ちぐさ・ありふみ
【生没】1815（文化12）－1869（明治２）
【生地】山城国
【実父】千種有功
【実母】吉田良連女
【略伝】
朝廷に出仕し、侍従などを務める。尊王攘夷派として活動し、1858（安政５）年の日米修好通商条約の調印問題では、岩倉具視ら87名とともに調印の勅許阻止に動く。しかし、皇女和宮の降嫁問題などを通じ、孝明天皇の意を受けて公武合体論に次第に理解を示したため、1862（文久２）年、尊王攘夷派の批判を受けて辞官、落飾した。
1867（慶応３）年12月の王政復古により赦免され、還俗して朝政に復帰。その後、新政府に出仕して宮内大丞などを務めた。
【配役】
日恵野晃（43） …… 天皇の世紀（1971・ABC）
ちぐさ・ただあき
【生没】？－1336（建武３・延元元）
【生地】
【実父】六条（千種）有忠
【実母】
【略伝】
後醍醐天皇の側近くに仕え、1331（元弘元・元徳３）年、帝の倒幕計画が露見すると（元弘の変）、幕府によって捕縛され、後に帝とともに隠岐へ流されるが、1333（元弘３・正慶２）年に帝とともに隠岐を脱出し、幕府に対して叛旗を翻した足利高氏（尊氏）の京都六波羅探題攻めに加わる。
幕府崩壊後の新政では、参議や丹波守などに任ぜられ、同じく帝の信任厚い楠木正成・結城親光・名和伯耆守長年とあわせて「三木一草」と称される。1335（建武２）年に尊氏が帝より離反すると、これと交戦を重ね、新田義貞らとともに一時は足利勢を西国に追ったが、翌年６月、再び京都に入った足利直義の軍勢と比叡山麓に戦って討死した。
【配役】
本木雅弘（26） …… 太平記（1991・NHK）