稲田大炊介
いなだ・おおいのすけ

【生没】?−1553(天文22)?
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】稲田貞祐
【略伝】
 尾張上四郡守護代を務める尾張岩倉城主織田信安に仕えていたが、1553(天文22)年、信安と反目する織田信長への内通を疑われ、切腹させられたという。
 『太閤記』などでは、1560(永禄3)年の桶狭間の戦いで蜂須賀小六とともに今川勢への奇襲に加わり、その後、木下藤吉郎(豊臣秀吉)に属してその美濃攻略などに協力したとされている。なお、実際には、子孫が後に阿波一国を与えられた蜂須賀家の家老を代々務めている。
【配役】
志村 喬(31) …… 太閤記 藤吉郎出世飛躍の巻(1936・新興)
南條龍之助 …… 出世太閤記(1938・日活)
田島義文(47) …… 太閤記(1965・NHK)
佐藤 英 …… 太閤記(1987・TBS)
梶原 善(30) …… 秀吉(1996・NHK)

稲田重蔵
いなだ・じゅうぞう

【生没】1814(文化11)−1860(万延元)
【生地】常陸国
【実父】稲田孫右衛門
【実母】
【別称】稲田正辰
【略伝】
 水戸藩士。
 百姓の家に生まれるが、水戸藩士田丸直諒に仕えて町方同心となる。後に金子孫二郎に見出されて郡吏に抜擢され、金子の影響を受けて尊王攘夷思想に傾斜。1844(弘化元)年、藩主徳川斉昭が幕府より隠居・謹慎命令を受けた後、金子が斉昭の赦免運動に奔走して処罰されたことから、これに連座して停職処分を受けた。
 後に復帰するが、1858(安政5)年、水戸藩に下った幕政改革を迫る密勅の取扱いをめぐって藩論が対立すると、その返納に反対する一派に属する。その後、幕府大老井伊直弼により尊王攘夷派をはじめとする反幕府勢力の弾圧が始まり、斉昭が井伊より永蟄居を命ぜられると、これに憤激して金子らとともにその暗殺計画に加担する。やがて脱藩し、1860(万延元)年3月3日、同志とともに江戸城桜田門外で井伊を襲撃してその暗殺に成功したが、戦闘中に重傷を負って絶命した。
【配役】
市川右太衛門@(27) …… 井伊大老斬奸第一声 安政大獄篇(1934・右太プロ)
市川右太衛門A(27) …… 井伊大老斬奸第一声 稲田重蔵篇(1934・右太プロ)
大谷日出夫(30) …… 足軽女夫鑑(1939・新興)
若杉英二(27) …… 花の生涯(1953・映画)
佐野浅夫(39) …… 幕末(1964・TBS)
中丸忠雄(32) …… (1965・東宝)
奔田 陵 …… 花の生涯(1988・TX)
山下大輔(27) …… 新選組!(2004・NHK)
田中要次(47) …… 桜田門外ノ変(2010・東映)
辻井亮人(28) …… 青天を衝け(2021・NHK)

稲田修理亮
いなだ・しゅりのすけ
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 岩倉織田家の家臣。
 尾張上四郡守護代を務める岩倉織田家に仕える。主君織田信安の後継をめぐって、その子信賢と信家の兄弟が争った際には、信賢に属して信安と信家の追放に関与した。
【配役】
伊藤正博(60) …… 信長(1992・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
inserted by FC2 system