幕末(各回の主な出演者)
◆ 放送当日の新聞各紙のテレビ欄に掲載された配役を引用しました。
◆ この番組を記録した映像はほとんど現存しないとみられています。そのため、各回のあらすじを各回のクレジットの末尾に記しています。あらすじは、主に朝日新聞のテレビ欄に掲載されているものを用いていますが、地域などによって大きな差がある場合があります。そのような場合は、最も詳しく記載されているものをベースとし、他紙における記述を適宜挿入するなどして構成しました。
第1回 雪の日の暗殺
 山村 聰(井伊直弼)
 田村高廣(坂本竜馬)
 香川京子(寿満)
 神山 繁(勝麟太郎)
 石黒達也(金子孫二郎)
 佐野浅夫
 市川小太夫(徳川斉昭)
 伊豆 肇(酒井忠績)
 江見俊太郎
〈あらすじ〉安政五年四月、彦根藩主井伊直弼は大老職についた。攘夷を強行すれば諸外国のえじきとなることを察した井伊は、朝廷の許しを待たず、六月独断で日米通商条約を結んだ。憤激した尊皇の旗頭・水戸の徳川斉昭は不時登城して大老に詰めよったが、井伊は国を救うために開国をつぶすことはできないと水戸と戦う決意をかためる。将軍の跡継ぎに水戸系の一橋慶喜を迎えたのでは幕府が攘夷派に傾くとみた大老は紀州の慶福を将軍に迎え、斉昭らには隠居処分を、攘夷論の元凶と目される梅田雲浜、吉田松陰、橋本左内らの学者たちをきれとの断を下した。安政の大獄である。
 そのころ土佐の坂本竜馬は幕府軍艦教授方頭取勝麟太郎をきろうと、ひそかに江戸で剣をみがいていた。そして勝の部屋にのりこんだ竜馬は、抜刀して勝にせまったものの、勝の短銃の前に身動きもならず、刀を振りかざしての攘夷論が外国の軍艦に通用しないことを勝にさとされるのだった。
 大老職になったときに戒名をつくり、救国のためには憎まれ役にも甘んじていた直弼にも心をほぐす場所があった。彦根時代からの愛人・寿満のいる小梅の寮で過ごすひとときがそれだった。だが翌年三月三日朝は雪。彼をねらう水戸浪士と登城を急ぐ大老のカゴは"運命"の桜田門外へ……。
第2回 晩秋の途
 田村高廣(坂本竜馬)
 北村和夫
 長谷川裕見子(お登勢)
 佐々木孝丸
 水島道太郎(田中新兵衛)
 三上真一郎
 松本克平
 関根ゆり子(和宮)
 細川俊之(有栖川宮)
 北原義郎(島田左近)
〈あらすじ〉皇女和宮はいいなずけの有栖川宮があったが将軍家茂に降嫁することになった。公武合体を進める安藤対馬守の手足となって動く島田左近は田中新兵衛らに切られるが、和宮の出発はきまり、志士たちは途中を襲って和宮を守ろうとする……。
第3回 土佐勤皇党血盟
 田村高廣(坂本竜馬)
 岡田英次(吉田東洋)
 金内吉男(武市半平太)
 寺島信子
 戸浦六宏(岡田以蔵)
 八木昌子
 小島道華
 高城淳一
 山岡久乃
 高橋幸治
 正城陸子
〈あらすじ〉土佐に舞台を移し、勤王党五十人組を組織した武市半平太と彼の俗物性を見ぬいて入党しなかった竜馬を中心に描く。
 竜馬は江戸から故郷土佐に戻った。竜馬を待っていたのは勤皇運動を起そうとする武市半平太だった。しかし竜馬は、吉田東洋の失脚を当面の目標に置いている半平太の狭量な考えにはついていけないと感じる……。特に岡田以蔵という盲目的信者を手なずけた半平太が、彼に次々と人を切らせ、それをおのれの売名の手段とする姿を、動乱期ならではの悪の主人公として焦点をあてる。
第4回 寺田屋事変
