沢太郎左衛門
さわ・たろうざえもん

【生没】1834(天保5)−1898(明治31)
【生地】
【実父】沢大八郎
【実母】
【別称】沢貞説
【略伝】
 幕府箱館奉行所に出仕していた1857(安政4)年に長崎海軍伝習所に入って航海術などを学び、後に軍艦操練所教授方出役などを務める。
 1862(文久2)年から1866(慶応2)年までオランダに留学。帰国後の1868(明治元)年1月には軍艦頭並に進むが、幕府崩壊後の同年8月、榎本武揚率いる旧幕府艦隊に属し、開陽丸艦長として江戸を離れて箱館に拠り、蝦夷共和国では開拓奉行を務める。
 翌年5月、新政府軍の攻撃を受けてこれに降伏し、捕縛される。1872(明治5)年の赦免後は、新政府に出仕し、海軍一等教官などを務めた。
【配役】
秋野太作(45) …… 五稜郭(1988・NTV)
河西健司(31) …… 勝海舟(1990・NTV)

沢 宣嘉
さわ・のぶよし

【生没】1835(天保4)−1873(明治6)
【生地】山城国?
【実父】姉小路公遂
【実母】
【略伝】
 朝廷に出仕し、尊王攘夷派として活動。1858(安政5)年の日米通商修好条約の調印に際しては、岩倉具視ら87名の公家とともに勅許阻止に動く。1863(文久3)年2月には新設の国事寄人に任ぜられたが、同年8月18日、孝明天皇の公武合体の意思を酌んだ中川宮らによって朝廷を追放され、三条実美ら6名とともに長州へ落ち延びた。
 同年10月、平野国臣らが大和五條での天誅組の挙兵に呼応して但馬生野での蜂起を画策すると、これに加わるが失敗。ほどなくして長州へ戻って蟄居を余儀なくされ、1867(慶応3)年12月の王政復古によりようやく朝政に復帰した。
 維新後の1870(明治3)年には外務卿に就任、1873(明治6)年3月には駐露公使に任ぜられたが、同年9月に病没した。
【配役】
尾上松二郎 …… 南八郎(1929・映画)
田中忠三郎 …… 鞍馬八天狗(1961・東映)
山口雅樹 …… 勝海舟(1974・NHK)
佐々木雄二 …… 花神(1977・NHK)
植村 恵(40) …… 龍馬伝(2010・NHK)
柏村栄行(39) …… 花燃ゆ(2015・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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