山川 艶
やまかわ・えん

【生没】1817(文化14)−1889(明治22)
【生地】陸奥国
【実父】西郷近登之
【実母】
【別称】唐衣、清、勝誓院
【略伝】
 山川浩の母。
 会津藩士山川重固に嫁ぎ、重固との間に12人の子をもうける。
 夫重固が1859(安政6)年の家督相続の翌年に没すると剃髪。1868(明治元)年8月、新政府軍が若松城下に侵攻した際には、子らとともに若松城に入り、籠城戦に加わる。
 会津藩の降伏後は、子の大蔵(浩)らとともに会津藩の移封先陸奥斗南に移り、1871(明治4)年の廃藩置県により斗南藩が消滅すると、大蔵(浩)らととも上京。この年、末娘の咲子(捨松)を官費留学生の募集に応募させ、外国へ送り出した。
【配役】
加藤治子(68) …… 鹿鳴館の貴婦人(1990・ANB)
秋吉久美子(59) …… 八重の桜(2013・NHK)

山川健次郎
やまかわ・けんじろう

【生没】1854(安政元)−1931(昭和6)
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【略伝】
 山川浩の弟。
 1868(明治元)年3月、会津藩の軍制改革により白虎隊が編成されると、これに配属されるが、若年であること等を理由として除隊。同年8月、新政府軍が若松城下に侵攻すると、母らとともに若松城に入り、籠城戦に加わる。
 会津藩の降伏後は謹慎の身となるが、謹慎所より脱走し、越後、佐渡を経て東京に出て、1871(明治4)年の官費留学生募集に応じ、渡米(このとき、妹咲子〔捨松〕も留学生として渡米)。イェール大学で物理学を修めて、1875(明治8)年に帰国した。
 その後、東京帝大初の物理学教授などを務め、1901(明治34)年には同大総長に就任する。1905(明治38)年の辞職後、明治専門学校総裁、九州帝大総長を経て、1913(大正2)年に再び東京帝大総長となり、1920(大正9)年まで在任。この間、貴族院議員や枢密顧問官などを歴任した。
【配役】
佐野浅夫(55) …… 霊感少女(1980・YTV)
小山 颯(10)
勝地 涼(27)
…… 八重の桜(2013・NHK)

山川常盤
やまかわ・ときわ

【生没】1857(安政4)−?
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【略伝】
 山川浩の妹。
 1868(明治元)年8月、新政府軍が若松城下に侵攻すると、母らとともに若松城に入り、籠城戦に加わる。
 維新後、山川家の書生だった徳力徳治を婿に迎え、これに山川姓を称させた。
【配役】
信太真妃(8)
永野芽郁(14)
佐藤みゆき(30)
…… 八重の桜(2013・NHK)

山川登勢
やまかわ・とせ

【生没】1850(嘉永3)−1868(明治元)
【生地】
【実父】北原匡
【実母】
【略伝】
 山川浩の妻。
 1868(明治元)年8月、新政府軍が若松城下に侵攻すると、義母らとともに若松城に入り、籠城戦に加わるが、翌月14日、城外から放たれた砲弾の破片に当たり、落命した。
【配役】
白羽ゆり(35) …… 八重の桜(2013・NHK)

山川兵衛
やまかわ・ひょうえ

【生没】1783(天明3)−1869(明治2)
【生地】陸奥国
【実父】山川重行
【実母】笹原忠恒女
【別称】山川重英
【略伝】
 会津藩(松平家)の家老。
 山川浩の祖父。松平家に仕え、町奉行や大目付などを務め、1820(文政3)年に(勘定)奉行に就任。藩主松平容敬の下で藩財政の再建に取り組み、一定の成果を挙げた。
 その後、奉行のまま若年寄を兼ね、1839(天保10)年には家老となる。1859(安政6)年に隠居して家督を嫡男重固に譲ったが、翌年に重固が病死したため、嫡孫大蔵を後見。1868(明治元)年の新政府軍の会津侵攻に際しては、85歳の高齢ながら、嫁や孫らとともに若松城に入り、籠城戦に加わった。
【配役】
山本 圭(73) …… 八重の桜(2013・NHK)

山川 浩
やまかわ・ひろし

【生没】1845(弘化2)−1898(明治31)
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【別称】山川大蔵
【略伝】
 会津藩(松平家)の家老。
 若くして父重固を亡くしたため、早くから会津藩に仕え、家老を務める。
 1862(文久3)年、藩主松平容保が京都守護職となって上洛するとこれに従い、1866(慶応2)年には、容保の推薦により、樺太境界画定のための幕府の遣露使節に随行。1868(明治元)年の戊辰戦争では、容保に従って会津へ戻り、若松城の防衛総督として降伏まで奮戦した。
 翌年、会津藩が陸奥斗南に移されると、権大参事となって斗南藩の経営に奔走する。1871(明治4)年の廃藩後は、青森県に出仕した後、陸軍省に入り、1877(明治10)年の西南戦争に従軍。その後、貴族院議員を務めた。
【配役】
尾上栄五郎(49) …… 花の白虎隊(1954・大映)
田中邦衛(43) …… 吶喊(1975・映画)
倉石 功(36) …… 獅子の時代(1980・NHK)
堤大二郎(25) …… 白虎隊(1986・NTV)
平泉 成(46) …… 鹿鳴館の貴婦人(1990・ANB)
松尾敏伸(30) …… 白虎隊(2007・EX)
里村 洋(10)
玉山鉄二(33)
…… 八重の桜(2013・NHK)

山川二葉
やまかわ・ふたば

【生没】1844(弘化元)−1909(明治42)
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【略伝】
 山川浩の姉。
 はじめ梶原平馬に嫁ぐが、後に離別。1868(明治元)年8月、新政府軍が若松城下に侵攻すると、母らとともに若松城に入り、籠城戦に加わる。
 会津藩の降伏後は、兄大蔵らとともに会津藩の移封先陸奥斗南に移り、1871(明治4)年の廃藩置県により斗南藩が消滅すると、大蔵らととも上京。1877(明治10)年に東京女子師範学校舎監となり、1904(明治37)年まで務めた。
【配役】
高林由紀子(45) …… 鹿鳴館の貴婦人(1990・ANB)
愛川あおい(10)
市川実日子(35)
…… 八重の桜(2013・NHK)

山川 操
やまかわ・みさお

【生没】1852(嘉永5)−1930(昭和5)
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【略伝】
 山川浩の妹。
 小出鉄之助の妻。1868(明治元)年8月、新政府軍が若松城下に侵攻すると、母らとともに若松城に入り、籠城戦に加わる。
 1874(明治7)年、佐賀県に出仕していた夫鉄之助が佐賀の乱で反乱軍と戦って討死すると、東京に出て、後にロシアに遊学。帰国後は昭憲皇太后の女官などを務めた。
【配役】
川島鈴遥(11)
竹島由夏(27)
…… 八重の桜(2013・NHK)

山川美和
やまかわ・みわ

【生没】1847(弘化4)−?
【生地】陸奥国
【実父】山川重固
【実母】山川艶
【略伝】山川浩の妹。会津藩士桜井政衛の妻。
【配役】
酒井彩音(7)
澤田汐音(15)
守田菜生(29)
…… 八重の桜(2013・NHK)

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