 田村高廣(坂本竜馬)
 森 雅之(島津久光)
 長谷川裕見子(お登勢)
 織本順吉(西郷吉之助)
 蜷川幸雄(久坂玄瑞)
 中江隆介(真木和泉)
 樋口 功
 寺島幹夫
 加藤 武
 内田 稔(伊牟田尚平)
〈あらすじ〉島津久光は倒幕よりも朝廷を中心に新国家を建設しようという意見をもって京に向った。坂本竜馬は志士たちに力による倒幕のむなしさを説くが聞入れられない。かくして久光が仲間であるはずの同志を殺さねばならない悲劇、寺田屋事変が起る……。
第5回 群狼の都
 田村高廣(坂本竜馬)
 天知 茂
 鳳八千代
 水島道太郎(田中新兵衛)
 戸浦六宏(岡田以蔵)
 金内吉男(武市半平太)
 美川陽一郎
 三沢康子(百代)
 宮川洋一
〈あらすじ〉勤皇を志して京へ上った浪士たちはオオカミのように市中をさまよっていた。奇縁で岡田以蔵と知合った田中新兵衛は武市半平太に以蔵の帰参を許してほしいと頼むが"人きりの出入は無用"と断られる……。
第6回 五人の謀者
 田村高廣(坂本竜馬)
 中村竹弥(松平容保)
 長谷川裕見子(お登勢)
 森 雅之(島津久光)
 金子信雄(松平春嶽)
 大町文夫
 小林昭二(三輪田恭平)
 山崎直衛(一国半蔵)
 野々村潔(三条西季知)
 多田幸男(武田耕助)
 古賀浩二(関伴内)
 伊藤弘一(堺一平)
〈あらすじ〉勤皇派の動きがはげしくなった京の町に、幕府は警戒を強化しようと新たに京都守護職を設け、その任を会津藩主松平容保に命じた。しかし容保は、命をうけてから四カ月の間入洛せず、洛中に入ってからも三カ月間無策のままだった。切合いに明け暮れる京の町だが、浪士たちの背後には長州があり、過激派の公卿たちのあと押しもあって、なかなか手が出せないのだろうとみられていた。
 ところが、容保は、無策をよそおいながら、謀者を放って勤皇藩諸派の動静をうかがわせていたのだ。しかし送った謀者たちは、つぎつぎに正体を見破られ、発覚を恐れる仲間たちによって殺されてしまう。一方、勤皇派の公卿たちは、京の治安の乱れを理由に容保の責任を追及し、後任に勤皇派の島津久光を当てて、一挙に倒幕を計ろうとしていた……。容保の攻防は五人の間者に託されたが、間者であることを浪士に見破られた者は、同じ間者の手によって非情にも斬殺される運命をたどるのだった。容保の秘策の犠牲になった五人の間者の悲惨な姿と、敵陣中で幕府を守ろうとする容保の心境を描く。
第7回 新選組
 中村竹弥(近藤勇)
 戸浦六宏(土方歳三)
 明智十三郎(沖田総司)
 石山健二郎(芹沢鴨)
 磯村みどり
 小杉義男(八木源之丞)
 石崎二郎(英介)
 山岡徹也
 深見泰三
 伊達正三郎
 森田昌宏
〈あらすじ〉文久三年、将軍上洛にさきだって、将軍警護の職責を負った二百三十四人の浪士組が江戸から入洛した。しかし、指揮をとる清河八郎は、朝廷より攘夷実行の勅諚を拝受し、浪士組はにわかに佐幕から勤皇に早がわりして、ただちに江戸へ引返すことになった。この背信行為を承服せず、そのまま壬生新徳寺に残った者たちがいた。
 江戸誠征館の近藤勇ほか七人と、水戸浪士芹沢鴨ほか四人の計十三人である。
