たかだ・ぐんべえ
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】
播磨赤穂藩士。
高田流槍術の開祖高田又兵衛の孫で、自身も槍術の達人として知られる。
はじめ小笠原長重に仕えたが、故あって浪人し、その後、戸田忠昌の口利きで赤穂藩(浅野家)に仕える。1701(元禄14)年、主君浅野内匠頭が江戸城内で高家吉良上野介に刃傷に及んだ際には江戸にあり、赤穂に向かって仇討ちの義盟に加わった。
その後、江戸に戻り、堀部安兵衛や奥田孫太夫らとともに吉良への早急な仇討ちを強硬に主張する急進派の中心人物となるが、同年12月に突如として脱盟した。安兵衛が書き遺した「武庸筆記」によると、伯父内田三郎右衛門により郡兵衛の兄弥五兵衛を通して婿養子の話を持ちかけられ、一度は断わったもののその理由を問い詰められて仇討ちの義盟のことを漏らしてしまい、「御公儀に対する反抗」と騒がれるのを怖れて、やむなくその養子となったとと記されている。
脱盟後も仇討ちの成功を祈って江戸三田八幡に日参していたらしく、翌1702(元禄15)年12月、赤穂浪士が無事本懐を遂げて泉岳寺に引き上げる途中、三田八幡の近くで一党と会ったものの気まずく別れたという。その後、祝い酒を持って泉岳寺を訪れたが、浪士らに憎い奴と罵られ、大石内蔵助がそれをたしなめたものの、酒は受け取らなかったといわれる。なお、討入り後、内田家は世間体を憚り、郡兵衛を離縁したとされている。
【配役】
大谷鬼若(39) …… 十二段忠臣蔵(1917・日活) 1中村吉十郎(39) …… 赤垣源蔵(1924・日活) 鳥居 正(35) …… 忠臣蔵(1934・映画) 芝田 新(33) …… 小平太何処へ行く(1936・松竹) 尾上華丈(40) …… 忠臣蔵(1938・日活) 小杉義男(36) …… 忠臣蔵(1939・映画) 田中謙三 …… 忠臣蔵(1954・映画) 楠本健二(25) …… 妖異忠臣蔵(1954・映画) 月形哲之介(30) …… 赤穂浪士(1956・映画) 4沢村国太郎(51) …… 忠臣蔵の人々(1956・KR) 松本克平(54) …… 赤穂浪士(1959・NET) 宝田 明(28) …… 忠臣蔵(1962・東宝) 田村高廣@(36) …… 赤穂浪士(1964・NHK) 織本順吉(41) …… お庭番(元禄十四年・元禄十五年)(1968・NTV) 長島隆一(47) …… あゝ忠臣蔵(1969・KTV) 高橋長英(28) …… 男は度胸(1970・NHK) 田村高廣A(43) …… 大忠臣蔵(1971・NET) 中野誠也(36) …… 編笠十兵衛(1974・CX) 柴田p彦(32) …… 元禄太平記(1975・NHK) 宮口二郎(39) …… 赤穂浪士(1979・ANB) 栗塚 旭(44) …… 恋人たちの忠臣蔵(1981・YTV) 名高達郎(31) …… 峠の群像(1982・NHK) 南条好輝(35) …… 必殺忠臣蔵(1987・ABC) 奥田瑛二(39) …… 女と男の忠臣蔵2(1989・ANB) 森田健作(40) …… 大忠臣蔵(1989・TX) 佐野史郎(35) …… 忠臣蔵(1990・TBS) 今井雅之(33) …… 四十七人の刺客(1994・東宝) 本田博太郎(43) …… 大忠臣蔵(1994・TBS) 谷口高史(34) …… 忠臣蔵外伝 四谷怪談(1994・松竹) 真砂皓太(41) …… 元禄太平記 忠臣蔵 討入りの助っ人たち(1995・ANB) 伊東貴明(25) …… 忠臣蔵(1996・CX) 和泉史郎(36) …… 編笠十兵衛(1997・TX) 四方堂亘(37) …… 赤穂浪士(1999・TX) 堤 真一(35) …… 元禄繚乱(1999・NHK) 妻夫木聡(21) …… 忠臣蔵 1/47(2001・CX) 草川祐馬(42) …… 水戸黄門(第29部)(2001・TBS) 大沢樹生(34) …… 忠臣蔵 決断の時(2003・TX) 山下徹大(29) …… 忠臣蔵(2004・EX) 岸本祐二@(37) …… 刺客請負人(第1部)(2007・TX) 春田純一(52) …… 忠臣蔵 瑤泉院の陰謀(2007・TX) 岸本祐二A(38) …… 刺客請負人(第2部)(2008・TX) 林 泰文(39) …… 忠臣蔵 その男、大石内蔵助(2010・EX) 山田純大(39) …… 忠臣蔵 その義 その愛(2012・TX) 渡辺謙作(41) …… 薄桜記(2012・NHK) 竹井亮介(44) 忠臣蔵の恋 四十八人目の忠臣(2016・NHK)
たかだ・じろうえもん
【生没】
【生地】
【実父】
【実母】
【略伝】京都伏見の地侍。香の前の父。
【配役】
加藤 嘉(57) …… 大坂城の女(1970・KTV)
たかだ・みのる
【生没】1871(明治4)−1916(大正5)
【生地】東京府
【略伝】
川上音二郎の一座に加わり、舞台俳優として活躍。当たり役として金色夜叉の荒尾譲介が知られる。
1896(明治29)年には喜多村緑郎らとともに成美団を結成し、腹芸を主とした芸風で「新派の団十郎」と称された。
【配役】
矢野和朗(25) …… 春の波涛(1985・NHK)