日野有光
ひの・ありみつ

【生没】1387(元中4・嘉慶元)−1443(嘉吉3)
【実父】日野資教
【略伝】
 朝廷に出仕して蔵人頭や参議などを務め、1421(応永28)年に権大納言に任ぜられる。1426(応永32)年には従一位に叙せられたが、同年、出家する。
 1443(嘉吉3)年9月、南朝の遺臣と結託して内裏を襲撃し、神璽と宝剣を奪う事件(禁闕の変)を起こして幕府の追討を受け、逃れた比叡山で衆徒により殺害された。
【配役】
夏八木勲(55) …… 花の乱(1994・NHK)

日野勝光
ひの・かつみつ

【生没】1429(永享元)−1479(文明8)
【実父】日野重政
【実母】日野苗子
【略伝】
 日野富子の兄。
 妹富子の将軍足利義政への輿入れに尽力し、その実現後は権勢を誇って今参局の追放など幕政への介入がしばしば見られ、また富子の子で将軍となった義尚に自らのを嫁がせるなどして、その権力基盤の強化に努める。
 この間、権中納言などを経て、1467(応仁元)年には内大臣、1476(文明8)年には左大臣に任ぜられたが、同年6月に没した。
【配役】
西沢利明(41) …… 幻花(1977・NET)
草刈正雄(42) …… 花の乱(1994・NHK)

日野重子
ひの・しげこ

【生没】1411(応永18)−1463(寛正4)
【実父】日野重光
【略伝】
 足利義教の側室。
 将軍足利義教に嫁ぎ、義教との間に義勝義政をもうける。
 1441(嘉吉元)年の義教暗殺後、幼くして将軍位に就いた義勝を後見して幕政に関与。1443(嘉吉3)年の義勝没後は義政を擁立したが、義政の寵愛を受けるその乳母今参局と次第に対立し、1459(長禄3)年に義政の正室日野富子が懐妊するも死産に終わると、これを今参局の呪詛によるものとして失脚させた。
【配役】
三益愛子(67) …… 幻花(1977・NET)
京マチ子(70) …… 花の乱(1994・NHK)

日野重政
ひの・しげまさ

【生没】?−1443(嘉吉3)
【実父】日野義資
【別称】日野政光
【略伝】
 日野富子の父。
 朝廷に出仕し、蔵人や右少弁などを務めた。
【配役】
佐々木勝彦(50) …… 花の乱(1994・NHK)足利義教(小林勝也)とともに殺害される設定

日野資勝
ひの・すけかつ

【生没】1577(天正5)−1639(寛永16)
【生地】山城国
【実父】日野輝資
【略伝】
 朝廷に出仕し、侍従や権大納言などを務める。
 1630(寛永7)年には武家伝奏に任ぜられた。
【配役】
加藤 満(40) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)

日野資朝
ひの・すけとも

【生没】1290(正応3)−1332(元弘2・正慶元)
【生地】山城国
【実父】日野俊光
【略伝】
 後醍醐天皇によって側近に抜擢され、1320(元応2)年には蔵人頭に任ぜられる。1324(正中元)年には権中納言となったが、同年、加担していた帝の倒幕計画が露見し、幕府により捕縛される。
 その後、佐渡に流されたが、1331(元弘元・元徳3)年、帝による再度の倒幕計画が露見すると(元弘の変)、幕府の反幕府勢力に対する弾圧が強まり、翌年5月、佐渡にて処刑された。
【配役】
香川 実 …… 小楠公とその母(1936・映画)
佐藤文裕(33) …… 太平記(1991・NHK)

