小栗くに
おぐり・くに

【生没】1806(文化3)−?
【生地】
【実父】小栗忠清
【実母】
【略伝】
 小栗忠順の母。
 旗本中川忠英の四男を婿に迎えて小栗家を継承させる。
 1868(明治元)年3月、幕府の崩壊により忠順が江戸からその所領の上野に戻って帰農するとこれに従うが、新政府軍の追及を受けた忠順の意により上野を離れ、信濃・越後を経て会津に逃れる。
 翌1869(明治2)年に静岡に移り、後に東京に戻る。東京ではかつて小栗家に奉公していた三野村利左衛門の庇護を受けた。
【配役】
東恵美子(66) …… 勝海舟(1990・NTV)
中原ひとみ(67) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)

小栗国子
おぐり・くにこ

【生没】1868(明治元)−1929(昭和4)
【生地】陸奥国
【実父】小栗忠順
【実母】小栗道子
【略伝】
 小栗忠順の長女。
 母道子が難を逃れた会津で誕生。1869(明治2)年に道子らとともに東京に移り、三野村利左衛門の庇護を受ける。
 1886(明治19)年の道子の没後は父忠順のいとこに当たる大隈綾子に引き取られ、翌年、矢野貞雄(大分県士族矢野光儀三男)を養子に迎えて小栗家を継がせた。
【配役】
山本乃綾(15) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)

小栗忠順
おぐり・ただまさ

【生没】1827(文政10)−1868(明治元)
【生地】武蔵国
【実父】小栗忠高
【実母】小栗くに
【別称】小栗豊後守、小栗上野介
【略伝】
 江戸幕府の勘定奉行。
 幕府に出仕し、使番や目付などを務める。
 1860(万延元)年には幕府遣米使節に選ばれて渡米。同年9月の帰国後、外国奉行となり、1862(文久2)年には勘定奉行に任ぜられる。この後、勘定奉行、江戸南町奉行、歩兵奉行、陸軍奉行並、軍艦奉行などへの任用・罷免を短期間で繰り返す。
 1864(元治元)年、勘定奉行に再任。後に海軍奉行並、陸軍奉行並を兼帯して3年近く幕府財政の中心にあり、資金調達に奔走。洋式軍備の強化に努めたが、1868(明治元)年1月、鳥羽伏見での敗北により大坂から江戸に戻った将軍徳川慶喜に対して抗戦論を説いたために罷免される。
 同年3月には所領の上野に戻って帰農していたが、閏4月、新政府軍によって捕縛され、処刑された。
【配役】
片岡千恵蔵(26) …… 愛染地獄(1929・日活)
林誠太郎(34) …… 江戸城総攻め(1930・帝キネ)
市川寿三郎(27) …… 小笠原壱岐守(1932・映画)
草間 実(30) …… 明暗三世相(1932・新興)
関 操(48) …… 弥次喜多美人騒動記(1932・映画)
児島三郎(42) …… 鉄血団快挙録 暁の日本(1933・阪妻プロ)
3市川小文治(40) …… フランスお政(1933・映画)
荒木 忍(45) …… 快傑黒頭巾(1936・新興)
香川良介(57) …… 快傑黒頭巾(1953・映画)
飯田覚三(47) …… 快傑まぼろし頭巾(1954・東映)
薄田研二(56) …… 新選組鬼隊長(1954・東映)
香川良介(60) …… 御存じ快傑黒頭巾 神出鬼没(1956・映画)
山路義人(52) …… 女難屋敷(1956・映画)
原 健策(51) …… 鍔鳴浪人(1956・映画)
平田光太郎 …… 快傑黒頭巾(1958・東映)
8松本幸四郎(48) …… 大東京誕生 大江戸の鐘(1958・松竹)
川辺久造(28) …… ワシントンの日本人(1960・NHK)
永田光男(53) …… 鞍馬天狗(1967・MBS)
6尾上菊蔵(44) …… 三姉妹(1967・NHK)
芦田鉄雄(38) …… 大奥(1968・KTV)
根上 淳(45) …… 十一番目の志士(1968・NET)
安井昌二(40) …… 竜馬がゆく(1968・NHK)
渥美国泰(36) …… 上方武士道(1969・NTV)
浅若芳太郎 …… 天皇の世紀(1971・ABC)
原 保美(59) …… 勝海舟(1974・NHK)
桔梗恵二郎 …… 快傑黒頭巾(1976・NHK)
幸田宗丸(57) …… 新選組始末記(1977・TBS)
中野誠也(40) …… 夫婦ようそろ(1978・TBS)
夏八木勲(46) …… 影の軍団 IV/幕末編(1985・KTV)
北村明男(40) …… 奇兵隊(1989・NTV)
風間杜夫(41) …… 勝海舟(1990・NTV)
石橋正次(43) …… 悲運の幕臣 小栗上野介(1991・GTV=群馬テレビ)
天本英世(69) …… EAST MEETS WEST(1995・松竹)
石丸謙二郎(43) …… 竜馬におまかせ!(1996・NTV)
和泉元彌(24) …… 勝海舟が最も恐れた男 サムライ小栗上野介(1998・ANB)
岸谷五朗(39) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)
斉藤洋介(59) …… 龍馬伝(2010・NHK)
武田真治(49) …… 青天を衝け(2021・NHK)

