川島億次郎
かわしま・おくじろう

【生没】1825(文政8)−1892(明治25)
【生地】
【実父】伊丹市左衛門
【実母】
【別称】三島億二郎
【略伝】
 越後長岡藩士。
 長岡藩世子牧野忠恭の側役を務め、1853(嘉永6)年には藩目付となるが、藩政への建言が容れられずに蟄居を命じられる。1868(明治元)年、幕府の崩壊により、新政府軍が長岡に迫ると、局外中立を唱えた幼なじみの河井継之助に対し、恭順論を説く。しかし、談判決裂により開戦を決意した継之助の説得を受け、軍事掛となって奮戦した。
 維新後は、同じく幼なじみの小林虎三郎らとともに長岡藩大参事などを務める。その後、第六十九銀行の設立に当たるなど、北越戦争で荒廃した長岡の復興に尽力した。
【配役】
大神 信(41) …… 花神(1977・NHK)
吹越 満(40) …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)
榎木孝明(66) …… 峠 最後のサムライ(2022・松竹)

川島正次郎
かわしま・しょうじろう

【生没】1890(明治23)−1970(昭和45)
【生地】千葉県
【実父】柳原謙次郎
【実母】柳原コウ
【略伝】
 生まれて間もなく川島才次郎の養子となる。
 専修大卒業後、東京日日新聞記者となるが、後に内務省に入って後藤新平の知遇を得、1920(大正9)年の後藤の東京市長就任とともにその秘書となる。
 1928(昭和3)年に衆議院議員となり、以後当選を重ねるが、太平洋戦争後の1946(昭和21)年に公職追放処分を受ける。1952(昭和27)年にようやく処分が解除され、同年、衆議院議員に返り咲く。
 当選後は自由党に属するが、総裁(首相)吉田茂に反発して離党。鳩山一郎の下で日本民主党の結成に参画し、1955(昭和30)年成立した第二次鳩山内閣に行政管理庁・自治庁長官として初入閣する。同年の自由民主党の結成にも加わり、幹事長、副総裁などの要職を歴任した。
 1970(昭和45)年に衆議院議員在職のまま急死したが、このとき在職36年3か月で、衆議院では最長老議員だった。
【配役】
浅野忠信(46) …… いだてん 東京オリムピック噺(2019・NHK)

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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