高山右近
たかやま・うこん

【生没】1552(天文21)?−1615(元和元)
【生地】
【実父】高山友照
【実母】マリア
【別称】高山重友、高山長房
【略伝】
 摂津高槻城主。
 1563(永禄6)年、既にキリシタンであった父友照の影響により洗礼を受けてキリシタンとなる。
 はじめ幕府の後ろ盾を受けて摂津の支配に当たった高槻城主和田惟政に友照とともに仕えたが、1571(元亀2)年に惟政が荒木村重らと戦って討死すると、後に村重と通じ、1573(天正元)年、高槻城より惟政の子惟長を追ってこれを占拠。その後、織田信長の傘下に入った村重の与力となり、1578(天正6)年に村重が信長に叛旗を翻した際には当初これに同調したが、ほどなくして信長に降った。
 1582(天正10)年の信長の横死後は羽柴秀吉に属する。その間、高槻城下でのキリスト教の布教を進め、城下は多数のキリシタンであふれかえったという。1585(天正13)年に播磨明石6万石に転じた後も引き続き布教に努めたが、1587(天正15)年にバテレン追放令が発布された後も布教を続けた上、改宗を拒否したため、秀吉により所領を没収された。
 その後、小西行長前田利家利長父子の庇護を受けたが、幕府による禁教令のため、1614(慶長19)年にフィリピン・マニラに追放され、翌年1月、同地に没した。
 なお、茶道に優れ、利休七哲の一に数えられている。
【配役】
金平軍之助(26) …… 殉教血史 日本二十六聖人(1931・日活)
高田 稔(56) …… 戦国秘聞(1955・共和)
北村和夫(33) …… お吟さま(1960・CX)
内田 稔(33) …… 聖女像(1960・TBS)
仲代達矢(30) …… お吟さま(1962・松竹)
春日俊二(43) …… うそ八万騎(1964・NTV)
和田 孝(36) …… 太閤記(1965・NHK)
平幹二朗(35) …… お吟さま(1968・NET)
岡田英次(50) …… 大坂城の女(1970・KTV)
鹿賀丈史(28) …… 黄金の日日(1978・NHK)
2中村吉右衛門(34) …… お吟さま(1978・東宝)
柳生 博(41) …… もう一人の不龍獅子虎 大友宗麟(1978・NHK)
三浦賢二(34) …… 春日局(1989・NHK)
青山裕一(22) …… 利休(1989・松竹)
9松本幸四郎(50) …… 豪姫(1992・松竹)
冨家規政(30) …… 信長(1992・NHK)
森本謙太郎(24) …… 秀吉(1996・NHK)
中原丈雄(47) …… 影武者徳川家康(1998・ANB)
沢村一樹(35) …… 利家とまつ 加賀百万石物語(2002・NHK)
生田斗真(30) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)

高山友照
たかやま・ともてる

【生没】1524(大永4)?−1595(文禄4)
【生地】摂津国
【実父】高山重利
【実母】
【別称】高山飛騨守
【略伝】
 高山右近の父。
 はじめ松永久秀に属していたが、後に幕府の後ろ盾を受けて摂津の支配に当たった高槻城主和田惟政に仕える。しかし、1571(元亀2)年に惟政が荒木村重らとの戦いで討死すると、後に村重と通じ、1573(天正元)年、高槻城より惟政の子惟長を追ってこれを占拠。その後、織田信長の傘下に入った村重の与力となり、1578(天正6)年に村重が信長に叛旗を翻した際には当初これに同調し、信長に降伏した嫡男右近と袂を分かった。
 その後、右近の助命嘆願もあって赦免され、北陸平定に当たっていた柴田勝家に預けられる。後に、播磨明石城主となった右近のもとに身を寄せ、1587(天正15)年に右近が改易された後も、各地を転々とした右近に従った。
 なお、右近とともにキリシタン大名として知られ、みずからはダリオと称した。
【配役】
大町文夫(57) …… 太閤記(1965・NHK)
南部彰三(80) …… お吟さま(1978・東宝)
清水善三(33) …… 信長(1992・NHK)
小林勝也(71) …… 軍師官兵衛(2014・NHK)

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