 残留組は間もなく新徳寺を出て郷士八木源之丞宅を仮住いとしたが、することもなく衣食にもこと欠く毎日を送っていた。どうしても侍になりたいと押しかけてきた賄方の英介が都合してくるイモだけが彼らの空腹を満たした。その間、近藤と芹沢は連日、会津藩公用人と面談し、会津預かりとして働くことを持ち掛けていた。しかし芹沢の無頼ぶりを理由に会津藩は承知しなかった。覚悟をきめた近藤は、三条河原に集った二十数人の勤皇浪士たちを近藤一派八人できり伏せ、その年の九月「新選組」と名乗った。さらに近藤は、同じ宿舎八木邸の離れで、愛人と傍若無人の生活を送る芹沢を部下に襲わせた……。
第8回 奇兵隊創設
 田村高廣(坂本竜馬)
 木村 功(高杉晋作)
 御木本伸介(桂小五郎)
 柳川慶子
 宮口精二(周布政之助)
 神山 繁(勝麟太郎)
 蜷川幸雄
 金内吉男(武市半平太)
 永山一夫
 橋 忠夫(長井雅楽)
〈あらすじ〉文久三年、幕府は攘夷の実行に踏切らねばならなくなっていた。攘夷をとなえる志士たちの動きからそれを察した高杉晋作は、長州へ帰り開国論者の前家老長井雅楽に詰め腹を切らせろと政務主席周布政之助に迫った。
 晋作は、攘夷実行に踏切っても外国に勝てないことを知っていた。負けいくさの結果は、長州を長井雅楽ら保守派に渡すことになる。保守派の世界になれば攘夷を藩論としてきた長州は大混乱におちいるのは必定、それを防ぐために、いまのうちに中心人物長井を消そうと考えた。晋作は、攘夷の無意味さを知りながら方策として攘夷を主張していた。晋作が読んだように攘夷は実行に移され、外国の報復砲撃の前に日本はさんざんの目にあった。その砲撃のさなか晋作は藩のしきたりに左右されない自分の兵をもつことを考え、町人百姓に武器をもたせた奇兵隊を作る許しを藩主から得た……。
第9回 呪 女
 北条きく子(みの)
 桑山正一
 田村正和(英了)
 轟 謙二
 北原 隆
 山岡徹也
 田中筆子
〈あらすじ〉勤皇、佐幕の戦いのために、目の前で母と妹を殺された床伝の娘みのは、武士への復しゅうを誓って、浪士たちに近寄って情報を得ては新選組に流していた。身体をかけて浪士たちの動きをさぐり、新選組に切らしているみのの身上話を聞かされた僧英了は、憎しみにかたまっても女の幸福を忘れないでくれと説くのだが、そんな英了こそみのの母や妹を殺した武士由木彦之助だった。
 それから由木は武家の世界がいやになり、仏門にはいって罪をつぐなおうと決心したのだった。それを知らないみのは、英了にひかれていったが、浪士たちは、みのに疑いの目をむけ出し、ひそかに彼女の身辺をさぐり出した……。
第10回 冬将軍
 田村高廣(坂本竜馬)
 木村 功(高杉晋作)
 中村竹弥(松平容保)
 池内淳子(幾松)
 御木本伸介(桂小五郎)
 長谷川裕見子(お登勢)
 神山 繁(勝麟太郎)
 戸浦六宏(岡田以蔵)
〈あらすじ〉公武合体をめざす薩摩は会津と手を組んで中川宮を動かし、尊王攘夷過激派の長州にクーデターをかけ、長州勢力を朝廷から追出した。怒った長州はすぐにも事を起しそうだったが、事を起せば幕府の思うツボ、朝敵の汚名を着せられるのだと桂小五郎の必死の働きで過激派は地下にもぐった。祇園の芸者幾松の献身的な努力で桂は京に残り勤皇有志の組織維持のために活動していた。
 幾松との連絡で桂に会った坂本竜馬は、裏切った薩摩と長州は手を結ぶべきだと説いた。桂は起こったが、長州の肩書を忘れた桂として動かなくては幕府は倒せないと竜馬は力説する。町には桂を追い、長州を狩る新選組のきびしい手がひろがっていた……。
第11回 動乱の春
 芥川比呂志(一橋慶喜)
 田村高廣(坂本竜馬)