小栗忠道
おぐり・ただみち

【生没】1848(嘉永元)−1868(明治元)
【生地】
【実父】駒井朝温
【実母】
【別称】小栗又一
【略伝】
 小栗忠順の養子。
 忠順の養女鉞子の夫となる予定で小栗家に養子に入る。養父の開校した仏語伝習所に第1期生として学び、フランス式の軍事訓練を受け、後に幕府歩兵差図役頭取となる。
 1868(明治元)年2月の幕府崩壊後、忠順に従い、その所領の上野に戻って帰農。しかし、閏4月、高崎に達した新政府軍のもとに忠順の使者として赴いて捕縛され、処刑された。
【配役】
森 美樹(34) …… 大東京誕生 大江戸の鐘(1958・松竹)
神田利則(20) …… 勝海舟(1990・NTV)
永岡 佑(21) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)

小栗道子
おぐり・みちこ

【生没】1839(天保10)−1886(明治19)
【生地】
【実父】建部政醇
【実母】
【別称】小栗みち
【略伝】
 小栗忠順の妻。
 播磨林田藩主の子に生まれ、1849(嘉永2)年に忠順に嫁ぐ。
 1868(明治元)年3月、幕府の崩壊により忠順が江戸からその所領の上野に戻って帰農するとこれに従うが、新政府軍の追及を受けた忠順の意により上野を離れ、義母くにらとともに信濃から越後を経て会津へ落ち延びる。
 翌1869(明治2)年に静岡に移り、後に東京に戻る。東京ではかつて小栗家に奉公していた三野村利左衛門の庇護を受けた。
【配役】
久松三津枝(22) …… 快傑黒頭巾(1936・新興)
新珠三千代(28) …… 大東京誕生 大江戸の鐘(1958・松竹)
小野さやか(30) …… 勝海舟(1990・NTV)
国生さゆり(32) …… 勝海舟が最も恐れた男 サムライ小栗上野介(1998・ANB)
稲森いずみ(31) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)

小栗美作
おぐり・みまさか

【生没】1626(寛永3)−1681(天和元)
【生地】
【実父】小栗正重
【実母】真珠院(本多飛騨守女)
【別称】小栗正矩
【略伝】
 越後高田藩(松平家)の家老。
 1665(寛文5)年、父正重が地震により圧死したため、家督と高田藩家老職を継承。地震後の城下復興をはじめ新田開発などに着手し、藩財政の建て直しに成功するが、妻に藩主松平光長の妹を迎えていたことも相まって、その権勢に対する他の重臣の反感が増した。
 1674(延宝2)年の光長の嫡男綱賢の病死を契機に、自身の子で光長の甥に当たる掃部を継嗣に推したが、これに反発する家老荻田長繁(主馬)らが同じく光長の甥万徳丸を擁立。激しい抗争の末、嗣子は万徳丸(後の綱国)に決定したが、荻田らに敗れたものの、掃部を藩主の座に据えるべく、幕府大老酒井雅楽頭に贈物をもって接近し、1679(延宝7)年、幕府の裁定により荻田派は一掃された。
 しかし、翌1680(延宝8)年に将軍に就任した徳川綱吉が越後騒動の再吟味に乗り出し、喧嘩両成敗との裁定の結果、翌1681(天和元)年6月に切腹させられた。
【配役】
原聖四郎(34) …… 疾風白頭巾(1938・映画)
寺島 貢(36) …… 風雲越後城(1940・新興)
薄田研二(59) …… 水戸黄門(1957・東映)
鳴海剣吾 …… 水戸黄門(第1部)(1969・TBS)
小田島隆(45) …… 元禄繚乱(1999・NHK)
三浦徳子(72) …… 大奥 永遠 右衛門佐・綱吉篇(2012・松竹)

小栗鉞子
おぐり・よきこ

【生没】1854(安政元)−?
【生地】
【実父】日下数馬
【実母】
【略伝】
 小栗忠道の許婚。
 小栗忠順の母くにの弟小栗庄次郎の子。1859(安政6)年に小栗忠道の許婚として小栗家の養女となる。
 1868(明治元)年3月、幕府の崩壊により忠順が江戸からその所領の上野に戻って帰農するとこれに従うが、新政府軍の追及を受けた忠順の意により上野を離れ、養母道子らとともに信濃から越後を経て会津へ落ち延びる。
 翌1869(明治2)年に静岡に移り、後に東京に戻る。東京ではかつて小栗家に奉公していた三野村利左衛門の庇護を受けた。
【配役】
高千穂ひづる(26) …… 大東京誕生 大江戸の鐘(1958・松竹) 役名はさい子
西原亜希(16) …… またも辞めたか亭主殿 幕末の名奉行・小栗上野介(2003・NHK)

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