山本うら
やまもと・うら

【生没】
【生地】
【実父】樋口氏
【実母】
【略伝】
 山本覚馬の妻。
 覚馬に嫁ぐが、維新後は、京都府顧問となった覚馬と離別し、故郷の会津に残った。
【配役】
長谷川京子(35) …… 八重の桜(2013・NHK)

山本覚馬
やまもと・かくま

【生没】1828(文政11)−1892(明治25)
【生地】陸奥国
【実父】山本権八
【実母】山本佐久
【略伝】
 会津藩士。
 新島八重の兄。江戸で佐久間象山らに師事し、蘭学や砲術などを学ぶ。後に会津藩校日新館に蘭学所を設け、蘭学を講じる一方で、川崎尚之助古川春英などを教授に採用。藩政では、藩軍制の洋式化を主張し、これを強く推進する。
 1864(元治元)年、京都守護職を務める藩主松平容保の命を受けて上洛し、同年の蛤御門の変(禁門の変)では藩砲兵隊を指揮する。その後は公用人として諸藩の藩士、志士と交流するが、後に病により失明。1868(明治元)年の鳥羽伏見の戦いでも砲兵隊を指揮するが、敗れて捕縛された。
 後に赦免されて京都府顧問に就任し、妹婿新島襄の同志社創立などを後援。その後、京都府議会議長や京都商工会議所会頭などの要職を歴任した。
【配役】
平幹二朗(52) …… 女のたたかい(1985・ABC)
竜 雷太(46) …… 白虎隊(1986・NTV)
松重 豊(44) …… 白虎隊(2007・EX)
西島秀俊(42) …… 八重の桜(2013・NHK)

山本兼馬
やまもと・かねま

【生没】1842(天保13)−1866(慶応2)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 土佐の郷士。
 1861(文久元)年、武市半平太が結成した土佐勤王党に加盟する。1863(文久3)年8月18日の政変で三条実美ら7名の公卿が失脚し長州に下った際にはこれに同道。三条らが太宰府に移されるとこれに従ったが、後に同地で病を得て、自ら切腹して果てた。
【配役】
菅野忠彦(29) …… 竜馬がゆく(1968・NHK)

山本勘右衛門
やまもと・かんえもん

【生没】?−1867(慶応3)
【生地】
【実父】
【実母】
【別称】山本義和
【略伝】
 越後長岡藩の家老。
 山本家は、山本勘助の末裔を称し、代々長岡藩の家老を務めた家柄で、自らも家老(江戸詰)を務めた。
【配役】
川辺久造(73) …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)

山本勘助
やまもと・かんすけ

【生没】1493(明応2)?−1561(永禄4)
【生地】駿河国?三河国?
【実父】山本貞幸
【実母】
【略伝】
 武田家の家臣。
 武田晴信(信玄)に仕えるまでの消息は詳らかではないが、各地などを流浪しながら軍学などを学び、1543(天文12)年ごろより晴信に仕え、信濃高遠城、小諸城、海津城などの築城を担当する一方で、信玄の近くにあって軍師的役割を果たしていたとされる。
 1561(永禄4)年9月、上杉勢との第四次川中島合戦に際し、信玄に啄木鳥戦法を進言するが失敗。敵中に突入して討死したという。
 なお、伝説的要素が多く、歴史学界では一時期その実在性が疑われた。
【配役】
2尾上松之助@(36) …… 川中島合戦(1911・横田)
2尾上松之助A(38) …… 川中島(1913・日活)
2尾上松之助B(41) …… 山本勘助(1916・日活)
光岡龍三郎(28) …… 山本勘助(1929・映画)
羅門光三郎(29) …… 山本勘助(1930・映画)
原 保美(44) …… 風林火山(1959・NET)
遠藤辰雄(38) …… 武田信玄(1966・NTV)
三船敏郎(49) …… 風林火山(1969・東宝)
東野英治郎(62) …… 風林火山(1969・NET)
西田敏行(41) …… 武田信玄(1988・NHK)
夏八木勲(51) …… 天と地と(1990・東映)
火野正平(42) …… 武田信玄(1991・TBS)
里見浩太朗(56) …… 風林火山(1992・NTV)
北大路欣也(63) …… 風林火山(2006・EX)
山内 颯(14)→内野聖陽(39)…… 風林火山(2007・NHK)
山下真司(57) …… 天と地と(2008・EX)
三浦アキフミ(30) …… 塚原卜伝(2011・NHK)

山本勘助の妻
やまもと・かんすけのつま

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】山本勘助の妻。山本勘蔵の母。
【配役】
田島令子(39) …… 武田信玄(1988・NHK) 役名はきぬ
長谷直美(35) …… 武田信玄(1991・TBS) 役名はあぜち

