橘 公長
たちばなの・きみなが

【略伝】
 源頼朝の家臣。
 はじめ平氏に仕えていたが、1180(治承4)年、東国で優勢となった源頼朝のもとへ走り、以後、頼朝に仕える。
 1185(文治元)年には、頼朝の命を受け、近江篠原で平宗盛を斬首した。
【配役】
新井和夫(36) …… 源義経(1966・NHK)
谷口高史(31) …… 源義経(1991・NTV)

橘 貞頼
たちばなの・さだより

【実母】清原光方女?清原武頼女?
【略伝】
 清原武則の甥。
 1062(康平5)年、武則が陸奥守源頼義の要請に応じて陸奥へ侵攻した際、第二陣を率いて活躍した。
【配役】
大谷 朗(45) …… 炎立つ(1993・NHK)

立花忠茂
たちばな・ただしげ

【生没】1612(慶長17)−1675(延宝3)
【家系】大友氏
【実父】立花直次
【実母】加禰(養福院)(筑紫広門女)
【別称】立花飛騨守
【略伝】
 筑後柳河藩主。
 誕生後すぐ、子のなかった伯父立花宗茂の養子となる。
 1637(寛永14)年、宗茂の隠居により柳河藩主となり、同年に発生した島原・天草一揆(島原の乱)では、出兵してその鎮定に活躍する。
 義弟に当たる仙台藩主伊達綱宗の放蕩ぶりに業を煮やし、しばしばこれを諌めたが容れられず、1660(万治3)年に綱宗が幕府により蟄居・逼塞を命じられると、その嫡男で2歳の亀千代丸(綱村)擁立に関与した。
【配役】
南部彰三(64) …… 青葉城の鬼(1962・大映)
中山昭二@(36) …… それからの武蔵(1964・MBS)
植村謙二郎(56) …… 樅ノ木は残った(1970・NHK)
中山昭二A(55) …… 長七郎江戸日記(第1部)(1983・NTV)

立花種恭
たちばな・たねゆき

【生没】1836(天保7)-1905(明治38)
【生地】武蔵国
【家系】大友氏
【実父】立花種道
【実母】斑目周右衛門女
【別称】立花出雲守
【略伝】
 江戸幕府の老中格。
 1848(嘉永元)年、いとこに当たる陸奥下手渡藩主立花種温の養子となり、翌年の種温の死により下手渡藩主となる。
 その後、若年寄などを務め、1867(慶応3)年には老中格の会計総裁に任ぜられるが、同年からの戊辰戦争では新政府軍に属する。後に旧領筑後三池に戻され、翌年の版籍奉還によって三池藩知事となり、1871(明治4)年の廃藩置県後は、学習院長や貴族院議員などを務めた。
【配役】
伊丹幸雄(43) …… 徳川慶喜(1998・NHK)
蔵原 健(44) …… 青天を衝け(2021・NHK)

立花道雪
たちばな・どうせつ

【生没】1516(永正13)-1585(天正13)
【家系】大友氏
【実父】戸次親家
【実母】正光院(由布惟常女)
【別称】戸次鑑連
【略伝】
 大友家の家臣。
 大友義鑑義鎮(宗麟)の大友家2代に仕え、義鎮の許では加判衆に列して家中に重きをなす。
 武勇に優れ、主に筑前の平定に当たって、筑紫家や九州北部に進出を企図する毛利勢と激しく交戦。1568(永禄11)年、筑前立花山城主立花鑑載が毛利家に通じて大友家に謀叛するとこの鎮定に当たり、毛利勢や秋月勢などの反抗に遭って一時は立花山城を失うがその鎮圧に成功し、1571(元亀2)年に宗麟より立花山城を与えられ、立花家を継承した。
 大友家の斜陽を決定付けた1578(天正6)年の島津勢との耳川合戦には加わらず筑前の守備に当たるが、宗麟の敗戦に乗じて筑前に侵攻した龍造寺隆信やこれに呼応した秋月・筑紫勢などの攻勢に苦戦。1584(天正12)年に隆信が肥前沖田畷に討死した後も状況は大きく改善せぬまま、翌年9月、筑後への出陣中に病没した。
 なお、元服のころ落雷により下半身の自由を失ったが、戦場では輿に乗って名刀「雷切」を持ち、鬼神のような姿で采配を振るい、「鬼道雪」としてその名を知られた。
【配役】
田村高廣(50) …… もう一人の不龍獅子虎 大友宗麟(1978・NHK)
葉山良二(53) …… 国東物語(1985・映画)
佐藤 慶(76) …… 大友宗麟 心の王国を求めて(2004・NHK)

立花宗茂
たちばな・むねしげ

【生没】1567(永禄10)?-1642(寛永19)
【生地】豊後国
【家系】大友氏
【実父】高橋紹運
【実母】宋雲院(斎藤鎮実女)
【略伝】
 筑後柳河藩主。
 1581(天正9)年、立花道雪の娘ァ千代を娶ってその婿養子となる。
 斜陽の大友家に仕え、若年のころより実父紹運と同じく猛将としてその名を知られ、1586(天正14)年に島津勢が九州北部に侵攻した際には、筑前立花山城に籠城し、数で勝る島津勢に対して頑強に抵抗。翌年、豊臣秀吉が九州に進出すると、その戦功を称えられ、島津家が秀吉に降伏して九州平定が成った後、秀吉より柳河13万2200石を与えられた。
 1592(文禄元)年からの朝鮮出兵では渡海して奮戦し、かつての宿敵島津義弘らと合力して大いに活躍する。1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いでは当初より石田方に属するが、近江大津城攻略の際、城主京極高次の頑強な抵抗に遭って関ヶ原での本戦に間に合わず、大坂城に撤退。その後、帰国したが、徳川方に属した隣国熊本の加藤清正らの攻撃を受けて降伏し、戦後、改易された。
 1603(慶長8)年、陸奥棚倉で1万石を与えられて大名に復帰し、1614(慶長19)年からの大坂の陣では幕府方に属して戦功を挙げ、1620(元和6)年に旧領柳河への復帰を果たす。1637(寛永14)年には、同年に発生した島原・天草一揆(島原の乱)の鎮圧のために出兵した。
【配役】
舟木 準 …… 笑い(1963・NHK)
島田秀雄 …… 魔界転生(1981・東映)
大和田伸也(53) …… 葵 徳川三代(2000・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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