 木村 功(高杉晋作)
 池内淳子(幾松)
 中村竹弥(松平容保)
 御木本伸介(桂小五郎)
 長谷川裕見子(お登勢)
 神山 繁(勝麟太郎)
 金内吉男(武市半平太)
 堀 雄二(山内容堂)
 金子信雄(松平春嶽)
〈あらすじ〉文久三年、公武合体をとなえる諸大名が二条城で長州征伐を相談したが、松平容保らの強硬論を一橋慶喜と山内容堂が押えていた。高杉晋作は桂小五郎に会津、薩摩を刺激する動きを起すことを迫っていた……。
第12回 三条木屋町
 田村高廣(坂本竜馬)
 木村 功(高杉晋作)
 中村竹弥
 堀 雄二(山内容堂)
 織本順吉(西郷吉之助)
 神山 繁(勝麟太郎)
 御木本伸介(桂小五郎)
 柳川慶子
 宮口精二(周布政之助)
〈あらすじ〉京の主導権をにぎった会津、薩摩に対し、長州はついに出兵を決意した。しかし京では、長州討伐の朝令が下り、薩摩は島津久光の帰国と入替って西郷吉之助が一万五千の兵を連れ京に入り、会津・薩摩連合になっていた。長州討伐と同時に在京浪士取締りが行われることを知った勝麟太郎は、舟で浪士をエゾへ移住させる計画をたてた。やがて西郷の命で取締りがはじまった。高杉晋作は同志を坂本竜馬のいる勝の海軍操練所へ逃がし、出兵した家老井原主計を長州へひきあげるよう手配した。
第13回 池田屋事変
 中村竹弥(近藤勇)
 北上弥太朗(山崎烝)
 高須賀夫至子
 戸浦六宏(土方歳三)
 明智十三郎(沖田総司)
 美川陽一郎
 伊達正三郎
 館 敬介(古高俊太郎)
 西田昭市(宮部鼎蔵)
 宗近晴見(石川潤次郎)
〈あらすじ〉長州勢の巻返しの動きを察した新選組は一味の大物、古高俊太郎を捕えた。このことは池田屋にいる宮部鼎蔵らの耳に入り、善後策を立てるため同士に集会を命じたが、池田屋に潜入している山崎烝の働きで、浪士たちが池田屋に集結する報告を受けた近藤勇は一挙に彼らをたたきつぶそうと考えていた。
 一方、薬屋の手代に化けている山崎の動きをくさいとにらんだ石川潤次郎は、山崎を利用し、集結場所は四国屋というニセ情報を新選組に流しておいてから、池田屋で会合を開いた。だが、近藤は、主力を四国屋に向わせるとともに、みずからは沖田以下数人を連れて念のために池田屋に向った。
第14回 孤 雁
 木村 功(高杉晋作)
 小松方正(大村益次郎)
 井川比佐志(吉田稔麿)
 内藤 勲
 浜田 晃
 菅野忠彦
 江守 徹
 新 克利(山県狂介)
 高橋悦史
 西田昭市(宮部鼎蔵)
〈あらすじ〉高杉晋作は文久三年、階級の別なく募集した人々で長州奇兵隊をつくった。幕府を倒そうとはやる人びとを押えて、高杉はどんな事にも奇兵隊を動かそうとせず黙々と訓練を続けた……。奇兵隊を育てて新しい日本のためにその力を使おうとする高杉の姿を描く。
第15回 大いなる架け橋(前編)
 田村高廣(坂本竜馬)
 御木本伸介(桂小五郎)
 中村竹弥
 池内淳子(幾松)
 高千穂ひづる(お竜)
 織本順吉(西郷吉之助)
 神山 繁(勝麟太郎)
 外山高士(中村半次郎)
〈あらすじ〉元治元年七月、長州征伐の朝令が発布されたが、それから三カ月、薩摩、会津を主力とする征長軍はなぜか動こうとしなかった。薩摩の西郷吉之助が一向に腰を上げようとしなかったからである。その西郷の後に、征長が幕府の受命を長らえさせると説く坂本竜馬がいた。
