黒沢 明
くろさわ・あきら

【生没】1910(明治43)−1998(平成10)
【生地】東京府
【実父】黒沢勇
【実母】黒沢シマ
【別称】黒澤明
【略伝】
 京華中学卒業後、画家を志し、二科展に入選するなどの実績を積んだが、1936(昭和11)年にPCL(後に東宝と合併)に入社して映画界に転じ、1943(昭和18)年の「姿三四郎」で初めて監督を務める。
 1950(昭和25)年公開の「羅生門」がベネチア国際映画祭でグランプリを受賞し、これ以後、「生きる」、「七人の侍」、「蜘蛛巣城」、「赤ひげ」などの作品がことごとく世界の注目を浴び、日本映画の世界的評価を高める。その功績から、1985(昭和60)年に文化勲章を受章し、1990(平成2)年にはアカデミー賞名誉賞を受賞した。
【配役】
宇梶剛士(48) …… わが家の歴史(2010・CX)
増子直純(53) …… いだてん 東京オリムピック噺(2019・NHK)

黒沢忠三郎
くろさわ・ちゅうざぶろう

【生没】1830(天保元)−1860(万延元)
【生地】常陸国
【実父】黒沢勝正
【実母】黒沢勝政女
【別称】黒沢勝算
【略伝】
 水戸藩士。
 大関和七郎の兄。水戸徳川家に仕え、尊王攘夷派として活動。1858(安政5)年、水戸藩に幕政改革を迫る密勅が下されると、その返納に反対する一派に属する。
 その後、幕府大老井伊直弼による尊王攘夷派をはじめとする反幕府勢力の弾圧が始まり、水戸藩隠居徳川斉昭が井伊より永蟄居を命ぜられると、これに憤激して井伊の暗殺計画に加担。やがて脱藩し、1860(万延元)年3月3日、同志とともに江戸城桜田門外で井伊を襲撃してその殺害に成功したが、重傷を負う。
 その後、老中脇坂安宅邸に自訴し、捕縛されて熊本藩細川家などに預けられるが、同年7月、預けられていた摂津三田藩邸で病死した(熊本藩邸で病死とも)。
【配役】
三橋達也(30) …… 花の生涯(1953・映画)
龍崎一郎(45) …… 侍ニッポン(1957・映画)
内田 稔(36) …… 花の生涯(1963・NHK)
白井滋郎(38)→木下通博(34)…… 花の生涯(1988・TX)
平塚真介(31) …… 桜田門外ノ変(2010・東映)
山田定世(29) …… 青天を衝け(2021・NHK)

黒沢とき子
くろさわ・ときこ

【生没】1806(文化3)−1890(明治23)
【生地】常陸国
【実父】黒沢将吉
【実母】総子(黒沢氏女)
【略伝】
 父将吉の実家である鴨志田家に嫁ぐが、後に夫将時と死別して実家に戻り、寺子屋を開いて子女の教育に当たる。
 1858(安政5)年より幕府による尊王攘夷派の弾圧(安政の大獄)が始まるとこれに憤激。翌年には水戸藩隠居徳川斉昭の赦免運動のために上洛したが、幕府に捕縛されて江戸へ護送される。江戸で取調べを受けるが、ほどなくして赦免され、再び寺子屋での教育に身を投じた。
 維新後の1872(明治5)年に学制が施行された後も学校教育に携わった。
【配役】
宮城千賀子(31) …… 花の生涯(1953・映画)
山岡久乃(37) …… 花の生涯(1963・NHK)
奈美悦子(24) …… 花の生涯(1974・NTV)
高橋ひとみ(27) …… 花の生涯(1988・TX)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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