相楽総三
さがら・そうぞう

【生没】1839(天保10)−1868(明治元)
【生地】武蔵国
【実父】小島兵馬
【実母】
【別称】小島将満、小島四郎、小島四郎左衛門
【略伝】
 下総の郷士の子に生まれ、後に尊王攘夷思想に傾倒して各地を歩く。この間、1863(文久3)年には桃井儀八らによる赤城山での挙兵計画、翌1864(元治元)年の天狗党の筑波山挙兵などに加わった。
 その後、西郷隆盛の知遇を得てその意を受け、1867(慶応3)年の大政奉還の前後から益満休之助らとともに江戸で騒擾を繰り返し、これが同年末の幕府方による江戸薩摩藩邸の焼討ちにつながった。
 翌1868(明治元)年からの戊辰戦争では、赤報隊を組織し、官軍の先鋒として、自身が新政府に建白して容れられた年貢半減令を旗印に京都より江戸に向かって進軍したが、同年2月、信濃下諏訪で新政府に「偽官軍」と断罪されて捕縛され、同地にて処刑された。財政難によりその撤回を企図した新政府側の計略によるものだという。
 なお、「相楽総三」の名は変名である。
【配役】
河津清三郎(21) …… 西南戦争(1929・映画)
沢田 清(49) …… 恋天狗(1955・映画)
田村高廣(41) …… 赤毛(1969・東宝)
浜田 晃(33) …… 勝海舟(1974・NHK)
田中 健(26) …… 命もいらず名もいらず 西郷隆盛伝(1977・TBS)
宮川一朗太(30) …… 竜馬におまかせ!(1996・NTV)

相良角兵衛
さがら・かくべえ

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 薩摩藩士。
 薩摩藩(島津家)に仕え、郡奉行や奄美代官などを務める。
 奄美代官時代には苛政を極めていたようで、当時流人だった西郷隆盛の訴えを受け、それを改めたという逸話が残る。
【配役】
小松方正(61) …… 田原坂(1987・NTV)

相良武任
さがら・たけとう

【生没】1498(明応7)−1551(天文20)
【実父】相良正任
【略伝】
 大内家の家臣。
 大内義隆に文官として重用されたが、次第に武断派の家臣陶隆房らとの対立を深め、1545(天文14)年と1550(天文19)年の2度にわたって失脚。1551(天文20)年、隆房が義隆に対して挙兵した際に再起を図り、筑前花尾城に籠城したが、隆房方の攻撃を受け、討死した。
【配役】
白井 晃(40) …… 毛利元就(1997・NHK)

相良頼房
さがら・よりふさ

【生没】1574(天正2)−1636(寛永13)
【生地】肥後国
【実父】相良義陽
【実母】了信尼(豊永長英女)
【別称】相良長毎
【略伝】
 肥後人吉城主。
 1585(天正13)年、兄義陽の死により相良家の家督を継承し、人吉城主となる。父義陽の時代から島津義久に従属していたため、1587(天正15)年の豊臣秀吉の九州攻めの際にもこれに抗戦する島津勢に属したが、戦後、秀吉により本領を安堵される。1592(文禄元)年からの朝鮮出兵では、秀吉の命を受けて2度とも渡海した。
 1600(慶長5)年6月、徳川家康による上杉景勝征討の軍勢に同道しようとしたが、石田三成に阻まれてこれに加勢。美濃大垣城の守備に当たっていたが、関ヶ原での石田方の潰滅後、意を通じていた家康に降伏し、本領を安堵された。
【配役】
小沢忠臣(38) …… 黄金の日日(1978・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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