山本勘蔵
やまもと・かんぞう

【生没】?−1575(天正3)
【生地】
【実父】山本勘助
【実母】
【略伝】
 山本勘助の子。
 武田家に仕え、1575(天正3)年の織田・徳川勢との長篠の戦いで討死したという。
【配役】
小日向範威(11)→石川博之(16)→ひかる一平(24) …… 武田信玄(1988・NHK) 役名は山本勘市

山本権八
やまもと・ごんぱち

【生没】1809(文化6)−1868(明治元)
【生地】
【実父】永岡氏
【実母】
【略伝】
 新島八重の父。
 山本家に養子に入り、会津藩(松平家)に仕える。
 1868(明治元)年、新政府軍が会津に侵攻すると、玄武隊に属して出陣。会津藩降伏1週間前の同年9月17日、会津若松城下一ノ堰で新政府軍と戦って討死した。
【配役】
松重 豊(50) …… 八重の桜(2013・NHK)

山本佐久
やまもと・さく

【生没】1809(文化6)−1896(明治29)
【生地】陸奥国
【実父】山本左兵衛
【実母】
【略伝】
 新島八重の母。
 父左兵衛に男子がなかったため、1826(文政9)年に永岡繁之助(権八)を婿に迎え、山本家を継承させる。
 1868(明治元)年に新政府軍が会津に侵攻した際には、娘八重らとともに若松城籠城戦に加わって抗戦。維新後は、京都府顧問となった子の覚馬を頼って京都に移り、八重らが創立に尽力した同志社女子学校の舎監などを務めた。
【配役】
風吹ジュン(61) …… 八重の桜(2013・NHK)

山本貞幸
やまもと・さだゆき

【生没】1452(享徳元)?−1527(大永7)?
【生地】
【実父】吉野貞久
【実母】
【略伝】
 山本勘助の父。
 父貞久とともに諸国を歩いて三河に土着したという。
【配役】
伊藤 高(59) …… 風林火山(2007・NHK)

山本三郎
やまもと・さぶろう

【生没】1848(嘉永元)−1868(明治元)
【生地】陸奥国
【実父】山本権八
【実母】山本佐久
【略伝】
 山本覚馬新島八重の弟。
 1868(明治元)年1月の鳥羽伏見の戦いでは、兄覚馬らとともに新政府軍と交戦するが負傷。海路江戸に戻ったが、江戸会津藩邸で没した。
【配役】
柄沢次郎(24)…… 白虎隊(1986・NTV)
山崎智史(6)→村山謙太(12)→工藤阿須加(22)…… 八重の桜(2013・NHK)

山本三四郎
やまもと・さんしろう

【生没】
【生地】備中国?
【実父】
【実母】
【略伝】
 備中の興譲館で阪谷朗廬に学び、一橋家家臣時代の渋沢栄一が朗廬を訪問した際には、栄一との交流があった。
 維新後は実業界に入り、第三十二銀行取締役、東京綿商社(後のカネボウ)取締役などを歴任した。
【配役】
興津正太郎(25) …… 青天を衝け(2021・NHK)

山本琢磨
やまもと・たくま

【生没】1834(天保5)−1913(大正2)
【生地】土佐国
【実父】山本代七
【実母】佐尾
【別称】沢辺琢磨
【略伝】
 坂本八平の兄の孫。
 1855(安政2)年より江戸に出て桃井道場(士学館)に剣術を学ぶが、1857(安政4)年に同門の田那村作八の不祥事に連座し、逃亡を余儀なくされる。その後、箱館で道場を開き、箱館神明宮宮司沢辺悌之助の婿養子となって沢辺を称した。
 1868(明治元)年、洗礼を受けて日本ハリストス正教会最初の信者となるが、時代はなおキリスト教禁制下にあったために迫害を受け、後に投獄される。明治政府によってキリスト教の信仰が認められるようになると、司祭となって布教に努めた。
【配役】
橋本一郎(25) …… 龍馬伝(2010・NHK)

山本忠興
やまもと・ただおき

【生没】1881(明治14)−1951(昭和26)
【生地】高知県
【実父】山本忠秀
【実母】山本さが(竹山泰蔵女)
【略伝】
 東京帝大卒業後、芝浦製作所に勤務。電気工学を専門とし、後に早稲田大に迎えられ、1921(大正10)年には同大理工学部長となり、テレビジョンの開発などに功績を残す。
 その一方で、スポーツ界との関わりも深く、日本学生陸連会長のほか、1928(昭和3)年のアムステルダム五輪では日本選手団総監督なども歴任。1940(昭和15)年の東京五輪招致の発案者としても知られた。
【配役】
田中美央(45) …… いだてん 東京オリムピック噺(2019・NHK)