日野資名
ひの・すけな

【生没】1285(弘安8)−1338(暦応元・延元3)
【生地】山城国
【実父】日野俊光
【実母】寛子(阿野公寛女)
【略伝】
 朝廷に出仕して右中弁や参議などを務め、光厳天皇の信任を得て1332(元弘2・正慶元)年には権大納言に任ぜられる。しかし、翌年、先帝後醍醐天皇方に属した足利高氏(尊氏)らによる京都攻略を受け、光厳帝を奉じて六波羅探題(北方)北条仲時らとともに京都を脱出し、近江で出家した。
 幕府崩壊後の後醍醐帝による新政には加わらなかったものとみられ、1336(建武3)年、後醍醐帝より離反した尊氏が西国へ落ちる際には、尊氏の意を受け、後醍醐帝方の新田義貞の追討を命じる光厳院の院宣を尊氏に取り次いだという。
【配役】
須永 慶(48) …… 太平記(1991・NHK)

日野輝資
ひの・てるすけ

【生没】1555(弘治元)−1623(元和9)
【生地】
【実父】広橋国光
【実母】高倉永家女
【略伝】
 朝廷に出仕し、侍従や権中納言などを務め、1587(天正15)年に権大納言に任ぜられる。
 1607(慶長12)年に出家し、後に京都を離れて徳川家康秀忠父子に近侍。1623(元和9)年、秀忠の上洛に従って京都へ戻ったが、同年閏8月に没した。
【配役】
佐藤 淳(31) …… 信長(1992・NHK)

日野俊基
ひの・としもと

【生没】?−1332(元弘2・正慶元)
【生地】山城国
【実父】日野種範
【略伝】
 後醍醐天皇によってその側近に抜擢され、蔵人頭などを務めるが、日野資朝らとともに帝の倒幕計画に加わり、1324(正中元)年、幕府により捕縛される。
 その後、鎌倉に護送されたが、赦免されて帰京し、再び帝の側近くに仕え、右中弁などを務める。1331(元弘元)年、帝による倒幕計画に再度加担したため幕府に捕縛され(元弘の変)、翌年6月、鎌倉にて処刑された。
【配役】
榎木孝明(35) …… 太平記(1991・NHK)

日野富子
ひの・とみこ

【生没】1440(永享12)−1496(明応5)
【生地】山城国
【実父】日野重政
【実母】日野苗子
【略伝】
 足利義政の正室。
 1455(康正元)年に将軍足利義政に嫁ぐが男子に恵まれず、また1459(長禄3)年に出産した男子は死産となり、これを今参局の呪詛によるものとして、今参局を流罪に処したといわれる。
 その後、政治への関心を失った義政が将軍退位を決意し、将軍に実弟義視を擁立しようとしたが、1465(寛正6)年に義尚が誕生したため、山名宗全と結んで義尚の将軍擁立を画策。そのため、各地の守護大名らが義視派と義尚派に分かれることとなり、これが1467(応仁元)年からの応仁の乱の契機となった。
 乱中の1469(文明元)年に義尚の将軍就任が決まるが、夫義政との不和は深まり、1474(文明6)年に義政が小川御所に移るに至って別居。1489(延徳元)年に義尚、その翌年には夫義政に先立たれたが、その後も幕政への関与を続け、義材(義稙)義遐(義澄)の将軍就任に関与したといわれている。
 また、京都での関所設置を主導したり、高利貸と結んで莫大な利益を挙げたことなどもあって、稀代の悪女としてその名が後世に残ることとなった。
【配役】
夏 純子(28) …… 幻花(1977・NET)
村嶋亜矢香(9)
松たか子(17)
三田佳子(53)
…… 花の乱(1994・NHK)

日野苗子
ひの・みつこ

【生没】?−1491(延徳3)
【略伝】日野重政の妻。日野富子の母。
【配役】
平 淑恵(40) …… 花の乱(1994・NHK)

日野良子
ひの・よしこ

【実父】日野重政
【略伝】
 足利義視の正室。
 日野富子の妹。義視に嫁いで、義視との間に義材(義稙)をもうけた。
【配役】
久我陽子(20) …… 花の乱(1994・NHK)役名は日野松子

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