生地】摂津国
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼殷
【略伝】
 江戸幕府の老中。
 1713(正徳3)年、父頼殷の隠居により駿河田中藩主となる。
 その後、寺社奉行などを務め、1730(享保15)年には大坂城代となって所領を畿内に移される。京都所司代を経て、1742(寛保2)年には老中となり、上野沼田に転封となったが、1744(延享元)年9月、老中在職のまま江戸に没した。
【配役】
内山森彦(59) …… 八代将軍吉宗(1995・NHK)
谷口高史(38) …… 米将軍・吉宗に挑んだ男(1998・TVO=テレビ大阪)

土岐頼芸
とき・よりなり(よりあき・よりのり・よりよし)

【生没】1501(文亀元)?−1582(天正10)
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐政房
【実母】
【略伝】
 美濃の守護。
 土岐政房の次男。父政房の後援を受けて長兄頼武(政頼)と家督を争い、1517(永正14)年には武力衝突に至る。いったん優勢となり、頼武を美濃より追うが、1519(永正16)年、越前守護朝倉孝景の支援を得た頼武が美濃に侵攻し、美濃守護となった。
 1525(大永5)年、頼武に叛旗を翻し、1530(享禄3)年に頼武を再び越前に追うことに成功。重臣長井家の家臣だった長井新九郎(斎藤道三)を重用して美濃の支配を確立し、1536(天文5)年には美濃の守護となった。
 しかし、次第に道三と不和となり、1542(天文11)年、道三によって美濃を追放され、隣国尾張の織田信秀を頼る。信秀の援助を受けて美濃の奪回を図るが、1548(天文17)年の道三と信秀の和睦によって立場を失い、以後は各地を転々とする。
 武田家の庇護を受けていた1582(天正10)年3月、織田信長の甲斐・信濃侵攻により武田家が滅ぼされると、かつての家臣だった稲葉一鉄に保護されて美濃へ戻され、同年12月に没した。
【配役】
金田龍之介(45) …… 国盗り物語(1973・NHK)
田中 健(40) …… 戦国乱世の暴れん坊 齋藤道三怒涛の天下取り(1991・ANB)
伊武雅刀(56) …… 国盗り物語(2005・TX)
尾美としのり(55) …… 麒麟がくる(2020・NHK)

土岐頼礼
とき・よりのり

【生没】1829(文政12)−?
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼旨
【実母】
【別称】土岐大隅守
【略伝】
 江戸幕府の大目付。
 幕府に出仕して神奈川奉行などを務め、1865(慶応元)年に大目付に就任。翌年には海軍奉行並となるが、1868(明治元)年正月に免職された。
【配役】
山崎 猛(54) …… 徳川慶喜(1998・NHK)

土岐頼秀
とき・よりひで

【生没】
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼芸
【実母】
【別称】土岐頼栄
【略伝】
 土岐頼芸の子。
 頼芸の嫡男だったが、斎藤道三の讒言を受けた頼芸と不和となり、抗争を繰り返したという。
【配役】
市川松之助(20) …… 悲願千人斬(1927・映画)
亀谷雅彦(23) …… 国盗り物語(1973・NHK)
水野純一(30) …… 国盗り物語(2005・TX)

土岐頼旨
とき・よりむね

【生没】?−1884(明治17)
【生地】
【家系】土岐氏
【実父】土岐頼門
【実母】
【別称】土岐大隅守、土岐丹波守
【略伝】
 江戸幕府の大目付。
 幕府に出仕して勘定奉行などを務め、1845(弘化2)年に大目付に就任。その後、大番頭に転じたが、1855(安政2)年に再び大目付となって海防掛を兼ね、1858(安政5)年の日米修好通商条約締結の際には、川路聖謨とともにアメリカ総領事ハリスとの交渉に当たったが、将軍徳川家定の後継問題で一橋慶喜の擁立に関与したため、大老井伊直弼により左遷され、後に隠居を命ぜられた。
【配役】
高勢実乗(36) …… フランスお政(1933・映画)
臼井秀雄(33) …… 徳川慶喜(1998・NHK)

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