中山晋平
なかやま・しんぺい

【生没】1887(明治20)−1952(昭和27)
【生地】長野県
【実父】中山実之助
【実母】中山ぞう
【略伝】
 東京音楽学校を卒業後、小学校の音楽教員をしながら作曲活動を行い、「カチューシャの唄」などの多数の流行歌の作曲に携わる一方で、「しゃぼん玉」など童謡の作曲も数多く手がける。
 1944(昭和19)年より日本音楽著作権協会理事長、1948(昭和23)年からは同会長を務めた。
【配役】
鈴木傳明(35) …… 都会の船唄(1935・新興)
小久保田久雄 …… 女優須磨子の恋(1947・松竹)
山形 勲(42) …… 雨情(1957・東宝)
渡辺文雄(35) …… 風雪(中山晋平)(1964・NHK)
津川雅彦(37) …… いちばん星(1977・NHK)
宇京将志(27) …… 春の波涛(1985・NHK)
西田敏行(44) …… 中山晋平 その生涯(1991・TX)

中山忠光
なかやま・ただみつ

【生没】1845(弘化2)−1864(元治元)
【生地】山城国
【実父】中山忠能
【実母】愛子(松浦清女)
【略伝】
 明治天皇の生母中山慶子の弟。
 朝廷に出仕し、侍従などを務めた一方で、明治帝の叔父に当たる関係からその側近くに仕える。
 父忠能の影響を受けて尊王攘夷思想に傾斜し、1863(文久3)年2月に国事御用掛を輔佐する国事寄人に起用される。しかし、より過激な攘夷を志向して同年3月に官位を返上。5月には長州藩による下関での外国船砲撃に加わり、その後、土佐浪士吉村寅太郎らに担がれて天誅組の首魁となる。同年8月、孝明天皇の大和行幸の先鋒となることを企図し、天誅組を率いて大和五条の代官所を襲撃したが、幕府方の軍勢によって鎮圧された。
 その後、長州に逃れて潜伏したが、長州藩の藩論転換により命を狙われるようになり、翌年11月、刺客に襲われて殺害された。
【配役】
嵐 璃若 …… 乱弾下の恋(1925・帝キネ)
市川婦久之助(29) …… 貝殻一平(1930・日活)
楠 武夫 …… 天誅黒馬隊(1931・東亜)
河合菊三郎 …… 秋風幕末陣(1933・映画)
村野武範(26) …… 天皇の世紀(1971・ABC)
入川保則(41) …… 徳川一族の崩壊(1980・映画)
若菜孝史(22) …… 奇兵隊(1989・NTV)

中山忠能
なかやま・ただやす

【生没】1809(文化6)−1888(明治20)
【生地】山城国
【実父】中山忠頼
【実母】綱子(正親町三条実同女)
【略伝】
 朝廷に出仕し、参議などを務める。1853(嘉永6)年のペリー来航の際には断固攘夷を唱え、1858(安政5)年の日米修好通商条約の調印問題の際には、岩倉具視ら87名とともに調印の勅許阻止に動き、その先頭に立って、幕府寄りの姿勢を見せた関白九条尚忠を糾弾。1861(文久元)年、皇女和宮が将軍徳川家茂への輿入れのために江戸へ下向した際にはこれに随行し、そのため公武合体派に転じたとみられて朝廷内の尊王攘夷派から批判を受ける。1864(元治元)年の蛤御門の変(禁門の変)の際には朝廷内での尊王攘夷派の勢力回復を企図して京都へ攻め上った長州藩を支持したが、長州藩の敗退によって出仕停止などの処分を受けた。
 1866(慶応2)年末、睦仁親王(明治天皇)が践祚すると外祖父として朝廷に復帰し、長州藩などと結んで討幕を企図。翌年10月には薩摩藩・長州藩に討幕の密勅が下るよう工作してこれを成功させ、12月の王政復古によって新政府が発足すると議定となる。維新後は、曽孫に当たる嘉仁親王(大正天皇)の養育などに当たった。
【配役】
尾上紋十郎(37) …… 中山大納言(1925・帝キネ)
小堀明男(38) …… 女ざむらい只今参上(1958・松竹)
山形 勲(51) …… 明治天皇(第1部)(1966・YTV)
西川敬三郎(52) …… 天皇の世紀(1971・ABC)
2中村鴈治郎(78) …… 徳川一族の崩壊(1980・映画)
藤沢徹夫 …… 田原坂(1987・NTV)
松村彦次郎(63) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
伊藤幸純(56) …… 尾張幕末風雲録(1998・TX)
真夏 竜(48) …… 徳川慶喜(1998・NHK)
仲 恭司(55) …… 新選組!(2004・NHK)
神崎智孝(52) …… 篤姫(2008・NHK)
小川隆市(64) …… 八重の桜(2013・NHK)
緒方賢一(76) …… 西郷どん(2018・NHK)
堀内正美(71) …… 青天を衝け(2021・NHK)

中山中左衛門
なかやま・ちゅうざえもん

【生没】1833(天保4)−1878(明治11)
【生地】薩摩国
【実父】中山治左衛門
【実母】
【別称】中山尚之助、中山実善
【略伝】
 薩摩藩士。
 島津久光に見出されてその側近くに仕え、1862(文久2)年の久光の上洛に随行し、久光の命により公家との交渉や連絡に当たるが、翌年7月に側役を免じられ、その後、納戸奉行などを務めた。
 維新後の1876(明治9)年、政府要人の暗殺を企てたとして警視庁に逮捕される。翌年、懲役10年の判決を受け、獄中で没した。
【配役】
畠山 久(29) …… 田原坂(1987・NTV)
深水三章(43) …… 翔ぶが如く(1990・NHK)
徳永 淳(31) …… 徳川慶喜(1998・NHK)
天野義久(46) …… 西郷どん(2018・NHK)

中山慶子
なかやま・よしこ

【生没】1835(天保6)−1907(明治40)
【生地】山城国
【実父】中山忠能
【実母】愛子(松浦清女)
【略伝】
 明治天皇の生母。
 1851(嘉永4)年に宮中に入って孝明天皇に仕え、翌年、睦仁親王(明治天皇)を出産。1868(明治元)年に従三位に叙せられ、1870(明治3)年には東京に移る。
 1873(明治6)年に宮中を退出したが、1879(明治12)年の嘉仁親王(大正天皇)誕生によりその養育に当たり、10年にわたってその任を務める。1900(明治33)年には従一位に叙せられた。
【配役】
松山容子(29) …… 明治天皇(第1部)(1966・YTV)
奈三恭子 …… 徳川一族の崩壊(1980・映画) 役名は薫子

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
inserted by FC2 system