山本帯刀
やまもと・たてわき

【生没】1845(弘化2)−1868(明治元)
【生地】
【実父】安田渡
【実母】弓
【別称】山本義路
【略伝】
 越後長岡藩(牧野家)の家老。
 山本勘助の末裔を称し、代々越後長岡藩の家老を務める山本家の養子となる。
 1867(慶応3)年、岳父勘右衛門の死により家督を相続し、長岡藩家老に就任。家老河井継之助に従って藩政改革や軍制改革に奔走する。翌1868(明治元)年、幕府の崩壊により、新政府軍が長岡に迫ると、継之助を支えて奮戦。新政府軍に奪われた長岡城の一時奪回に成功するなどしたが、やがて劣勢となり、会津に退却した。
 同年9月、会津にて新政府軍により捕縛され、降伏を拒絶したため、阿賀野河畔で斬首された。
【配役】
田中 実(39) …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)
AKIRA(41) …… 峠 最後のサムライ(2022・松竹)

山本 照
やまもと・てる

【生没】1902(明治35)−1998(平成10)
【生地】愛知県
【実父】山本金次郎
【実母】
【略伝】
 東京外国語学校を卒業後、国民新聞の新聞記者などを経て、1932(昭和7)年にNHKに入り、アナウンサーとして相撲中継などで活躍する。
 NHK放送文化研究所長などを務め、1957(昭和32)年に定年退職。その後、日放印刷社長などを歴任した。
【配役】
和田正人(40) …… いだてん 東京オリムピック噺(2019・NHK)

山本藤七
やまもと・とうしち

【生没】1486(文明18)?−1578(天正6)?
【生地】
【実父】山本貞幸
【実母】
【略伝】
 山本勘助の兄。
 今川家に仕えていたという。
【配役】
松川尚瑠輝(16)→光石 研(46) …… 風林火山(2007・NHK)

山本時栄
やまもと・ときえ

【生没】1853(嘉永6)−?
【生地】山城国
【実父】小田隼人
【実母】
【略伝】
 山本覚馬の妻。
 京都に滞在していた山本覚馬の後添えとなり、1885(明治18)年に覚馬が洗礼を受けた際にはともにキリスト教に入信したが、翌1886(明治19)年に離別した。
【配役】
真行寺君枝(26) …… 女のたたかい(1985・ABC)
谷村美月(23) …… 八重の桜(2013・NHK)

山本時綱
やまもと・ときつな

【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 鎌倉幕府六波羅探題(北方)の役人。
 1324(正中元)年、後醍醐天皇の倒幕計画に加担していた土岐頼兼や多治見国長らの動きを察知した六波羅勢の大将として小串範行らと出陣し、国長を自害に追い込んだ。
【配役】
下坂泰雄(39) …… 太平記(1991・NHK)

山本主殿
やまもと・とのも

【生没】?−1595(文禄4)
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
 豊臣秀次の家臣。
 1595(文禄4)年7月、秀次が失脚して切腹すると、これに殉じて自害した。
【配役】
福永幸男(34) …… 独眼竜政宗(1987・NHK)

山本久栄
やまもと・ひさえ

【生没】1871(明治4)−1893(明治26)
【生地】山城国
【実父】山本覚馬
【実母】山本時栄
【略伝】
 山本覚馬の三女。
 同志社女学校に学び、1885(明治17)年に洗礼を受ける。徳富健次郎(蘆花)と婚約するが、後に破棄。その後、英和女学校に進んだが、1893(明治26)年7月、前年12月に没した父の後を追うように病没した。
【配役】
杉田かおる(21)…… 女のたたかい(1985・ABC)
佐藤風和→太田しずく(4)→今瀬 葵(9)→門脇 麦(21)…… 八重の桜(2013・NHK)

山本みね
やまもと・みね

【生没】1862(文久2)−1887(明治20)
【生地】陸奥国
【実父】山本覚馬
【実母】山本宇良
【略伝】
 山本覚馬の次女。
 1871(明治4)年、父覚馬を頼って叔母八重と京都へ移り、1876(明治9)年に祖母佐久とともに受洗。その後、同志社女学校に学び、1881(明治14)年に伊勢(横井)時雄と結婚した。
【配役】
中山香楽(1)→谷川夢歩→千葉理紗子→豊嶋 花(6)→池田沙弥花(12)→三根 梓(22) …… 八重の桜(2013・NHK)

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