 だが長州の政変で高杉晋作たちが藩権から追われたのを見た長州潜入の薩摩の間者中村半次郎は、いまこそ征長のチャンスと、西郷をひきとめる竜馬を切っても征長へ踏切らせようと西郷にせまった。
第16回 大いなる架け橋(後編)
 田村高廣(坂本竜馬)
 御木本伸介(桂小五郎)
 中村竹弥(松平容保)
 池内淳子(幾松)
 高千穂ひづる(お竜)
 織本順吉(西郷吉之助)
 神山 繁(勝麟太郎)
 外山高士(中村半次郎)
 加藤和夫(徳川慶勝)
 富山徹夫
 森 幹夫
〈あらすじ〉長州征伐に踏みきった直後、西郷は、長州がわびを入れてくれば和ぼくをすべきだと提案した。それは桂小五郎、高杉晋作が藩政を乗取るのを待ち、桂、高杉の長州と手を結んで幕府を倒そうとする坂本竜馬の筋書だった。西郷の腹を読んだ松平容保は必死に反対したが、征長軍総督尾張慶勝は西郷の話に乗せられてしまった。
 しかし、長州に脱出したはずの桂が、その手引きをしたお竜の手に捕えられたことから事態は一変した。竜馬たちが頼ったお竜は、容保の愛人で、彼が放ったスパイだった……。
第17回 海援隊(前編)
 田村高廣(坂本竜馬)
 御木本伸介(桂小五郎)
 織本順吉(西郷吉之助)
 入川保則
 宗方勝己
 小池朝雄(後藤象二郎)
 高橋昌也
 東恵美子
〈あらすじ〉
第18回 海援隊(後編)
 田村高廣(坂本竜馬)
 御木本伸介(桂小五郎)
 織本順吉(西郷吉之助)
 入川保則
 宗方勝己
 小池朝雄(後藤象二郎)
 高橋昌也
 長谷川裕見子(お登勢)
 東恵美子
〈あらすじ〉慶応元年、幕府は再び長州征伐を起した。長州藩は長崎の坂本竜馬に武器輸送を頼むが、彼はユニオン号の回航に成功したものの窮地に立つ。薩長土三藩は坂本救援にのり出して来たが、彼は利用されることをきらい、みずから海援隊を組織する決心をする……。
第19回 土佐勤皇党潰滅
 田村高廣(坂本竜馬)
 金内吉男(武市瑞山)
 戸浦六宏(岡田以蔵)
 神山 繁(勝麟太郎)
 三沢康子
 八木昌子
 池田忠夫
 小池朝雄(後藤象二郎)
〈あらすじ〉土佐藩で公武派の指導者、吉田東洋が暗殺された。オイの後藤象二郎は勤皇派の武市半平太の謀略だと復しゅうを誓った……。主義のためには弟も自殺させる瑞山、復しゅうの念にもえる象二郎、同志に裏切られた岡田以蔵らの人間像を描く。
第20回 去年の雪
 田村高廣(坂本竜馬)
 織本順吉(西郷吉之助)
 御木本伸介(桂小五郎)
 中村竹弥(近藤勇)
 長谷川裕見子(お登勢)
 沼田曜一(黒田了介)
 浅野進治郎(永井主水正)
 市川和子(お竜)
 浦野 光(三吉慎蔵)
 加藤和夫(徳川茂承)
〈あらすじ〉慶応元年十二月。大阪城内では紀州藩主徳川茂承と大目付永井主水正の間に、奇兵隊の指導者高杉晋作と桂小五郎の暗殺計画がすすめられていた。そのころ城外には、幕府の失政を直接将軍に訴えようとする農民たちが、大群衆となってせまっていた。この農民たちに新選組隊長近藤勇は、鉄砲をもってむくいた。
 この朝、大阪港に上陸した坂本竜馬は、負傷者の中からお竜という美しい娘を救い出し寺田屋のお登勢にあずけた。一方、永井主水正は、高杉、桂暗殺のため新選組近藤勇以下をひきつれて西へ向った。
第21回 竜馬遭難〜寺田屋の血闘〜
 田村高廣(坂本竜馬)
 織本順吉(西郷吉之助)
 御木本伸介(桂小五郎)
 中村竹弥(近藤勇)
 長谷川裕見子(お登勢)
 沼田曜一(黒田了介)
 新 克利(山県狂介)
