少弐景資
しょうに・かげすけ

【生没】1246(寛元4)−1285(弘安8)
【生地】
【実父】少弐資能
【実母】
【略伝】
 少弐資能の三男。
 1274(文永11)年に元軍が襲来した際、日本側の総大将を務め、大友・菊池・島津など九州の有力御家人を率いて奮戦。1281(弘安4)年の再度の襲来でも兵を率いて元軍と交戦して活躍する。
 1285(弘安8)年11月、鎌倉で安達泰盛平頼綱に滅ぼされ、肥後守護代を務めていた泰盛の子盛宗が筑前で挙兵するとこれに加担。しかし、頼綱方に属した兄経資により、本拠筑前岩門城を落とされ、自害して果てた。
【配役】
菊地武成 …… 国難(1920・映画)
川野太郎(41) …… 北条時宗(2001・NHK)

少弐資能
しょうに・すけよし

【生没】1198(建久9)−1281(弘安4)
【生地】
【実父】武藤資頼
【実母】
【略伝】
 筑前などの守護。
 大宰少弐に任ぜられていたことから少弐を称する。筑前など4か国の守護を務め、鎮西奉行にも任ぜられて九州北部に一大勢力を築く。
 1268(文永5)年、モンゴル(元)の支配下にあった高麗の使者潘阜がモンゴルの国書を携えて来日した際にはこれを幕府に取り次ぎ、以後、大宰府が対モンゴル交渉の最前線となる。1274(文永11)年、元軍が日本に襲来すると、高齢を押して出陣。1281(弘安4)年の再度の来襲の際も出陣したが負傷し、戦後、その傷がもとで没した。
【配役】
児玉英一 …… 国難(1920・映画)
杉山昌三九(52) …… 日蓮と蒙古大襲来(1958・大映)
野口貴史(63) …… 北条時宗(2001・NHK)

少弐経資
しょうに・つねすけ

【生没】1229(寛喜2)?−1292(正応5)?
【生地】
【実父】少弐資能
【実母】
【略伝】
 少弐資能の長男。
 1274(文永11)年、元軍が日本に襲来すると、父資能・弟景資らとともに出陣。戦後、再度の来襲に備え、石塁築造などによる防衛線の構築に尽力し、1281(弘安4)年、元軍再度の来襲の際も出陣して奮戦する。
 1285(弘安8)年11月、鎌倉で安達泰盛平頼綱に滅ぼされ、肥後守護代を務めていた泰盛の子盛宗が筑前で挙兵すると景資がこれに加担。自らは頼綱方に属して景資を討伐したが、幕府により景資方の所領が没収されるなど、少弐家の勢力が大きく減退する結果となった。
【配役】
伊沢秀之助 …… 国難(1920・映画)
香川良介(48) …… かくて神風は吹く(1944・大映)

少弐頼尚
しょうに・よりひさ

【生没】1294(永仁2)−1371(建徳2・応安4)
【生地】
【実父】少弐貞経
【実母】
【略伝】
 筑前などの守護。
 少弐経資の孫。1333(元弘3・正慶2)年の幕府崩壊の際、父貞経とともに後醍醐天皇方に属して鎮西探題北条英時を攻撃してこれを滅ぼしたが、1336(建武3・延元元)年、天皇方に追われて九州に落ちた足利尊氏に従う。同年、筑前多々良浜の戦いで尊氏方に加わって九州の帝方の軍勢を破り、尊氏とともに上洛した後、筑前など北部九州各地の守護職に任ぜられた。
 しかし、尊氏により鎮西探題に任ぜられた一色範氏らと対立。1349(正平4・貞和5)年に表面化した幕府の内紛では、尊氏と対立して九州へ落ち延びた足利直冬を婿に迎えて公然と幕府と対立し、後に直冬が没落すると、守護職などことごとく没収されたが、九州の南朝方と結んで範氏らと交戦を続け、1355(正平10・文和4)年には範氏を九州より追った。
 その後、南朝方との間に対立を生じ、これに属した菊池武光らと争ったが、次第に勢力を失った。
【配役】
加地健太郎(56) …… 太平記(1991・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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