西園寺公重
さいおんじ・きんしげ

【生没】1317(文保元)-1367(正平22・貞治6)
【生地】山城国
【家系】藤原北家(閑院流)
【実父】西園寺実衡
【実母】
【略伝】
 朝廷に出仕し、参議や権中納言などを務める。
 1335(建武2)年に兄公宗が新政転覆計画を企てた際には、これを密告してその実行を未然に防ぎ、その後も大納言、右近衛大将と位階累進し、1349(正平4・貞和5)年には右大臣に任ぜられる。しかし、1351(正平6・観応2)年に右大臣職を辞し、1353(正平8・文和2)年には、京都に入った南朝方の軍勢に降り、後に南朝で太政大臣に任ぜられたという。
【配役】
宋 英徳(32) …… 太平記(1991・NHK)

西園寺公経
さいおんじ・きんつね

【生没】1171(承安元)-1244(寛元2)
【生地】山城国?
【家系】藤原北家(閑院流)
【実父】藤原実宗
【実母】藤原(持明院)基家女
【略伝】
 源頼朝の姪の全子を妻としていた関係から、朝廷内で重く用いられ、蔵人頭や参議などを務めるが、1199(正治元)年の頼朝没後に一時失脚する。
 ほどなくして復帰し、朝廷・幕府間の周旋に努め、1219(承久元)年に将軍源実朝が暗殺されると、自らの外孫三寅(九条頼経)を後継将軍に送り込むことに成功し、関東申次に就任。1221(承久3)年の承久の乱の際には、後鳥羽上皇方の動きを幕府に伝えたため、院方によって幽閉されるが、幕府の勝利後は再び朝廷で重きをなし、同年、内大臣に任ぜられると、翌1222(貞応元)年には太政大臣となる。
 1231(寛喜3)年に病のため出家したが、引き続き関東申次を務めて幕府との緊密な連携を続けた。
【配役】
松山真佐夫 …… 草燃える(1979・NHK)

西園寺公朝
さいおんじ・きんとも

【生没】1515(永正12)-1590(天正18)
【生地】山城国?
【家系】藤原北家(閑院流)
【実父】西園寺実宣
【実母】正親町三条実望女
【略伝】
 朝廷に出仕し、内大臣や右大臣などを務める。
 1557(弘治3)年には左大臣に任ぜられ、1576(天正4)年までおよそ20年もの間在職した。
【配役】
曽我廼家明蝶(61) …… 天と地と(1969・NHK)

西園寺公宗
さいおんじ・きんむね

【生没】1310(延慶3)-1335(建武2)
【生地】山城国
【家系】藤原北家(閑院流)
【実父】西園寺実衡
【実母】春日局(二条為世女)
【略伝】
 朝廷に出仕して参議や権中納言などを務め、1330(元徳2)年に権大納言に任ぜられる。
 1335(建武2)年には兵部卿に任せられたが、同年、後醍醐天皇の暗殺と新政の転覆を計画。しかし、弟公重の密告により露見し、後に出雲への流罪が決まるが、同年8月、出雲へ向かう途上で名和長年によって殺害された。
【配役】
長谷川初範(36) …… 太平記(1991・NHK)

西園寺実氏
さいおんじ・さねうじ

【生没】1194(建久5)-1269(文永6)
【生地】山城国
【家系】藤原北家(閑院流)
【実父】西園寺公経
【実母】全子(一条能保女)
【略伝】
 朝廷に出仕するが、幕府に近く、1221(承久3)年に後鳥羽上皇が幕府に対して挙兵した際には、上皇の命により父公経とともに幽閉される。
 しかし、上皇方の敗北によって赦免されて復帰し、右大臣や内大臣などを務め、1246(寛元4)年には太政大臣に就任。その後、関東申次を兼ねて朝廷と幕府との間の周旋に努める。その一方で、娘姞子が後嵯峨天皇の中宮となって久仁親王(後深草天皇)・恒仁親王(亀山天皇)をもうけ、これらの即位後は天皇の外戚として朝廷に重きを成した。
【配役】
大木 実(78) …… 北条時宗(2001・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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