淵辺伊賀守
ふちべ・いがのかみ

【生没】?−1335(建武2)?
【別称】淵辺義博
【略伝】
 足利直義の家臣。
 1333(元弘3・正慶2)年の鎌倉幕府の崩壊後、鎌倉を拠点に東国の統治に当たっていた直義に従って鎌倉にあったが、1335(建武2)年の中先代の乱で直義が鎌倉を放棄する際、直義の命を受けて鎌倉に幽閉中の護良親王を殺害。その後、反乱軍との駿河手越河原の戦いで討死したという。
【配役】
佐々木敏(49) …… 太平記(1991・NHK)

淵辺直右衛門
ふちべ・なおえもん

【生没】1840(天保11)−1877(明治10)
【生地】薩摩国
【実父】
【実母】
【別称】淵辺群平、淵辺高照
【略伝】
 薩摩藩(島津家)に仕え、1868(明治元)年からの戊辰戦争では北越に転戦。同年5月には、越後小千谷にて軍監岩村精一郎に従い、中立論を展開する越後長岡藩家老河井継之助との談判に臨む。談判が決裂し、長岡藩との開戦に至った後は、激戦の中で奮戦した。
 維新後は鹿児島に戻ったが、1871(明治4)年、西郷隆盛の率兵上京に従い、陸軍少佐となる。ほどなくして北条県参事に転じ、1873(明治6)年に再び陸軍少佐となるが、西郷が征韓論に敗れて下野すると、辞職して鹿児島へ戻った。
 1877(明治10)年の西南戦争では、薩軍本営付護衛隊長として出陣。その後、鵬翼隊隊長として転戦したが、同年5月の熊本人吉での政府軍との戦闘で負傷し、その傷がもとで没した。
【配役】
当銀長太郎(46) …… 田原坂(1987・NTV)
山中正樹(28) …… 河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005・NTV)

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