 市川和子(お竜)
 浦野 光(三吉慎蔵)
 幸田宗丸
〈あらすじ〉薩長連合はなかなか進まない。そのころ寺田屋の一室では近藤勇が日がない知日「斬坂本竜馬」の字を書いている。その紙をお寺へおさめにいくことになっているのは皮肉にも竜馬をしたうお竜だった。
 一方、薩摩屋敷にはいった竜馬は、西郷と桂小五郎を必死になって説得し、ようやく薩長の間に密約が成立した。竜馬はただちに寺田屋を訪れたが、そこへ新選組が襲撃してきた……。
第22回 最後の征夷大将軍
 芥川比呂志(徳川慶喜)
 田村高廣(坂本竜馬)
 中村竹弥(松平容保)
 稲野和子
 神山 繁(勝麟太郎)
 山田真二(徳川家茂)
 矢代京子(和宮)
 名古屋章
 北村和夫
〈あらすじ〉長州征伐に手を焼いた幕府の敗色が濃くなってきたとき将軍家茂が死ぬ。松平容保は慶喜に将軍職を継ぐよう勧めるが腹の底はわからない。ついに和宮の勧めで大阪入城を決意した慶喜は同時に長州と和を結ぼうとはかった……。
第23回 大謀議〜大政奉還〜
 芥川比呂志(徳川慶喜)
 田村高廣(坂本竜馬)
 中村竹弥(松平容保)
 小山田宗徳
 堀 雄二(山内容堂)
 北村和夫
 織本順吉(西郷吉之助)
 浅野進治郎(永井主水正)
 笹川恵三
 小池朝雄(後藤象二郎)
〈あらすじ〉徳川幕府三百年の歴史が幕を閉じようとしている。時の勢いは幕府の存在を否定する世論の高まりとなって現れていた。その間、幕府には幕府の、そして薩摩にも土佐にも、長州にも、会津にも岩倉村にひきこもっている岩倉具視その人にも動乱の時代に対処しようとするそれぞれの思惑があった。
 徳川慶喜に課せられた大きな問題は大政奉還である。自分から将軍職をなげうって時の流れのおもむくところに従うか、あるいは、あくまで徳川幕府の存続をはかるべきかである。
 そのころ、薩長は勅許を得て錦の御旗のもとに討幕の軍をおこそうとしている。
 事態の収拾はただ一つ、大政奉還あるのみと、坂本竜馬は土佐藩主山内容堂を説いて慶喜に世論を悟らせようとする。そのころ孝明天皇はにわかに崩御された……。
第24回 その前夜
 田村高廣(坂本竜馬)
 長谷川裕見子(お登勢)
 織本順吉(西郷吉之助)
 川辺久造(大久保一蔵)
 穂高 稔(中岡慎太郎)
 小池朝雄(後藤象二郎)
 浅野進治郎(永井主水正)
 久米 明(二条斉敬)
 市川和子(お竜)
 多田幸男(板垣退助)
〈あらすじ〉突然の大政奉還で政権は朝廷の手に移ったが、それはかえって、いい知れぬ不安を京の町にまき起した。討幕の密勅を得たと称して薩長は幕府を討とうとし、幕府側大名もこれを迎えて立つという形勢になり竜馬は二条卿に事態収拾策を説いた……。
最終回(第25回)竜馬暗殺
 田村高廣(坂本竜馬)
 中村竹弥(近藤勇)
 北村和夫
 御木本伸介(桂小五郎)
 長谷川裕見子(お登勢)
 市川和子(お竜)
 織本順吉(西郷吉之助)
 高木二朗(佐々木只三郎)
 穂高 稔(中岡慎太郎)
 川辺久造(大久保一蔵)
 小池朝雄(後藤象二郎)
〈あらすじ〉新選組の近藤勇、見廻組の佐々木只三郎らは坂本竜馬をつけねらい、坂本の妻お竜がひとり気をもむが、中岡慎太郎と用談中の竜馬はついに刺客に襲われる……。

大河ドラマ+時代劇 登場人物配役事典
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